先日、最新ゲーム機「プレイステーション5」の発売情報が流れました。
(提供:Amazon)
プレイステーション5(以下「PS5」と表記)の初期タイプは2種類。違いは”ゲームデータの保存方法”にあり、「ダウンロード&内部SSD保存のみ」のタイプと「SSDに加えて、ディスク媒体も使える」というタイプに分かれています。
価格は、ディスクとSSDの両方を使えるタイプが、希望小売価格・約5万円。SSDのみの方は、約4万円。ディスク機能を省いた方が、少し安い。
ただ、今後「ひと世代前の”プレイステーション4”のゲームディスクを、PS5でも使用可能にする」という計画があるそうです。詳細は未発表ですが、買う際には注意が必要です。
www.itmedia.co.jp(2020/9/17)
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PS5は、超高性能ゲーム機。それでいて、価格はお手頃。筆者でなくとも、「これは売れるだろうな」と考える商品です。
そういう商品には、高確率で「悪質転売ヤー」が悪さをします。要は、「あらゆる方法を用いて買い占め、自分勝手な高額をつけて転売する」という行動。
今回も、同様の悪さをする輩が出てくるだろう。筆者を始め、多くの方はそう考えていました。
プレイステーション®5 11月12日(木)に発売決定 PS5™デジタル・エディション 希望小売価格39,980円+税、PS5™ 希望小売価格49,980円+税https://t.co/GOAO852f8L
— makaran@記事増加中 (@d_makaran) September 17, 2020
かなり下げてきましたねぇ
転売ヤーが蠢きそう😱
この手の品は、発売直後1年間くらいは高額転売禁止にした方がいい
そして、この予想は的中。転売ヤーが悪さを仕掛けて来ました。
しかも、これまでにない酷いレベルで蠢いています。
転売ヤー連中が、一般ユーザーの怒りを買いまくり、大炎上発生。各種ネットニュースでも、大きく取り上げる始末。
nlab.itmedia.co.jp(2020/9/18)
www.j-cast.com(2020/9/18)
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今回の問題で「これは酷い」と大炎上した点。それは、
「発売前に転売情報を流す…ということは、買い占める気マンマン」
「価格が超絶ボッタクリ」
という点です。特に後者が酷い。
当記事冒頭でも述べましたが、PS5の定価(メーカー希望小売価格)は、高い方でも5万円(ごまんえん)程度です。
しかし、悪質転売ヤーが設定した価格は、酷いもので定価の10倍・50万円(ごじゅうまんえん)に達する場合もアリ。
それだけなら、まだ可愛い方かも知れません。「間違えて購入しても、キャンセル不可」とか「キャンセルの場合は迷惑料を取る」といった、詐欺・犯罪紛いの脅しをかけてくる転売ヤーも出現しました。
この行為に非難が殺到し、かなりの炎上騒ぎに発展。関連ワードが、ツイッタートレンドに入る状況になりました。
トレンドに「転売対策」「キャンセル不可」「Joshin」「ビッグカメラ」「ヤマダ電機」等の文言。恐らくPS5予約販売の話だと思ったら、ヤッパリそうでした
— makaran@記事増加中 (@d_makaran) September 18, 2020
で、Amazonさんを覗いてみたら、分かり易い転売ヤーがいた😅
アカンやろ。これ
「迷惑料取る」という転売ヤーも。運営さんは放置するの? pic.twitter.com/ihr4b3O4qW
騒動を察知した通販大手のAmazonさんは、直ぐに動きました。放置はヤバイと考えたのでしょう。2020年9月18日20時現在、PS5の取り扱いを全面停止。Amazonでは「商品在庫なし」の状態であり、新規出品もストップされています。
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今後も、PS5絡みの悪質転売ヤーは、ワンサカ登場するでしょう。
正規の販売業者さんは、悪質転売ヤーに買い占められない様に、色々な方策を執っていらっしゃいます。一定の効果は出ていると思われますが、それで懲りないのが悪質転売ヤーという生物。手を変え品を変え、また悪さを仕掛けてくるでしょう。
一番簡単かつ効果的な方法は、「消費者が、相手にしないこと」です。
販売価格と定価とを比較すれば、その業者が悪質転売ヤーか否かを判断可能。ボッタクリの悪質業者だと思えば、そこで買わなければいい。それだけの話です。
ユーザーの「早く使いたい」「遊びたい」という気持ちも分かりますが、悪質転売ヤーを利用してまで購入するのは、メーカーや正規小売店に対する侮辱だと思った方がいい。
待てば、そのうち定価で手に入ります。時間はかかっても、そうした方がいい。
悪質転売ヤーを利用することは、価格の混乱を招くということ。
混乱した市場では、モノの流れが悪くなり、市場全体が衰退します。長い目で見れば、ゲーム関連企業を殴って・弱らせているのです。
ゲームファンの方は、そんなことを決して望まないでしょう。
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しかし、今回の話で気になるのは、「悪質転売ヤーの身元がバレているかも?」という点です。
ネットで物品を販売する場合、「特定商取引法」により、様々な情報開示を求められます。
www.no-trouble.caa.go.jp(2020/9/18閲覧)
開示される情報には、「出品者の住所氏名」「連絡先電話番号」等が含まれています。つまり、悪質転売ヤーの身分がバレてしまうのです。
今回のPS5騒動でも、既に個人情報が特定され、SNS等でガンガン流れています。
その情報が「おとり」「デコイ」の可能性も無いとは言えないので、当記事では詳しく触れません。
しかし、怒りに任せて電話しまくったり、悪質転売ヤーの住所に突撃する連中も出てくるでしょう。一歩間違えば、身の危険すらあり得る。
その辺、悪質転売ヤーはちゃんと考えているのか?
同種の騒動が起きる度に、疑問に感じます。
--------------(記事了)--------------