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手作り&裏読み&日替わりブログ

【記者会見の話】アンジャッシュ・渡部氏の会見から見る、鎮火手法の要所

本日、お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建氏が、記者会見を行いました。

 

半年ほど前に、多目的トイレで不倫騒動を起こして週刊誌にスッパ抜かれ、現在まで殆ど活動せずにいた渡部氏。

長らく露出が無かった氏ですが、年末特番の『ガキの使いやあらへんで』に出演するというリーク報道が出て、「活動再開か?」となったのですが…思いのほか、世間の反応が悪かった。

その声を受け、渡部サイドが「番組放送前に記者会見やった方がいい」と判断。開催に至ったワケです。

www.daily.co.jp(2020/12/3)

 

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筆者は、会見をちゃんと見ていません。要所要所の情報を知っているだけ。

その為、渡部氏の主張の是非とか、記者会見開催場所のウイルス対策とか、芸能レポーターの質問方法の良し悪し等々、内容について細かく語ることは致しません。

 

この機会に、筆者が申し上げたいのは、以下の2点。

 

(1)家庭内のことは、一応別個のものである。

(2)広告塔としては、世間から叩かれても仕方ない。

 

それぞれについて、以下に詳しく述べていきます。

 

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(1)家庭内のことは、一応別個のものである。

 

渡部氏の騒動により、被害を受けた関係者は多い。

所属事務所や出演番組関係者等、多方面&多人数の方がシンドイ想いをされたことでしょう。

そういう方々は、渡部氏に怒りをぶつけてもいいかも知れません。

 

が、渡部氏の家庭内の状況については、渡部氏の家庭内で決めること。

家庭内で決めたことは、その家庭内の結論であり、他者が判断すべきものではない。

 

渡部氏の場合、妻で有名芸能人「佐々木希」氏との離婚どうこうの話が飛び交っています。

が、それは渡部氏と佐々木氏の間で決めること。良し悪しは両者の間で決めれば良い話で、それ以上でも以下でもない。本人たちの決定が、それ即ち正解。

 

今回の話では、妻である佐々木氏側の考えが最優先されるハズ。

佐々木氏が決めたのであれば、渡部氏が許されようと許されまいと、不倫相手が裁判の被告になろうとなるまいと、佐々木氏の判断が正解。他者が口を出すモノではない。

 

他者が家庭内の話に口を出せるのは、「家庭内の問題が外に波及し、外部の人間が被害を受けた時」や「法に触れるレベルになった時」くらいです。

夫婦喧嘩の騒音が近所迷惑とか、喧嘩の際に投げたものが近所のガラスを割ったとか、DV被害や育児放棄があるとか。

そういう状況になった時、初めて言えることです。

 

今の渡部・佐々木家には、そこまで物騒な話は出ていないでしょう。

よって、家庭内の話に興味を持つのは、オススメできません。

芸能リポーターも、その手の質問は程々にしておかないと、見ている方が不快になります。渡部氏ではなく、リポーターが炎上するかも。

 

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(2)広告塔としては、世間から叩かれても仕方ない。

 

他方、「宣伝媒体としてのタレント」という面においては、渡部氏が世間から叩かれるのも仕方ないでしょう。

 

タレントの大きな収入源は、企業の宣伝。これの実入りがデカイ。

渡部氏の場合、グルメ系情報を中心に宣伝していました。本もいくつか出版されています。

芸能界のアテンド王が教える 最強の店77軒(提供:Amazon)

 

タレントが、特定の企業を宣伝する際に求められること。それは「イメージアップ」「好印象の付与」です。

”賢そうなイメージ”を持つタレントであれば、学習教材を扱う企業CMに出演し、好印象を与えてくれるでしょう。

”家電製品が好き”と公言しているタレントであれば、家電製品業界のCMに起用され、商品のイメージアップを図れる可能性・大。

 

要は、「イメージを売る仕事」がタレントなのです。

タレントの商品は、自分が他者に与えるイメージなのです。

その為、タレントは「自分が世間に与えるイメージ」を考慮し、「芸の稽古方法」や「活動の方向性」を考えねばならない。

その結果生まれてきたイメージについては、責任を負わなければならない。

人気商売の因果なところです。

 

渡部氏は、不倫騒動をスッパ抜かれました。これは「家庭を大事にしない人間」とのイメージを世間に与えます。

「家庭を大事にしない人間が、顔も知らない一般人を大事にするワケがない」
宣伝を受け取る側の一般人がこう思えば、商品(イメージ)の価値はダダ下がり。

イメージが悪化した者が宣伝する商品には、悪いイメージが伝播します。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」というヤツです。そう思うのも、受け取る側の自由。

 

タレントの好き嫌いは、視聴者である一般人が決めてよいもの。

法や公序良俗に反しない限り、褒めるのも自由・叩くのも自由。

そういう意味で、渡部氏の受難は始まったばかりなのかも。

 

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今回の騒動を見てみると、見事なまでに「炎上騒動に対する、初期消火失敗案件」の典型例と言えます。

 

世間に影響力のある者が、何らかの不祥事を起こした。

説明から逃げ、息を潜めた。

そのまま潜航し、「もう世間の熱は冷めているだろう」「表に出ても大丈夫だろう」との考えで浮上したら、今まで溜まっていた燃料に火がついて火達磨になった。

 

…こういうのが、一番マズイ。

 

不祥事対応は、「迅速」「丁寧」「明確」が重要。

事情を把握していない場合でも、即座に「現在調査中」「〇月×日に報告します」というメッセージを出すだけで、世間の反応は全く違ってきます。

 

逃げれば逃げるほど、燃料は溜まっていく。

騒動の始末をつけないまま表に出ると、一気に火がつく。

それ故、初期消火が大事。

渡部氏に限らず、世の中の有名人に広くいえることでしょう。

 

これは、タレントに限ったことではありません。

一般の会社員や公務員でも、所属組織が不祥事を起こした場合に矢面に立たされ、一気に顔と名前が知れ渡ることは多い。

規模の大小は様々とはいえ、渡部氏と似た状況に陥る可能性は、誰にでもある。

 

「逃げない」
「初期消火が大事」

大炎上騒動を抑える基本は、ここにあり。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

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