先日、超有名映画『スター・ウォーズ』について、記事を書かせて頂きました。
上記記事は、「スター・ウォーズの関連作品が多過ぎて、どれから見ればいいか分からない」という”初心者”の方に向けた記事です。
いくら『スター・ウォーズ』が有名映画だとはいえ、全人類がきっちり鑑賞したワケではありません。見たことのない方もいらっしゃいます。
そういう方に向けて、分かり易く解説させて頂いたつもりでおります。
----------------------------------
この「関連作品が多過ぎて、どれから見ればいいか、よく分からない」という話。
何も『スター・ウォーズ』シリーズに限ったことではありません。
人気が出ると、関連作品が多数制作されます。
長年追いかけているファンの方は「選り取り見取り」で嬉しい限りですが、初心者の方にとっては「どの順番で見るのがいいの?」となる、悩ましい問題。
勿論、以下の作品群にも同じことが言えます。
そのタイトルは、『機動戦士ガンダム』シリーズです。
(提供:Amazon)
当記事では、多数存在している『機動戦士ガンダム』関連作品について、「どういう順番で見れば、初心者でも理解し易いのか」を述べていきます。
----------------------------------
『機動戦士ガンダム』の関連作品は、テレビアニメ・劇場版アニメ・オリジナル映像ソフト・マンガ・小説・ゲーム…等々、かなりの数が制作されています。
全部で、200種類は超えているでしょう。
それらの内容をザッと見ると、以下の3種に大別できます。
【1】宇宙世紀(ユニバーサル・センチュリー、U.C.)を舞台にしたガンダム
これらは、1979年公開『機動戦士ガンダム』を始めとする、日付が「宇宙世紀」でカウントされる作品群です。
「シリーズの原点」といえるものが多い。
(提供:Amazon)
(上画像:『機動戦士ガンダム』の一場面。主人公・アムロが、初めてガンダムに乗る瞬間)
宇宙世紀ものは、年表で示すことができるくらい、各作品の繋がりが強い。
元祖『機動戦士ガンダム』は、「宇宙世紀0079」から始まる物語。
正統続編の『機動戦士Zガンダム』は、「宇宙世紀0087」頃の話。
劇場版作品『逆襲のシャア』は、「宇宙世紀0093」の話で、元祖『機動戦士ガンダム』の主役が主人公です。
元祖から少し飛んだ『機動戦士Vガンダム』は、「宇宙世紀0153」頃の話。元祖から約70年後の世界が舞台です。
ここまで来ると、大河ドラマの感がありますね。
なお「宇宙世紀」とは、現在使われている西暦に代わるものとして制定された暦号…とされています。
この「西暦から宇宙世紀への切り替えがいつなのか」について、イマイチ定かではありません。
定かにしない理由は、「面白さが失われるから」。
もし、「西暦何年に、宇宙世紀へ切り替わった」という風にハッキリさせてしまうと、現実の歴史と比較されてしまい、「遠い未来の物語」というニュアンスが崩れてしまいます。
物語の世界観を狭めない様に、わざと曖昧にしている…と思われます。あくまで、「遠い未来の出来事」で止めておくのが無難です。
「戦争を描く」「モビルスーツが登場する」等、宇宙世紀作品と共通点は多いものの、宇宙世紀とは別の暦を使って語られる、ガンダムシリーズ作品群があります。
これが、かなり多くて、しかも面白いものが満載。例を挙げると…
『新機動戦記ガンダムW』→アフターコロニー(A.C.)195年
『機動戦士ガンダムSEED』→コズミック・イラ(C.E.)70~71年
『鉄血のオルフェンズ』→ポスト・ディザスター(P.D.)323年
(提供:Amazon)
(上画像:『機動戦士ガンダムSEED』の主人公である「キラ・ヤマト」と、「ストライクガンダム」)
それぞれの暦号と西暦について、各作品内での直接的な言及はありません。
先に述べた「宇宙世紀」に対してどうだとか、他作品の暦号との繋がりはどうだとかいう描写も、特にありません。
「それぞれが別の、独立した作品ですよ」という意味を込めて、暦号も変えているのです。
(※但し、『ガンダム00』だけは、西暦で物語が進むという例外的作品)
【3】ガンダムは出てくるが、コンセプトが全然別の作品
キャラとしての「ガンダム」は登場するものの、「戦争」や「親しい者の死」などの重いテーマは皆無で、コミカルな作品が多い。
具体例としては、『SDガンダム』『ビルドファイターズ』『ビルドダイバーズ』等の名前が出てきます。
(提供:Amazon)
(上画像:「SDガンダム」シリーズのひとつ、『SDガンダムフォース』)
----------------------------------
上記内容から、「数多くのガンダム作品が、大きく3つに分かれる」ということは判明しました。
では、どのグループから見ればいいのでしょうか?
人によって意見の割れるところでしょうが、筆者のオススメは、1979年発表の元祖『機動戦士ガンダム』からでしょう。
リメイクされた『機動戦士ガンダムORIGIN』でもOKです。ORIGINは、元祖ガンダムの単なるリメイクではなく、深掘りした作品です。ストーリーの骨子は、ほぼ同じ。
元祖ガンダムから入り、「宇宙世紀もの」の雰囲気を掴み、「ガンダムというシリーズの特徴」を掴む…という流れが、シリーズを理解する上で一番分かり易いです。
----------------------------------
他方、「宇宙世紀ものではない、他暦ガンダム」から入る人もいます。それもアリです。
が、「他暦ガンダム」の基本コンセプトは、「宇宙世紀もの」から引っ張ってきた要素が多い。その為、「宇宙世紀もの」を理解した上で鑑賞すると、楽しさが増します。
特に『機動戦士ガンダムSEED』の続編である『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』は、元祖『機動戦士ガンダム』へのオマージュが多い。元祖を鑑賞した後であれば、楽しさ倍増です。
ただ、最もオススメできないのは、『∀ガンダム』(ターンAガンダム)から見始めることです。
(提供:Amazon)
なぜオススメできないのか?…を説明すると、絶対に制作者やファンから怒られるので、ここでは述べません。
「ターンAから入っても分かり難いし、面白味が薄れる」「ガンダムシリーズをいくつか見た後で鑑賞する方がいい」とだけ述べておきます。
-----------------(記事了)-----------------
↓↓↓↓↓関連Shopリンク↓↓↓↓↓
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』シリーズ
【Book Live!】(試し読みアリ)
【BOOK☆WALKER】(試し読みアリ)
【ebook-japan】 (試し読みアリ)
【コミックシーモア】(試し読みアリ)