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【「大阪都構想」の話】有権者の審判は、これで終わり…ではない

昨日実施された、いわゆる「大阪都構想」に関する住民投票。

結果は、僅差で否決。

大阪市は解体されず、特別区にもならない…と決まりました。

www.asahi.com(2020/11/1)

大阪都構想の住民投票は反対多数となり、大阪市の存続が決まった。

 

都構想を掲げて橋下徹・元大阪市長や松井一郎市長が大阪維新の会を旗揚げして約10年。

松井氏は「ラストチャンス」として挑んだが、維新の悲願は今回も大阪市民に受け入れられなかった。

https://www.asahi.com/articles/ASNC16F8NNBZUTFK01S.htmlより。改行は筆者によるもの。以下同)

 

なぜ否決されたのか?

理由は様々でしょうが…

恐らくは「わかりにくい」「裏が取れない」という声が多く、「怪しい話には手を出さない」と考えた方が過半数に達した為、否決に至ったのでしょう。

 

これと同様の話を、敗北側(都構想推進派)の吉村知事が口にしています。

www.nikkansports.com(2020/11/2)

 

「大阪都構想」の賛否を問う住民投票が1日、投開票され、僅差で反対が賛成を上回り、大阪市の存続が決まった。

大阪維新の会代表代行の吉村洋文大阪府知事(45)は、今回の敗因について「僕の説明不足」と述べた。

 

維新として、2度目の挑戦も「賛成多数」にならなかった理由を聞かれ

「僕自身の力不足に尽きると思う。やはり反対派の方の方が熱量が強かったと思う。否決されたということは『間違っていた』(ということ)」

と語った。

 

吉村知事は、新型コロナウイルスへの対応で、全国的にも知名度が急上昇し、発信力への注目も高まった。

自ら広告塔となり、支持拡大に奔走も、維新10年来の宿願はかなわなかった。

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202011020000005.html

 

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都構想案は、否決されました。

ただ、勘違いしてはいけない点があります。

それは「反対派への賛同があって、都構想否決に至ったワケではない」ということ。

 

今回の構想に賛成したのは、主に維新と公明。

反対したのはそれ以外。主だったところは、自民・共産・立憲民主あたりですか。

 

反対派は、何か素晴らしい対案を出したとは…聞いていません。とにかく反対しただけ。

中には「分からんのであれば、反対票を投じろ」という、かなり上から目線の発言をした人もいた様子。その発言は、「考えても無駄だから、俺たち反対派に賛同しとけ」と解釈されても仕方ない発言です。

有権者に対して、かなり失礼な発言。そんなところが支持されるとは思えない。

 

今回の住民投票では、反対派が勝利した形になっています。

しかし、次の選挙で反対派に票が集まるとは決まっていない。寧ろ、集まる可能性は低いでしょう。

なぜなら、有権者の目に「魅力的な政策を出さず、反対しているだけの連中」と映り、仕事を任せたいと思い難いから。

 

 

維新・公明の主張を疑う有権者の目が、反対派の主張にも向けられるのです。

反対ばかりではなく、何らかの「説得力のあるもの」を生み出さなければ、次の選挙で敗北するでしょう。

 

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最後に。

 

都構想の住民投票は終了しました。が、有権者ができること・やるべきことは、まだ残っています。

それは、「住民投票の中身を、じっくり時間をかけて吟味する」というもの。

 

今回の投票に関して、様々な学者さんや政治家さんが意見を表明し、書籍やWebページの形で世に出ています。

それらの内容と、これから報じられるであろうニュースやデータを比較し、「どの学者や政治家の発言が信頼できるか」を吟味するのです。

デタラメや文句ばかり言っている学者や政治家は、以後信用しない。

「正確で有益なことを言っている」と確信の持てる人がいれば、今後も大いに参考にすればいい。その者が政治家さんであれば、選挙で信任票を投じればいい。

今後の投票活動に活かす為の材料を、今この段階で取捨選択できるのです。このチャンスを逃す手はない。

 

同じ事は、有権者各人にも言えます。

有権者は皆、都構想に対し「賛成か?反対か?」を考えたハズです。

各個人が出した結論の良し悪しは、これから判明していくでしょう。その過程で、自分の考え方や結論に隙や甘さがなかったのか、じっくり分析する必要があります。

そこまでやれば、有権者のレベルもアップするでしょう。そうなれば、次の選挙や住民投票が、より高度なものになります。

 

そういう作業を繰り返して、民主主義国家のレベルが上がっていくのです。

政治家や政策の上手下手は、その国の有権者を映す鏡。有権者が勉強して手強くなれば、政治家や役人の嘘や誤魔化しが通用し難くなり、真面目に仕事するハズ。

投票は、やりっぱなしではNGです。反省&分析して有効活用しないと、勿体ない。

 

有権者は「お客さん」ではなく、「審判」「行司」「アンパイア」なのです。

審判がキッチリしていないと、試合はグダグダになる。政治も、それと同じ。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

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