先日、新型コロナウイルス騒動から派生した「トイレットペーパー騒動」について、記事を書かせて頂きました。
日本各地で、トイレットペーパーが売り切れ。
その原因は、「トイレットペーパーを製造しているのは中国」「マスクと同じ材料を使っている」という情報。主にSNSで爆発的に広がった模様です。
しかし、この話については「完全にデマである」とのコメントが。
業界団体や小売店を始め、関係各所から発表されています。
今は商品棚がカラッポでも、次回入荷時には普通に戻るでしょう。
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が、当記事の本題は、「トイレットペーパー騒動は、ただのデマである」というものではありません。
当記事の本題は、
「デマを流した張本人とされる人物の、詳細な個人情報が、ネットのあちこちで流されている」
ということについて。
この個人情報は、いわゆる「トレンドブログ」や「まとめサイト」のネタとして浮上し、その記事が各種SNSで拡散され…という流れで、一気に広まっています。
その内容が、なかなか恐ろしい。
◆本名
◆顔写真
◆年齢
◆住所
◆複数の画像(イベント参加時などの様子)
◆携帯の電話番号
◆携帯用メールアドレス
◆Facebookのページ
◆学歴と、卒業した学校名
◆職歴
◆ツイッターのアカウント
◆インスタグラムのアカウント
◆LINEのアカウント
◆個人ブログのアドレス
…凄い量です。
いや、凄いと言うより、怖いですね。
イタズラ電話されまくるのは間違いなく、なりすましで別の犯罪に巻き込まれる可能性も高い。
本名と住所が拡散されているので、「着払いで品物無断注文」などもあるかも知れない。
相当マズイです。
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ただ、ここで疑問が。
「拡散されている個人情報は、本当に真実なのか?」
「トイレットペーパー枯渇デマと同じく、この人物が首謀者というのもデマではないのか?」
上記の疑問が存在する為、当ブログでは「デマ拡散犯人とされる人物の個人情報」を掲載しません。
もし、拡散されている個人情報が「全くのデタラメ」「犯人に仕立て上げる為の、意図的な流出によるもの」であった場合、トイレットペーパー枯渇デマと同等以上の悪質行為になってしまいます。
濡れ衣を着せたことになってしまう。
犯人の情報を拡散している人は、その心配を考えていないのでしょうか?
そこも怖いですね。
過去には、「事件とは全く無関係な人を、共犯者としてネットに流し、名誉棄損で逮捕される」という事件も起こっているのに。
今回の騒動では、そういうことは絶対ない!…と言い切れる根拠がない。
拡散して叩いている人達は、大丈夫なのでしょうか。
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まぁ、「この騒動の犯人が誰か?」ついては、今は二の次です。
現在重要なことは、
「妙なデマに流されない様に、情報源をしっかり確保しておくこと」
「物不足デマに踊らされない様に、ある程度の備蓄を確保しておくこと」
この二つです。この点を押さえておけば、次のデマ情報が出てきたとしても、右往左往する可能性が低くなります。
そして、「自分が特定されるような個人情報を、ネットに載せない」ということも重要。
(イメージ画像 http://www.tadae.net/item.php?cate1=4&cate2=10&item=17)
この手の「デマ騒ぎ」や「特定騒動」は、善悪の概念を超えて起こり、無関係だろうと何だろうと襲い掛かってきます。
いくら自分が気を付けていても、起こる時は起こる。自分が悪くなくても、巻き込まれることはある。
これは、ウイルス感染症と同じです。
いくら気を付けていても、感染の可能性がある場所にいれば、被害を喰らいかねない。
被害を避けるには、「隔離措置」を講じる必要があります。
ネットにおける隔離措置とは、「そもそも、情報を載せない」ということに尽きます。
自己顕示欲を満たす為に、身の安全を犠牲にしてはいけない。
ネットは、誰が見ているか分からない場所。
ネットに載せた個人情報は、どうされるか分からないもの。
ちゃんと考えてから掲載しないと、どんな酷い目に遭うか分からない。用心しましょう。
--------------(記事了)--------------
【参考書籍 書店リンク】
『ソーシャルメディア炎上事件簿』
【BOOK☆WALKER】(試し読みアリ)
【ebook-japan】 (試し読みアリ)