(注意:当記事には、かなりガチ度の高いホラー要素が存在します。苦手な方は注意願います)
本日は、とあるホラー作品(R15指定)をご紹介します。
この作品は海外の映画であり、「血が流れる」「内臓が出る」的なスプラッター要素が見られます。海外ホラーあるある。
その一方で、Jホラーの『リング』『呪怨』と同じく、精神に訴える恐怖がチラホラ混ぜ込まれた面もあり。
かなりのガチホラー作品です。
その作品のタイトルは、『ジェーン・ドウの解剖』です。
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『ジェーン・ドウの解剖』は、2016年の作品。
(日本公開は2017年)
ホラーの王道である、
「登場人物が少ない」
「主な舞台は閉鎖空間」
「怪奇現象には理由がある」
という要素を上手に盛り込んだ映画です。
題名にある「ジェーン・ドウ」という言葉ですが、これは人の名前です。
しかし、特定の個人を指す言葉ではありません。事件や事故で発見された、身元不明の死体に付ける名前です。
男性の死体には「ジョン・ドウ」と言う名前が、女性の死体には「ジェーン・ドウ」と言う名前が付けられます。
これは、日本で言う所の「名無しの権兵衛」とか、ネット掲示板の「名無しさん」というのと同じニュアンス。
どこかの誰かではあるのだろうが、よく分からない為とりあえずこう呼ぶ…というものです。
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『ジェーン・ドウの解剖』の粗筋を、ネタバレにならない様にザックリ説明すると、以下の様なものになります。
▼被害者は、その町に住む家族。警察が捜査に着手し、状況が次第に明らかになっていった。
▼その過程で、現場から奇妙なものが発見される。それは、若い女性の全裸死体であった。彼女に関する記録は見当たらず、何処の誰かも分からない死体である。
▼困惑した警察は、死体を検視官の所に持ち込み、詳しい調査を依頼する。
▼死体を受け入れたのは、親子でモルグ(遺体安置所)と火葬場を運営している「トミー」と「オースティン」の二人。
▼彼らはモルグの運営者でもあり、死体を調べる検視官でもある。その為、警察からの調査依頼を受けたのであった。
▼持ち込まれた身元不明の女性死体は、慣例に従って「ジェーン・ドウ」と呼称されることに。トミー達は、手順に従って記録用カメラを設置。解剖作業を開始した。
▼いつもの様に作業を進める二人。と、通常時とは違う点に気付く。死体にメスを入れると、大量の血が流れ出したのだ。
▼死体から血が流れることはあるが、この量は普通ではない。まるで「生きている人間が怪我をして、大量の血が流れてしまう」という状況である。
▼他にも、「表皮は何ともないのに、体内に酷い火傷がある」等、異常な面が次々と判明。これはただ事ではないと戦慄するトミー親子。
▼しかし、解剖を途中で止めるわけにはいかない。手順に従って作業を進める親子であったが…時間が経つにつれ、モルグ内外で奇妙な現象が発生し始める。
▼強烈な暴風雨で外に出ることができない。ラジオの受信状態が悪くなる。建物のどこからか分からないが、変な音が聞こえる。電話が繋がらず、外部との連絡が絶たれる。
▼不気味さを感じながら、それでも作業を進める親子。その過程で、この身元不明死体「ジェーン・ドウ」の正体に迫る、大きな手がかりらしきものを発見するのだが…。
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『ジェーン・ドウの解剖』は、ガチのホラー作品です。お笑い要素や、ホッコリ要素は皆無。ホラー好きの方以外は、受け付けないであろう内容です。
しかし、ホラー好きの方であれば、ドハマりするであろう王道作品。怖いです。
また、劇中に「ジェーン・ドウの正体」を匂わす伏線がチラホラ設置されており、推理モノの要素があります。
考察好きの方にも、ウケが良さそうな内容になっています。
ジェーン・ドウは、一体何者なのか?
死体の異常な状況は、どうやって起こされたのか?
殺された家族と、ジェーン・ドウとの関係は?
そして、解剖現場で起こる怪現象の原因は?
身元不明の死体から、湧き出る謎の数々。
その回答は、映画の中で明かされます。
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