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【新型コロナウイルス騒動の話】雇用不安と、詐欺の不安(後編)

前回記事の続きになります。

テーマは「副業を探す時、用心すべき犯罪の臭い」について。

tenamaka26.hatenablog.com

 

2020年をカオスな状況にした「新型コロナウイルス騒動」。

本格化してから半年以上が経過しましたが、完全解決への道は…まだ霧の中。

 

医学・公衆衛生の側面を見れば、日本はかなりマシな部類です。報告される感染者数・死者数が、比較的少ない。

しかし、世界的に見れば右肩上がりで感染者・死者共に増加しています。「日本だけ大丈夫」という根拠は何も無い。全く油断できません。

 

他方、経済・雇用の問題は、日本でも深刻化しています。グローバル化が進んだ昨今。他国のダメージは、回りまわって日本のダメージにもなる。

まず、インバウンド客が壊滅し、観光業が大打撃を喰らいました。旅行代理店・ホテル・土産物関連企業などは、軒並み業績が悪化。

サプライチェーン(部品や製品の国際的供給網)もダメージを受け、製造業にまで影響が出ています。

 

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経済は血の流れ。どこかが詰まったり途切れたりすると、他にも悪影響が出るもの。

「今の自分には、直接被害が出ていない」という状態で安心するのはNGです。備えは、出来る時にやっておかねばならない。

 

多くの方が考える備えとは、恐らく「副業」でしょう。

先行きが見えない為、転職を決断するのは躊躇う。本業は堅持し、予備の収入源を持とうと考える。自然な思考回路です。

 

ただ、用心しなければならないのは、犯罪者の存在

副業探しをする時には、犯罪者の影が見え隠れします。

 

副業を探す人は、何かしらの経済的不安を持っている場合が多い。その不安に付け込むのが犯罪者です。

不安を抱えている人間は、判断力が鈍る。誰でもそうなります。「自分だけは大丈夫!」ということはない。逆に、そう思い込む人ほど、巻き込まれた時の被害が大きくなりがちです。

 

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今はSNS全盛の時代であり、SNSを介して行われるものが多い。

その内容は、大きく2つのパターンに分かれます。

(1)被害者型→お金を騙し取られる。

(2)加害者型→犯罪の片棒を担ぐ羽目になる。

それぞれがどういうものなのか、以下に詳細を記述します。参考にして頂き、犯罪者から距離を取る様に心がけて頂きたいところです。

 

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(1)被害者型→お金を騙し取られる。

 

これは、昔からある典型的な「詐欺」のことです。

「こうすれば、お金が儲かりますよ」という言葉に乗せられてしまい、逆に金品を奪われた…というもの。

副業に限らず、株式・FX・仮想通貨・不動産投資など、似た様な詐欺話は数多あり。

 

最も単純かつありがちなパターンは、「情報商材詐欺」です。

詐欺業者が、「こうすれば副業が成功する」として、高額のマニュアルやツールを売りつけてくる。多くは前払い。後で払うという選択肢は極僅か。中身を吟味する前に、数万~数十万円の高額料金を求められます。

しかし、高額な代金とは裏腹に、情報の中身は全く役に立たないものばかり。詐欺業者に文句を言う頃には連絡が途絶え、手元に残るのはゴミ情報だけ…というヤツです。

 

近年は、詐欺業者もひと手間加えてきて、厄介さが増しています。

詐欺業者が情報を渡すだけで終わらず、実際にやらせて成功するというシチュエーションまで用意するのです。

例えば、こんな感じ。

 

◆詐欺業者の渡した副業ノウハウ。それは「ネットでこういう行動をすれば、お金が儲かる」というもの。例えば「体験談を執筆し、サイトに掲載する」とか、「画像を撮影して、サイトに投稿する」等。

◆被害者が、詐欺業者の指示通りにすると、実際に儲けが出る。それもその筈。儲けが出たとされるサイトは、詐欺業者の手で運営されているサイト。儲けを出すも出さないも、詐欺業者が自由に操作できる。

◆被害者が2~3回利益を出したところで、詐欺業者は「もっと儲かるツールがある。追加料金を払えば、そちらも紹介する」と勧誘。

◆利益を出した経験がある為、被害者の警戒心は緩む。詐欺業者に追加料金を払う人が多数。

◆しかし、追加料金を払っても、詐欺業者の説明通りの儲けが出ない。業者に問い合わせても、「本格的に儲けるには、少し時間がかかる」等の曖昧な返答しか得られない。

◆悪質な詐欺業者になると、「まだ足りない。もうひとつツールを追加してはどうか?」等と言い、更に金を奪いにかかる場合もあり。

◆やがて、被害者は騙されたと気付く。が、後の祭り。払った金は戻らず、場合によっては借金が残ることも。

 

