「中国発の新型コロナウイルス」が大騒動となってから、2週間以上が過ぎました。
残念ながら、ウイルスの猛威は衰えを知りません。
感染者は遂に2万人以上となり、死者も増える一方。このスピードは、2002年に起きた「SARS騒動」を超える強烈な勢いです。
さすがにマズイと考えたのか、中国共産党政府は、初動対応の誤りを認める声明を出しました。
普段なら「絶対に謝罪しない」「誤りを認めない」という評判ばかりの中共政府が、公式に誤りを認めるとは…。
そこだけ見ても、異常事態であることがよく分かります。
news.tbs.co.jp(2020/2/4)
新型コロナウイルスによる肺炎が拡散する中、習近平国家主席ら中国共産党最高指導部による会議が開かれ、肺炎の対応について「誤りがあった」との認識を示しました。
新型コロナウイルスによる肺炎では、中国本土での死者が361人に上り、2002年から大流行したSARSによる死者数を超えました。
国営の中央テレビによりますと、習主席ら中国共産党の最高指導部による会議が3日開かれ、肺炎の対応に誤りがあったとの認識を示した上で、「明らかになった短所と不足に対応しなければならない」と今後の引き締めを図りました。
(https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3896304.htmlより。改行・強調等は筆者によるもの。以下同)
他方、相変わらず攻撃的な面が出ている話もあります。
例えば、「中国に渡航しないでください」との通知を出した国に向かって、逆ギレ的な発言をしている…というニュース。
かの国のお国柄は、住民がバタバタ死んでいく状況になっても、簡単には変わりませんね。
www.newsweekjapan.jp(2020/2/4)
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そんな騒動の中、また別のウイルスが出現。
まだ大規模な感染を出してはいませんが、関係各所が注意喚起をしています。
そのウイルスは、「コンピューターウイルス」です。
しかも、「今回の新型コロナウイルス騒動に便乗した、コンピューターウイルス」であり、タチが悪い。
www.itmedia.co.jp(2020/2/4)
新型コロナウイルスの影響が、日増しに大きくなっている。
ネット上では騒ぎに便乗してコンピュータウイルスに感染させようとする手口が浮上し、SNSでは偽情報や不安をあおるような投稿が、まさにウイルス的な伝染性で拡散する。
企業には、社員が出勤できなくなった場合を想定した対策も求められている。
「生物ウイルスの流行が、コンピュータウイルスを拡散させる手段として使われている」と伝えたのは、米IBMのセキュリティ部門X-Force。
同社のブログによれば、新型ウイルスについての注意喚起を装って、マルウェアの「Emotet」に感染させようとする日本語のメールが出回っているという。
問題のメールは実在する京都の保健所の名をかたって、デマも交えて不安をあおり、感染予防対策などと称する添付ファイルを開かせようとする内容だった。
(https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2002/04/news056.html)
何か大事件が起きて、人々が冷静な判断を欠いた時こそ、詐欺師は「儲けのチャンスだ!」と喜び、様々な手を仕掛けてきます。
こちらも、対抗策を考えねばなりません。先ずは、敵を知ることが重要。
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上記記事で名前が出た「Emotet(エモテット)」は、単体で悪さを働くことよりも、「他の連中を呼び込み、複数で悪さをする」ということで有名です。
(イメージ画像 http://www.ashinari.com/2009/06/25-023007.php?category=59)
エモテットに感染すると、エモテットが窓口となって、次々に新種のウイルスを呼び込みます。
そうやって、「ネットバンキングのパスワードを盗み取る」とか「機密メールをゴッソリ抜き取る」などの被害を出します。
メールに添付されているファイルは、先ず「触らないこと」が重要。気を付けましょう。
エモテットの詳細については、以下のページが参考になります。心配な方は、ご覧になってください。
www.ipa.go.jp(2020/2/4)
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また、「コンピューターウイルス」というサイバー空間だけでなく、現実世界でも「新型コロナウイルスに便乗した犯罪」が行われる可能性が高い。注意せねばなりません。
よくある手口は、
保健所・役所・警察・銀行などを騙った電話があり、
もっともらしい理屈を言ってきて、
最後に「銀行のカードと暗証番号」を渡す様に仕向ける。
という流れ。
役所や警察が、銀行のカードを持っていくということは、ありません。
各機関の窓口にも、その手の注意書きが貼られています。
「今月から変わりました」とか言われても、先ずは疑ってみてください。「カードの受け渡しをしない」というルールは、そんなに簡単に変わるルールじゃありません。
他にも、
◆変な寄付を募ったり、
◆買ってもいないマスクや消毒薬の代金を請求されたり、
◆「感染の疑いがあるから、個人情報を言え」と要求されたり…。
新型コロナウイルスに関する詐欺のネタは、いくらでも湧いてきます。
世間が騒がしい時こそ、ドッシリ落ち着いて対処しましょう。
不安な時には、慌ててしまうもの。誰でもそうです。「自分は大丈夫」と思う過信が、最も危険。
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