世間は、新型コロナウイルス騒動一色。
本日のニュースには、「ブラジルからの入国者を検査したところ、変異種が見つかった」というものがありました。
国内感染者数の増加も、このところ勢いが凄まじい。
世界規模で見れば、ワクチンが出回ってきた地域もあります。が、日本はまだまだです。政府からの非常事態宣言も出ました。混乱を脱するには、少なくとも数ヶ月単位の時間が必要でしょう。
------------------------------------------
そんなウイルス騒動に隠れがちですが…
コロナウイルス騒動発生前と同様に、特殊詐欺が横行しています。
ここ数日のニュースをちょっと見ただけでも、「怪しい電話が多発している」とか「容疑者が捕まった」等の話がワンサカ。
この手の詐欺は、誰でも引っかかる可能性があります。油断してはいけない。
www.sankei.com(2021/1/5)
www.sanyonews.jp(2021/1/7)
mainichi.jp(2021/1/8)
www3.nhk.or.jp(2021/1/8)
www.at-s.com(2021/1/10)
------------------------------------------
取り締まる警察サイドも、かなり頑張っていらっしゃいます。
警察の担当者がツイッターを監視し、詐欺犯からのものと思しき投稿には、「この投稿は、詐欺等の犯罪の実行犯を募集する不適切な書込みの可能性が高い」といった返信ツイートをつける。こういう地道な方法を、粘り強く行っていらっしゃいます。
その甲斐あってか、特殊詐欺の認知件数が下がっているとの統計結果アリ。
www.npa.go.jp(2021/1/10閲覧)
令和2年11月までの特殊詐欺発生状況は、
認知件数12,291件(前年同期比-3,112件、増減率-20.2%)、
被害額245.7億円(前年同期比-41.1億円、増減率-14.3%)
となった。
(https://www.npa.go.jp/news/release/2020/20200513001.htmlより。改行は筆者によるもの)
ツイッターで「裏バイト」「受け出し」等というハッシュタグが付いている投稿は、隠語で「詐欺の実行犯を募集する」という意味であることが極めて多い。
そのツイートに警察が返信して、「監視しているぞ」と警告する。
ツイッター運営も、警察から正当な依頼があれば、関係者の素性を明かす場合があります。
身バレを恐れて応募者が減り、犯罪発生数も減る。こういう流れがあっても、全く不思議ではない。
------------------------------------------
他方、「詐欺のネタ」に注目してみれば、増えているものがあります。
以前からある「オレオレ詐欺」「架空請求詐欺」等は減っていたとしても、新規で別のネタが増えているのです。
そのネタとは、「新型コロナウイルス」関連のネタ。
「コロナ対応のお金や、保険料の還付金が支払われるので、先に手数料を振り込め」という意味不明な電話が、未だにある模様。
各地の役所が、注意喚起を行っています。
www.city.gifu.lg.jp(2021/1/4)
www.city.joetsu.niigata.jp(2020/12/24)
市役所の職員を名乗り、還付金手続きを促す不審電話が発生しています。
また、12月1日(火曜日)に続き12月22日(火曜日)にも還付金詐欺の被害が発生しています。
市役所から、還付金の手続きを依頼するような電話をかけることはありません。
還付に関して、市役所からATMの操作を依頼することはありません。同様の電話がかかってくることが予想されますので、注意してください。
不審な電話があった場合には、市役所国保年金課や警察に連絡してください。
(https://www.city.joetsu.niigata.jp/site/koho-joetsu/husindenwa.html)
今後予想されるのは、「新型コロナワクチンに関する詐欺」ですね。
詐欺師が、「お金を払わないと、ワクチン接種できない」とか、「お金を払えば、優先的に接種できる」等の文言を使ってくる。その可能性は高い。
既に警察から、ワクチン詐欺の警告が出ています。気を付けましょう。
「高齢者対象でPCR検査とワクチン接種ができる」と保健所職員を装う男から電話が。さらに「検査で陽性ならホテル等で療養してもらう」とか「ワクチン接種は2月上旬まで医療従事者が優先される」などと、もっともらしい説明の後に「予約金が必要だ」とお金を要求されます。在宅時も留守電設定を。
— 警視庁犯罪抑止対策本部 (@MPD_yokushi) January 7, 2021
------------------------------------------
詐欺師は、常にカモを探しています。
「怪しいと感じても、電話を切らない人」は、狙われます。
「相手の示した連絡先を鵜呑みにして、疑わない人」は、やられます。
「親族・警察・役所などに相談しない人」は、とことん絞りつくされます。
相手は、手練れの詐欺師です。誰でも引っかかると思った方がいい。
今の様な混乱した世相では、尚更危険だと思いましょう。
人は、心理状況や体調によって、能力が変化します。
普段は詐欺に引っかからない様な人でも、タイミングが悪ければコロッとやられてしまう。
「詐欺など、遠い世界の出来事だ」と考えず、自分の身近なこととして考えましょう。油断大敵。
--------------(記事了)--------------