連日報道されている、「中国・武漢発の、新型コロナウイルス肺炎」に関するニュース。
日本でも感染者が次々と出ていますが、騒動の中心である中国はもっと大変で悲惨です。
www.jiji.com(2020/2/16)
中国政府は16日、湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の死者が同日午前0時(日本時間同1時)時点で、前日より142人増え1665人になったと発表した。
中国本土の感染者は2009人増の6万8500人に達した。
(https://www.jiji.com/jc/article?k=2020021600150&g=intより。改行・強調等は筆者によるもの。以下同)
当記事を書いているのは、2020年2月16日・夜9時頃です。
その時点でヒットした最新記事が、上記の時事通信記事。
これによれば、中国国内の死者は1665人、感染者は6万8500人とのこと。
肺炎が治癒して退院する人も出ていますが、全体から見れば非常に少ない。まだまだ先は見えません。
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この話を調査するたびに、目にする言葉があります。
「中国の人民は、助けたい」
「が、中国共産党政府は信用できない」
中国共産党政府(中共政府)は、普段から言論弾圧や人権無視の行動を重ねているとして、世界中から大バッシングを喰らっています。
それでも、財力や人口を背景に成長し、チャイナマネーをバラ撒いて支持を集め、時には暴力で相手を抑え込み、存在感を増して今に至っています。
いわば、ゴリ押しで地位を上げてきたのです。
が、今回の新型コロナウイルス騒動で、ゴリ押しは全くの逆効果。被害を抑え込むどころか、強烈に広げています。
中国人民にとっても、世界にとっても、強烈に迷惑な話です。
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中共政府は、自分たちの意見をゴリ押す時に邪魔となる「中共政府が起こした不祥事のニュース」を、よく揉み消しにかかります。
その為に、各種の情報操作を試みる場面が、やたら多い。
特にネット検閲は強烈。何かにつけて削除されたり、濡れ衣を着せられて犯罪者に仕立て上げられたり…などの話が有名。
今回の新型コロナウイルス騒動でも、「この病気は普通ではない」と早期に警告を発した医者を、「デタラメを流す犯罪者」として晒し者にしました。
この医師の忠告に耳を傾けていれば、被害はもっと少なかったかもしれないのに。
www.cnn.co.jp(2020/2/7)
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そして、その「都合の悪いことを揉み消す、情報操作の話」に、またひとつ新たなネタが。
そのネタとは、以下に述べる衝撃の内容です。
◆新型コロナウイルス肺炎で亡くなった、著名な中国人実業家がいる。
◆だが、中共政府は「そもそも、そんな人はこの世に存在しなかった」ということにして、揉み消しを図っている。
gendai.ismedia.jp(2020/2/4)
北京で初の死者が出たと発表されたのは、1月27日のことだった。
一度は流れたニュースによれば、犠牲となったのは、約1年前まで天合光能(トリナソーラー)の副総裁だった楊軍氏で、享年50。
天合光能は、世界最大の太陽電池メーカーである。
1997年に江蘇省常州で創立し、2006年にニューヨーク証券取引所に上場した。2019年の中国製造業500強では291位になっている。
従業員は世界中で1万3000人もいて、日本にも支社がある。
その元ナンバー2で、中国でも著名な実業家が、新型コロナウイルスに罹って急死したのである。
彼の死が、2200万人の北京市民に与えた衝撃は大きかった。
楊副総裁は、2020年の新年にも趣味のジョギングを続けるなど、健康そのものだった。
だが、1月8日に武漢に出張し、15日に北京へ戻った後、発熱した。
それで、25日の春節(旧正月)前に病院に行ったところ、新型コロナウイルスと診断され、春節の3日目に急逝してしまったのだ。
この時、北京人たちがネットやSNS上で囁き合ったのは、「楊軍氏は著名人だから、当局が隠し切れなくなって発表したのだ」「本当はもっと多くの死者が出ているに違いない」ということだった。
こうした「発言」は、アップされては削除されるというイタチごっこを繰り返したが、その中で信憑性がありそうな話があった。
それは、楊軍副総裁には中国人民大学付属高校3年に通う娘がいて、春節前の1月20日に教師と生徒の父母との父兄会があった。その父兄会に楊軍氏も参加しており、同じく参加した2人が、新型コロナウイルスに罹って死亡したというのだ。この2人の具体的データまで、一時はネット上で拡散した。
これら一連の証言と写真は、とても「フェイクニュース」には思えなかったが、たちまち削除されてしまった。
そのうち「楊軍」という人物さえ、「そもそも存在しなかったこと」になってしまった。
正確に言えば、「百度」(バイドゥ)で「楊軍」と検索すると、山東省青島市政治協商会議共産党書記を始め、計185人もの同姓同名が出てくる。
だが、最も有名人だった元天合光能の楊軍副総裁は、消えてしまっているのだ。彼が死んだというニュースさえ、きれいさっぱり掻き消されている。
(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70225?page=5)
上記記事を書かれた「近藤大介」氏は、各方面で露出の多い方。
先日も、ABCテレビ(朝日系列の関西ローカル局)の番組『正義のミカタ』に出演しておられました。
www.asahi.co.jp(2020/2/16閲覧)
この番組内でも、上記記事と同系統の話を披露されていました。
近藤氏の話を聞いた出演者は、絶句。まぁ、そうなりますよね。
要は、
「首都・北京で、新型コロナウイルス肺炎による死者が出た」という話を揉み消したいが為に、有名人の存在を消しにかかった
ということですから。
上記記事の内容が正確だとして…
有名オムニバスドラマ『世にも奇妙な物語』が現実になってしまったとしか思えない状況です。
中国は、ホラーな国だったのか…。
(イメージ画像 https://www.pakutaso.com/20191000301post-23929.html)
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中国国内で困っているのは、病気になってしまった中国人民の方々。
彼らに対し、「同じ人間として、何かしらの援助をする」という心意気が芽生えても、何ら不思議ではありません。
しかし、中国国内を仕切っているのは、中国共産党政府です。
その政府が、あからさま情報操作をやっている。
これでは、援助がちゃんと届いているかどうかも疑問。物資を送っても意味があるかどうか分からなくなります。
相手が中共政府である為、イチ個人レベルで出来ることは殆どゼロに近いですが…。
せめて、「揉み消しをやっている」という疑惑情報を、世間に広める手伝いはしたい。
そう考え、筆者はこの記事を書いています。
相手は、日本の常識が通用しない連中なのです。
忘れてはいけない。
--------------(記事了)--------------
【参考書籍 書店リンク】
『腐敗と格差の中国史』
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