新型コロナウイルス騒動の為、マスク不足が発生し、お困りの方が多かった今春。
今は「マスクそのものがない」という逼迫した状況ではありませんが、まだ値段は高いですね。
出所不明の怪しいマスク(俗に言う「ナゾノマスク」)も多く、そうそう簡単に手を出せないのが難しいところです。
とはいえ、一時期のことを思えば、品不足が改善されたのは事実でしょう。
この品不足で非難を喰らったのは、マスクメーカーではなく「悪質転売ヤー」であったことは、もはや言うまでもありません。
定価の数十倍というボッタクリ価格で販売する者も多々いて、社会問題になりました。
2020年3月に法律が変わり、今では「転売ヤーによる、営利目的の高額マスク転売」は、明確な違法行為となりました。
摘発を受ければ、「1年以下の懲役か、100万円以下の罰金か、その両方が課される」という罰則があります。
通常の小売業者や問屋などは除外されますが、それ以外の方の「転売ヤー行為」は、罰則を喰らう可能性が高い。注意してください。
詳しくは、以下の経産省HPに解説があります。参考になさってください。
(参考:経産省HP「マスク転売規制Q&Ahttps://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/tenbaikisei_qa.pdf)
------------------------------------------
ただ、この「悪質転売ヤー」に関する話は、マスクの転売だけに限りません。ありとあらゆる物に、悪質転売ヤーは絡んできます。
新型コロナウイルス騒動でいえば、「アルコール等の消毒液」についても、ボッタクリ転売が問題視されています。
しかし、それもボチボチ沈静化しそうです。本日、「消毒液なども、転売禁止にする」という話が出てきました。
news.tv-asahi.co.jp(2020/5/17)
新型コロナウイルスの感染拡大で品薄が続く「消毒液」について、政府は転売禁止の対象とする方針を固めました。
政府は、3月からマスクについて、購入した値段よりも高値での転売を法律で禁止しています。
消毒液についても転売行為が見られ、事業者から規制を求める声が上がっていることや、今後、経済活動の再開で需要が増える可能性が高いことから、政府は転売禁止の対象とする方針を固めました。
除菌シートや消毒液の代わりに使えるアルコール濃度が高い酒も対象になる見通しです。
違反すると、1年以下の懲役か100万円以下の罰金が科せられる方向です。
(https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000184166.htmlより。改行・強調等は筆者によるもの)
消毒液だけでなく、消毒液を予め染み込ませた「除菌シート」の類も、転売禁止になる模様ですね。
いい傾向だと考えます。
筆者は、よく「アルコールウエットティッシュ」を使いますが、新型コロナウイルス騒動が本格化してから入手が困難になり、かなり参っていました。
(提供:Amazon)
どうしても汚れが気になる箇所だけ、アルコールティッシュで拭く。
それ以外の場所は、濡れたキッチンペーパーで拭く。
そうやって、普段使う量の2割ほどにまで使用料を低減し、何とかヤリクリしていました。
最近、やっとドラッグストアで普通に見かけるレベルになってくれました。
購入制限が撤廃される店も増えており、愛用者としては安心できます。有難い。
------------------------------------------
しかし、ネットを見渡してみれば…まだまだ、ボッタクリ販売を続けている転売ヤーが多い。
フリマサイトで販売する転売ヤーもいれば、個人でも出店可能なショッピングサイトで販売する転売ヤーも数多く存在しています。
価格帯は、ドラッグストアの3倍から10倍という、超絶ボッタクリ価格。
筆者に言わせれば、「もうすぐ安くなるから、ボッタクリ価格で無理して買っても、意味がない」ですね。
ボッタクリ価格と分かった上で、購入される分には構わないと思いますが…そんな奇特な方は、恐らく少数派でしょう。
------------------------------------------
最後に。
転売ヤーの方々は、今後気をつけないと、懲役か罰金が待っています。
刑罰の内容は、「1年以下の懲役か、100万円以下の罰金か、その両方が課される」というものであり、相対的に見れば「軽い部類」かも知れませんが…。
政府や警察の本気度をアピールする為に、摘発に力を入れる可能性があります。
特に、ネットで転売行為を行った場合、証拠がハッキリ残ってしまいます。言い逃れできません。
悪いことは言わないので、止めておいた方がいいでしょう。
世間の目も厳しいです。
逮捕・起訴できるのは、法的権限を持った警察や検察ですが、個人情報を特定するのは素人でもやっています。
「ボッタクリ転売はけしからん」と怒り、悪質転売ヤーの身元を洗って拡散する…という行為に出る人はいます。
先日の「トイレットペーパー枯渇デマ」の騒動がいい例です。
あの話も、デマ流しの犯人が「トイレットペーパーの転売ヤーである」との話が出て、大炎上しました。
犯人とされた人は、本名や職場をネットに晒され、現実世界で大被害を受ける羽目になっています。怖いですよ。
「ネットで個人情報を流し、私刑の場に追いやる」という行為は、下手をすれば犯罪行為。決してオススメできません。
が、実際にやる人はいますし、世間の厳しい目にさらされている「悪質転売ヤー」は、高確率で狙われます。
しかも、流す側と叩く人々のリミッターが効きにくく、再起不能レベルになるまで叩かれることも珍しくない。
そういう危険地帯に身を置かず、早めに悪質転売ヤーから足を洗うことをオススメします。
小銭稼ぎの為に、一生を棒に振る恐れもあるのですから。
--------------(記事了)--------------