昨年末。いわゆる「スーパー戦隊シリーズ」について、記事を書かせて頂きました。
次のスーパー戦隊は、シリーズ第45番目の作品となります。
タイトルは、『機界戦隊ゼンカイジャー』。放送開始予定日は、2021年3月7日とのこと。
この作品は、「歴代のスーパー戦隊が持つパワー」を使って戦うヒーローが主人公という設定。かつての『海賊戦隊ゴーカイジャー』の様な、賑やかな番組になりそうです。
www.tv-asahi.co.jp(2020/1/6閲覧)
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他方、現在放送中の『魔進戦隊キラメイジャー』は、ぼちぼちクライマックス。
新型コロナが原因で、撮影に悪影響が出ましたが…何とか無事に終わりそうです。いち特撮ファンである筆者は、ひと安心。
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この時期になると、筆者は高確率で「悲しい季節がやってきたな」と、何とも言えない寂しい気分になってしまいます。
その原因は、「オモチャの暴落」。
最近に始まったことではありませんが…
テレビの子ども向け特撮ドラマは、その多くが「オモチャの販促番組」です。
劇中に登場する変身アイテムや、巨大合体ロボットのオモチャが多数発売。スーパー戦隊の場合、その売り上げは数十億円単位。調子が良い時は、100億円を超えることもあったとのこと。
なかなか魅力的な数字です。
ただ、問題なのは、「スーパー戦隊は、賞味期限が短い」という点。これは、『仮面ライダー』等でも同じです。
この手の作品は、放送期間が1年程度と予め決まっているので、その期間内で販売しなければいけない。次の新作が始まると、また新しいオモチャを作って売らねばならない。
放送が終わった後、それでも関連商品を欲しがる人は、一部の熱狂的ファンだけ。お子様は次のヒーローに夢中です。旧作関連グッズの居場所が無くなってしまいますので、そうなる前に何とか売りたい。
手っ取り早く売る為には、価格を下げるのが一番簡単。
しかし、放送終了後に価格を下げても、売れる見込みは少ない。
よって、放送終了が見えてきた段階で、叩き売り価格になる傾向が強いのです。
ここまで来ると、最早風物詩。
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現在放送中の『魔進戦隊キラメイジャー』も、例外ではありません。
筆者が住む地域でも、値下げの傾向は顕著。
例えば、以下のグッズ。
上記画像は、『魔進戦隊キラメイジャー』の変身アイテムを詰め合わせた「なりきりセット」という商品。
この商品の希望小売価格は、1万円ちょっとです。
が、新番組発表&キラメイジャー終了の話が出た直後、筆者が住む地域の玩具店では…半額の5000円程度に暴落しました。
同様に、上画像の商品「魔進合体 DXグレイトフルフェニックス」の希望小売価格は、8000円前後です。
値下げ後の価格は、3000円くらい。半額以下です。
市場原理の為せる業とはいえ、ちょっと寂しい。
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他方、こういうオモチャが時を経て、「超高額の骨董品」として数十万~数百万円で取引されることもあるので、なかなか馬鹿にできません。
筆者の知る範囲では…1984年に放送された、戦隊シリーズ第8作『超電子バイオマン』の巨大ロボ玩具。
当時発売されたロボット玩具の美品を、75万円で買い取るという業者がいます。
当時の価格は、約5000円。ですから、現在では約150倍に暴騰している。オモチャの世界は、奥が深い。
そういう目で見れば、「目利き」「投資」の世界の話になってしまいますね。
投資の世界となると、子どもの夢からは離れた話になるのでしょう。
ただ、そこまで高額を出せる方というのは、かなりの金持ち。加えて、「子どもの頃に番組を見ていて、かなり好きだったし、今でも好き」という方。ある意味、子どもの夢を未だに失っていない方ともいえます。
大人になっても、失わない夢。
そこまでの夢を与える、お子様向け特撮ヒーロー番組。
決して「子どもの見る番組でしょ?」と、侮ってはいけない。
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