makaran宝箱

時事ネタ・法律・エンタメなどなど、様々な話題を分かりやすく&面白く味付けしてお届け!

【マンガと映画の話】戦国高校絵巻

本日は、とある仮想戦記作品をご紹介します。

作品のタイトルは、『群青戦記』です。読み方は「グンジョーセンキ」。

群青戦記 グンジョーセンキ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)(提供:Amazon)

 

『群青戦記』は、2013年から4年間に渡って、『週刊ヤングジャンプ』に連載されていた漫画作品です。コミックスは、全17巻。

 

この作品は、いわゆる「タイムスリップもの」「仮想戦記もの」「異世界もの」に分類される内容になっています。

21世紀の現代。主人公が通う高校が、校舎ごと戦国時代にタイムスリップし、戦国時代の有名武将と生死をかけた戦いを繰り広げる…という話です。

 

----------------------------------

 

タイムスリップする高校は、滋賀県に存在するとされた架空の高校「星徳高校」。

この高校は、日本国内でも高いレベルを誇る名門高校であり、特にスポーツの強豪校として知られています。現役生徒の中には、「県内大会優勝」どころか「全国大会・一桁入賞」という逸材が複数存在。

 

他方、そういった高い成績を誇るが故に、暗くてどす黒い闇もあります。

要は、「競争意識が強い為、併せて生まれる差別意識が酷い」「スクールカーストがあり、あからさまに糾弾される」という、名門校によくある裏の顔。

複数の自殺者まで出す学校なのですが、表の顔が良いだけに、あまり大騒ぎされないという歪んだ面があります。

 

そんな星徳高校が、校舎ごと戦国時代にタイムスリップ。

星徳高校は、滋賀県・琵琶湖畔の学校である為、時間移動先は「戦国時代の滋賀県・琵琶湖畔」です。当時は「近江の国」と呼ばれていた地域。

そして、星徳高校が転移した時代は、戦国時代後期。劇中では「1576~1582年近辺」と推定されています。

その時期に、近江を支配していた戦国大名は、かの有名な「織田信長」公です。1576年は、長篠の合戦にて、織田・徳川連合軍が武田勝頼をボコボコにした翌年。織田が一気に天下統一へ進み、信長が安土城を居城としていた時期です。

 

その近辺に転移した星徳高校。

織田勢からすれば、「怪しい連中」「領内に、いきなり城を建てた敵軍」にしか見えない。それ故、織田軍は高校を襲撃。いきなり殺し合いの展開に。

 

ちなみに、星徳高校が最初に戦ったのは、織田配下の羽柴秀吉(豊臣秀吉)軍です。

いきなり戦国の有名人と戦う。戦国モノあるある。

 

----------------------------------

 

幸いというか何というか、星徳高校は「21世紀初頭の日本では、全国屈指のスポーツ強豪校」として知られた学校です。

スポーツには、剣道・弓道・空手・ボクシング等の武術や格闘技も含まれます。これらは、直ぐに戦闘能力として活きるスキル。

また、野球やアメフトといった「戦闘に直結しない競技」でも、使い方によってはかなり強い戦力に化けます。

『群青戦記』内では、その役立て方・応用方法が、実に面白く描かれています。

 

また、星徳高校には「スポーツ以外の部活」も存在。

文科系(頭脳系)の部活をやっている生徒が、かなり良い戦働きをするのも、なかなか興味深い。

群青戦記 グンジョーセンキ 17 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)(提供:Amazon)

 

星徳高校の生徒は、戦国時代でどう生きるのか?

人を殺したことなどない生徒が、血みどろの時代を生き抜くことができるのか?

そもそも、なぜ戦国時代に学校ごとタイムスリップしたのか?

そして、元の世界へ帰る方法はあるのか?

 

現代の高校生が、歴史を変えてしまうのか。

変える前に、元居た時代に帰還できるのか。

「スポーツ」VS「中世日本の戦術」という異色の展開。『群青戦記』が描く”アナザー戦国絵巻”は、見どころが盛りだくさんです。

興味のある方は、是非ご一読を。

 

----------------------------------

 

最後に、映画の話をひとつ。

 

今年、『群青戦記』を原作とした、実写版映画が公開予定です。

映画のタイトルは、『ブレイブ~群青戦記』

brave-gunjosenki.jp(2021/1/3閲覧)

 

この映画は、漫画版と基本設定は同じ。「現代のスポーツ強豪校が、戦国時代にタイムスリップして戦いに巻き込まれる」という流れになっています。

ただし、映画版と漫画版で大きく違う点があります。それは、タイムスリップした年代。

 

原作漫画では、長篠の合戦直後。「1576~1582年近辺」とされています。

一方、実写映画版は、「桶狭間の戦い」直前となっています。年代にして、1560年頃。漫画で描かれた時代の、約20年前が舞台。

 

この頃の織田信長は、まだ20代半ばの若輩者です。尾張の内乱をやっとこ沈静化させたかどうか…という状況で、天下統一など夢のまた夢であった時期。

豊臣秀吉は、羽柴秀吉より前の「木下藤吉郎」と名乗っていた頃。織田信長に仕官して数年程度の時期で、まだまだ下っ端の部類。

同様に、徳川家康は「松平元康」と名乗っていた時期です。そして、この頃はまだ織田の敵。東海地方の名門・今川義元の配下で、織田氏と戦う立場でした。

 

 

映画版『群青戦記』では、この「織田VS今川」の構図に、高校生が参戦します。

漫画版で全く描かれていない時代の話であるため、先が読めない。

どういう結末になるのか、非常に楽しみです。

 

 

-----------------(記事了)-----------------