上記は、ほんの一例です。詐欺業者の手口はアップグレードを続けており、どんどん新しい手口が出てくるもの。油断できません。

 

 

とにかく、「儲けが出る前に、なぜか支払いを要求される」というのは、怪しむべきです。そうなった場合、必ず裏を取りましょう。

最も簡単な方法は、Googleで検索してみること。詐欺業者の名前や手法が引っかかる場合があります。

消費者センター等の専門機関に相談してみる手もアリ。

 

 

また、詐欺業者がよく使う「誰でもすぐできる」という文句は、裏を返せば「そんなものは価値が低い」となります。

誰でも出来るのであれば、「金を払って、他人にやって貰う」とはならない。自分で済ませるハズ。

業者の言い分を鵜呑みにする前に、自分で調べ・考えてみましょう。

 

(参考:消費者庁ニュース「最初に1万円程度の情報商材を消費者に購入させ、その後に執ような電話勧誘により著しく高額な情報商材を購入させる事業者4社に関する注意喚起」https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_policy_cms103_200318_0001.pdf

 

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(2)加害者型→犯罪の片棒を担ぐ羽目になる。

 

これは、SNS時代になってから急激に増えた形態です。用心しなければいけません。

要するに、「泥棒や強盗の片棒を担がせる」というもの。「謝礼を払うので、犯罪の実行役をやってくれ」という内容です。とんでもない話。

 

この手の犯罪案件。SNS上では、「裏バイト」とか「闇バイト」等の隠語で呼称されています。

最も多いのは、特殊詐欺の「受け子」「出し子」でしょう。警察に捕まる確率が最も高いので、犯罪者は「使い捨てにできる人間」を常に求めています。

SNSの怪しい書き込みに反応して応募する人間は、彼らにとって格好の使い捨て要員です。決して手を出してはいけません。

 

過激なものになると、強盗の実行犯をSNSで募集する案件もアリ。

これに応募する人間がいるのも、驚きです。

まぁ、警察に捕まるのがオチですが。

www.mbs.jp(2020/9/24)

防火点検を装って訪問して高齢者を縛って現金を強奪したとして逮捕された男が、「ある人物からSNSで指示を受けて関東で3件・名古屋で2件の強盗をした」と供述していることがわかりました。MBSは指示役とみられる人物に直接取材を図ってみました。

 

名古屋市の会社員・樽本裕介容疑者(29)ら3人は、9月10日、大阪府藤井寺市の民家に防火点検を装って訪問し、85歳の女性の手足をガムテープで縛り、現金約20万円などを奪った疑いが持たれています。

樽本容疑者らは「SNSで裏仕事に応募した」と供述しているということです。

 (https://www.mbs.jp/news/kansainews/20200924/GE00034944.shtmlより。改行・強調等は筆者)

 

 

こういう話を見聞きして、常に引っかかることがあります。

「依頼側は、どう見ても犯罪者。
そんな相手が、SNS上での約束を真面目に守る筈もないのに、どうして信用し応募するのか?」

「窃盗や強盗はOKだが、応募者との契約破棄はNG」というのは、あり得ない筈。他者の金品を奪って平気な人間が、応募者の信頼を裏切れないと思わないでしょう。

 

実行犯は逮捕前提の人間ですから、補償も保護も何もない。ただの使い捨て。

依頼側は手を汚さず、実行犯との繋がりは希薄にして、足がつかないようにする。

そんな人間関係のどこに信頼要素があるのか、全くもって理解不能。犯罪実行後の報酬すら払われる保証ゼロなのに、応募する人の気が知れない。

 

犯罪への応募は、副業ではなく生贄(いけにえ)になること。そう考えた方がいいでしょう。

 

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この手の怪しい話は、消費者センターだけではなく、警察もしっかり見張っています。

定期的にSNSパトロールをやっており、問題アリと見なされた書き込みには警告文を貼り付けます。

 

警察に逮捕され、裁判で有罪になれば、刑務所にブチ込まれることもあり。

懲役の場合だと、時給が数十円(すうじゅうえん。誤植ではない)レベルで労働を課されます。

月給にしても、数千円(すうせんえん)レベル。

 

また、被害者への損害賠償や慰謝料は別です。そちらは民事の世界。

奪った金品は勿論、相手を死傷させたときの慰謝料や治療費を請求されても文句は言えませんし、自己破産して消える金でもない。払いきるまで、生涯にわたって付きまとう借金だと考えた方がいい。

 

副業で儲けようとして、巨額の借金を抱え、一生払い続ける。

そんな状況になってもいいですか? いいハズはないですね。

 

この手の案件には、そもそも近寄らないのが一番です。が、万が一関わってしまった場合は、できるだけ早い段階で、警察や関係機関に相談しましょう。

黒く染まる前に、正直に話して楽になるのが一番。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

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