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【熊被害の話】安全地帯が狭くなっているのに…

先日、こんな週刊誌記事を発見しました。

www.dailyshincho.jp(2020/11/11)

 

上記記事を要約すると、以下の様なものになります。

 

◆最近、日本国内で、熊の出没情報が増えている。
◆人里に下りてくる熊も増えており、人的被害も発生している。
◆大事になる前に山に帰ってくれればいいのだが、そんな熊ばかりでもない。危険ラインを超えると、自治体側も駆除(射殺)へ動かざるを得ない。

だが、駆除のニュースが流れると、必ず抗議・非難が出てくる。
◆駆除する側は、人の命を救う為に、止む無く駆除する。楽しみでやっているワケではない。そこに非難が来る様ではやりきれないので、「駆除のニュースを流さないでくれ」と依頼する自治体もある。

◆非難の内容は、「熊がかわいそう」「殺す必要があったのか」「麻酔銃を使えばいいじゃないか」等々。
◆非難は、電話やネットを介して寄せられるが…どうも「熊が出没しない首都圏や大阪などの大都市に住む人」からのものが多い。
◆熊に襲われる危険が極めて低い地域の人には、熊の恐ろしさが分からないのだろう。

◆ただ、ここ数年は「市街地への熊出没事例」が増えているそのうち、首都圏や大阪にも出るだろう。

◆もしそうなった時、「熊がかわいそう」と言っていた人々は、どういう考えになるのか?

 

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被害に遭う可能性の低い者が、「かわいそうだからやめろ」と抗議する。

この手の話、かなり多い。今に始まったことではありません。

 

が、上記記事にもある通り、「やめろと言う人々は、現状を知らない」「自分は危険に晒されていない」という風潮が見え隠れします。

熊被害に悩む地域の実情を知れば、「かわいそう」という言葉で片付けるのは不可能であるハズ。恐らく、深く考えずに・脳直で反応しているんでしょう。

 

当ブログでは、そういう方に向けて、「熊の問題は簡単じゃない」という内容の記事を何度もアップしてきました。

この記事を読んで頂ければ、「安全地帯から感情論を投げつけることの無意味さ」を分かって頂けると考えます。

 

下記記事のポイントは以下。

◆熊は学習能力が高く、執着心が強い。エサ場と認識した所から、簡単に動かない。
◆熊は基本的に臆病だが、腹が減れば人里近くにも来るし、身を守る為なら人間を殺す。

◆熊駆除を担当するのは、地域のハンター(猟師)さんである。が、ハンターさんも無益な殺生はしたくない。大人しく山へ帰りそうな個体には、しばらく様子見で対応する場合もある。

◆麻酔銃は、強烈に使い難い。
◆『名探偵コナン』じゃないので、命中して1秒以内に眠る…ということは空想で妄想。現実世界では、薬量調節が難しく、効くまで時間がかかる。
◆麻酔銃は狙撃銃ではない。かなり至近距離で撃たねばならないので、撃つ方も命がけ。
◆ハンターさんは、基本的に麻酔銃を撃てない。麻酔薬は「麻薬」であり、獣医師など「麻薬取り扱いを許可された者」でなければ扱えない為である。ハンター&麻薬取扱資格保持者というレア人材は、そうそういない。

 

tenamaka26.hatenablog.com

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ここで、強烈なひとことを。

「安全地帯から感情論を投げつける方々」は、自分がいつまでも安全地帯に住んでいられる…という幻想を抱いている

これはどういうことか?

 

それは、
「熊に関して、日本の安全地帯はどんどん減っている」
「そのうち、都市のド真ん中に出没するのが普通になるかも知れない」
ということ。

冒頭に引用した記事にも、そのことが書いてありました。

 

実際、熊被害が発生するのは、「ポツンと一軒家」みたいな山奥ばかりではありません。

北海道・東北・北陸等の地域では、「住宅街に熊が出た」「住宅街で熊に襲われた」という話も多々あります。

以下動画は、その一例。2019年の話になりますが、かなり怖い。

www.youtube.com(2019/11/11)

 

そして今年。石川県でビックリする事件が発生。

話の内容は、「大きなショッピングモールに熊が入ってきて、施設が閉鎖された」というもの。

www3.nhk.or.jp(2020/10/19)

19日午前8時前、加賀市作見町にあるショッピングセンター「アビオシティ加賀」で、敷地内にクマがいるのを従業員が見つけ、警察に通報しました。

 

ショッピングセンターが設置した防犯カメラには搬入口から店内に入るクマ1頭が写っていたということで、店は従業員全員を避難させるとともに、19日の営業をとりやめる対応をとりました。

 

クマはその後も店内にとどまっているとみられたことから、警察は機動隊を出動させるなどして警戒にあたり、地元の猟友会とともに捜索を続けました。

 

加賀市によりますと最初の通報から13時間が経過した午後9時過ぎ、猟友会が店の中にいたクマを駆除したということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201019/k10012671551000.html

 

熊が侵入してきたのは、石川県加賀市にあるショッピングモール「アビオシティ加賀」。

 

上記地図を拡大したものが、下図になります。

これを見て頂ければ分かる通り、「アビオシティ加賀」は平地にあります。目の前には、JR北陸本線の「加賀温泉駅」が存在。

熊がいそうな山からは、かなり離れた位置にある。それなりに人家もあり賑やか。にもかかわらず、熊が侵入してきたのです。

 

石川県HP「ツキノワグマの特徴と生活」によれば、熊の行動範囲は、25~100平方キロメートル。最大で10キロメートル四方を縄張りにするそうです。

今の日本で、10キロ圏内に山が全く無い地域って…かなり限られるハズ。せいぜい東京・大阪・名古屋のど真ん中くらいではないでしょうか?

そういう地域以外では、熊が街に出てくる可能性アリ。実際に出てきてますしねぇ。

 

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上記の様に、熊被害はどこでも起こり得るのです。

今は被害を受け難い地域でも、熊の個体数が増えれば、街中に出てくる事例も増えるでしょう。

そうなった時に、熊駆除反対派の方は、「かわいそうだから殺すな」と言えるか?

恐らく無理。自分が危険地帯に入れば、必死で「助けろ!」と言う人が多そうですね。

 

熊の恐ろしさを想像できれば、「かわいそう」という感情は湧き難い。

ピンと来ない方は、実際に熊が人を殺す動画をご覧になるといいでしょう。恐ろしさがダイレクトに伝わります。

しかし、その手の動画はショッキング過ぎて、トラウマになるかも知れません。代わりに、リアル描写のフィクション作品・映画をご覧になってはいかがでしょうか?

 

熊が襲い掛かって来るシーンを収めた映画は多いですが、ここでは『レヴェナント』をオススメします。

レヴェナント:蘇えりし者 (吹替版)(提供:Amazon)

 

この映画は、熊狩りがメインテーマではありません。ただ、重要シーンの中に「主人公が山で熊に襲われる場面」があります。

熊はCGであり、本物ではありません。しかし、めちゃくちゃリアル。「見ていて血の気が引く」とは、まさにコレ。

可愛さの欠片もない野生の熊が、人間を咥えて軽々と振り回すシーンは圧巻です。

 

 

熊は、巨大な猛獣。

日本では間違いなく最大・最凶。世界レベルで見ても、トップ10には入るでしょう。

野生の支配者クラスに君臨する熊。人間の理屈は通じませんよ。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

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