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【医療情報の話】「顔の見えない相手に、医療相談」で炎上騒動

本日のニュースの中に、「これは酷い」と思わず言ってしまうものがありました。

それは、「通信サービス大手・LINEが提供する医療サービスで、患者を罵倒する対応があった」という話です。

nlab.itmedia.co.jp(2020/8/3)

お医者さんにLINEで相談できるサービス「LINEヘルスケア」が、悩む人に対して「死ぬのが正解」「低レベル」「ガキンチョ」と言い放つ様子がSNSで拡散し炎上

 

8月2日付けでLINEヘルスケアが「お客様のお心を傷つけ、多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪しました。

物議を醸していたのは、相談の様子を撮影したとあるスクリーンショット画像。

 

悩む人に対して、LINEヘルスケア側の医師が

「発散するには、人間は言葉で表現するのが一番、高レベルなんだそうで」
リスカやODで発散するのは低レベルなんだそうです」

と言い放ち、ユーザー側が「レベル…とは? 言葉にした方が、自傷をするよりも発散できるということですか?」と聞き返すと、

「言葉にできないやつはガキンチョだということですよ」

と返信。

 

また病院に行っても病名を付けられないのかとの質問に対しては「診断なんかいくらでも付けられますよ。よくいる世間知らずの10代の女の子です」と回答しています。

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2008/03/news064.htmlより。改行・強調等は筆者。以下同)

 

「この回答を送り付けた者は、本当に医者なのか?」
「免許偽造した、偽医者じゃないのか?」
こう言いたくなる様な、驚愕のヤリトリです。

 

これを受けて、運営者であるLINE側が、公式の場で謝罪コメントを出しています。

トンデモ発言は、デタラメではなかった。

 

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この手の「健康をネタにしたネットサービスが炎上」という話は、もう随分前から存在しています。

最も有名なのは、DeNAが運営していたインチキ医療サイト「WELQ」の話ですね。リッチメディア運営の「ヘルスケア大学」でも騒動がありました。どちらも、記憶に新しいところです。

www.j-cast.com(2019/9/24)

リッチメディア(東京都目黒宿区)は2019年9月24日、同社が運営する健康・医療情報サイト「ヘルスケア大学」を閉鎖すると発表した。

同サイトをめぐっては、不正確な内容の記事などが批判を浴び、健全化に向けた取り組みを進めている最中だった。

リッチメディアは、ヘルスケア大学や「スキンケア大学」「HAIR」などのメディア運営や コンテンツマーケティングの支援を行う。

 

同社が注目を集めたのは、DeNAが運営する健康・医療情報サイト「WELQ」での騒動だ。

WELQと同様、ヘルスケア大学でも著作権侵害や不正確な情報発信が問題視された。

https://www.j-cast.com/2019/09/24368339.html

 

本来、医療サービスは「正式な資格を持った者が、患者の様子を直に見て判断する」という形であるハズ。そこから離れれば離れるほど、サービスの品質維持が困難になり、内容が粗悪になり易い。

患者さんの状況は、千差万別。「お腹が痛い」という症状ひとつを見ても、単なる食べ過ぎから胃癌まで、疑うべき病名は幅広い。その調査と判断を行うのが、医療関係者です。

面と向かって患者さんの言葉を聞き、必要な検査をしたけれど、それでも分からないこともある。難しい世界です。それをLINEのヤリトリで何とかしようとすれば、上記の炎上騒ぎを招くのは必至。

 

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WELQ」や「ヘルスケア大学」だけでなく、炎上した医療系ネットサービスは多い。それでも業者がやりたがるのは、「儲かるから」です。

 

LINEヘルスケアの場合、通常の価格設定は「今すぐ相談or相談予約」が30分2000円、「1000字以内の質問を送り、後で回答を貰う」が1000円。単価としては、かなり高い。

また、ヘルスケア系の情報サイトには、サプリや健康食品の広告を掲載し易い。相乗効果で売り上げアップとなり、更に儲かる。

健康に関しては、老若男女問わず、皆が何かしらの不安・悩みを抱えています。商業的にアプローチし易い分野です。営利企業が目を付けないハズはない。

 

しかし、責任も重い分野です。一歩間違えれば、人の生死を左右する話ですから。

その為、無責任な業者は徹底的に追及され、場合によっては警察に捕まります。厳しい世界です。

そんな厳しい話を、顔の見えない相手に任せるのは、甚だ怖い。

医療系情報サイトを「参考程度」に見るのは全く構わないことですが、鵜呑みにしたり頼り過ぎるのは危険です。

面と向かって話せる医師が、最強であり最後の砦。

 

 

必要なのは、「信頼できる医者」を、時間をかけて探しておくことです。

信頼は、1度や2度の診察で築かれるものではない。時間をかけて出来上がるもの。

クリックやタップひとつで生まれる信頼は、無いと思った方がいい。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

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