昨日、悲しいニュースが報じられました。
イギリスの有名俳優である「ショーン・コネリー」氏が、お亡くなりになったそうです。享年90歳。
www.bbc.com(2020/10/31)
映画で初めて「007」ことジェイムズ・ボンド役を演じた英スコットランド出身の俳優、サー・ショーン・コネリーが亡くなった。家族が31日、明らかにした。90歳だった。
家族によると、サー・ショーンはバハマ諸島の自宅で家族に囲まれて、眠りながら息を引き取った。
「ここしばらく体調が悪かった」と息子ジェイソン・コネリーさんが明らかにした。「バハマまで来て父のそばにいられる家族は全員、集まっていた」という。
(https://www.bbc.com/japanese/54762246より。改行は筆者によるもの)
上記引用にもある通り、コネリー氏といえば、映画『007シリーズ』において、初代ジェームズ・ボンドを演じた方です。
日本では、特にシリーズ第5作『007は二度死ぬ』(1967年作)が有名でしょう。主な舞台が日本国内で、ゲスト女優(ボンドガール)も日本人ですから。
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この『007シリーズ』で、コネリー氏のイメージに「凄腕のスパイで、しかも色男」というものが加わりました。
ジェームズ・ボンド役を退いた後も、そのイメージは健在。映画『ザ・ロック』(1996年作)では、英国情報局員であり、アルカトラズ刑務所から脱獄に成功した退役軍人の役を演じていらっしゃいます。
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コネリー氏といえば、「渋くて知的な御老体」を演じることでも有名。
例えば、『レッド・オクトーバーを追え!』(1990年作)では、ソ連潜水艦の艦長を演じていらっしゃいます。
また、コネリー氏は「愛嬌のあるお爺さん」のイメージも有り。
パッと思いつくのは、『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』(1989年作)にて披露された、主人公インディアナ・ジョーンズ(演:ハリソン・フォード)の父親役です。
経験豊かな考古学者でありながら、ちょっと抜けた面を持つ「愛嬌のある人物」を演じていらっしゃいました。
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そんなコネリー氏も、御歳を召されたせいか、ここ十数年ほどは新作への出演が見られなかった。
筆者の頭にあるのは、2003年の映画『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』で、主演&製作総指揮を務められた姿まで。
その後は、映画界での表立った活躍が見られなかった…と記憶しています。
この作品に出演していた時点で、コネリー氏は70歳超え。
それでもなお、主演を張る実力の持ち主。凄いの一言です。
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世界に名を轟かせた俳優、ショーン・コネリー氏。
出演した映画は、60作品を超えます。
その殆どで、主役か主要人物役を務めた氏。偉業です。
功績を讃えられ、ナイトの称号を授かり、「サー(Sir)」と呼ばれたショーン・コネリー氏。
彼の名は、映画史を語る上で、外せないものになったと言えます。
亡くなられたのは残念で仕方ありませんが、これも「人であれば、いつか訪れる運命」です。
我々にできることは、氏が出演した映画を鑑賞し、いつまでも氏の存在を忘れないことだけ。それが何よりの供養であり、称賛になると考えます。
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