本日は、とあるホラー&スリラー&サスペンス漫画をご紹介します。
作品のタイトルは、『ゴールデンゴールド』です。
『ゴールデンゴールド』は、月刊漫画誌「モーニングtwo」にて連載中の作品です。
コミックスは、既刊6巻。
上画像は、単行本1巻の表紙になります。
可愛い女の子と、テカテカのお地蔵様みたいなものが描かれていますね。
とてもホラー要素がある感じには見えませんが…。
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『ゴールデンゴールド』の舞台は、瀬戸内海に浮かぶ架空の島「寧島(ねいじま)」です。
寧島は、「因島や尾道に近い、小さな島」という設定。民宿・食品スーパー・雑貨屋・小さなスナックなどはあるものの、コンビニはありません。
これといった観光の目玉もなく、外部から訪れる人は少ない島です。
寧島には、本州との連絡船があり、交通の便はそれほど悪くありません。
島の子ども達が、路線バス感覚で船に乗り、塾通いができる程度の交通網は備わっています。
この島に住む中学生の女の子「早坂流花(はやさか・るか)」が、『ゴールデンゴールド』の主人公です。
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流花は、民宿と雑貨屋を営む祖母と暮らしています。
親と別居している形になりますが、これは「流花が街の学校に馴染めず、自然が豊かな寧島の学校に転校した為」です。
ある日のこと、流花が岩場で「仏像みたいな何か」を拾います。
寧島には「福の神伝説」があり、流花が拾った何かも「福の神の像」と言えなくもない感じのもの。
流花は、拾った像を念入りに洗って、島の神社の祠に安置。
その際、流花は「福の神の像なら、お願いをきいてくれるかな?」と考え、願い事をひとつ念じます。
「私が想いを寄せている男の子が、アニメイトにハマっています。どうか、島にでっかいアニメイトが建ちますように」
目をつむり、手を合わせ、心の中で念じる流花。
しばらくして目を開けると、奇妙なことに、祠に安置したハズの像が消えています。
その代わり、「明らかに人間ではない、お地蔵さんの様な外見の、生き物らしき何か」が流花の前に出現。
驚いて逃げる流花を、無言で追いかけてきました。
必死で逃げる流花。
一度は「生き物らしき何か」から逃げおおせたものの、何と流花の祖母が経営する民宿に、宿泊客として滞在することになります。
どうやら、この不思議な存在には、”周囲の者の認識を操作する能力”がある様子。流花の祖母には「小柄なオッサン」にしか見えていない模様です。
客として民宿に居着いた、謎の生物らしき何か。流花は、この何かを「フクノカミ」と呼ぶことにしました。
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この「フクノカミ」ですが…。
人を捕まえて食ったり、破壊活動をしたり等、積極的に危害を加える様子は皆無。
吠えたり・叫んだり・脅かしたり…といった行動も取らず、ほぼ無言で無表情のまま、じっと座っているだけ。
しかし、フクノカミには「人間の認識を操る力」の他にも、大きな超能力がありました。
それは、「人や金の流れを、凄まじい勢いで集める能力」です。
このパワーの影響を受けたのは、流花の祖母です。
経営する雑貨屋の品は飛ぶ様に売れ、滅多に客が来ない民宿が繁盛し、その流れで事業を拡大し…と、破竹の勢い。
が、フクノカミがもたらすものは、それだけではありませんでした。
少しずつ、「福の神」とは呼べない面が明らかになってきて…
…と、これ以上はネタバレになってしまうので、ストーリー紹介はここまで。
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冒頭で述べましたが、『ゴールデンゴールド』は、ホラー&スリラー漫画です。
血がドバッというスプラッター表現は少なめですが、ジットリとした恐怖の描写は多め。得体の知れない不気味さが怖い。
また、ミステリー・サスペンス要素が多いことも特徴です。
相手は超常の存在。どんな手を使ってくるか分からない。
謎が謎を呼ぶ展開が熱い。
謎だらけのストーリの中に、「謎を解く大ヒント」がシレッと混ぜられている。
しかし、解けそうな謎があと一歩のところで解けず、先の展開が異常に気になる構成になっている。
…こういう「読ませる要素」が満載の作品です。
フクノカミの正体は何なのか?
何か目的を持って行動しているのか?
目的があるとして、次に何を仕掛けてくるのか?
物凄く続きが気になる作品です。考察好きの方に、特にオススメ。
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