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【韓国の話】「GSOMIA」のゴタゴタ話(後編) 横滑りでカオスな展開

昨日、「日韓GSOMIA(ジーソミア)」について、記事を書かせて頂きました。

 

tenamaka26.hatenablog.com

 

韓国側が「破棄する」として、強硬姿勢を崩さないままで来ましたが、失効ギリギリで180度方針転換し、「継続する」となりました。

しかし、韓国側は「いつ・何があろうとも、韓国の意思次第で破棄の話を出すから、そのつもりで」という姿勢。

「韓国が、完全に、自らの主張を取り下げた」となるとメンツが丸潰れになるので、こういう形になったと思われますが、大混乱になる手前で止まったのは…賢明な判断かと。

www.jiji.com(2019/11/22)

www.yomiuri.co.jp(2019/11/23)

 

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さて…

前回記事で述べた「GSOMIAに関するポイント」は、以下の5つ。

(1)そもそも、GSOMIA(ジーソミア)って何?

(2)GSOMIAの存在理由は?

(3)何故、ここまで揉めたのか?~発端

(4)何故、ここまで揉めたのか?~横滑り&カオス

(5)韓国が急に態度を変えた理由は?

 

このうち(1)~(3)については、前回記事内で述べました。その内容を、簡単にまとめると…

(1)GSOMIAって何?→国家間の軍事情報ネットワークに関し、秘密漏洩を防ぐ為のルール。

(2)GSOMIAの存在理由は?→国家間の情報交換・軍事連携をスムーズにする為。今回は日本・アメリカ・韓国が深く関係する話。

(3)何故、ここまで揉めたのか?~発端→日本が「危険物の取扱について、韓国の対応が怪しい。これまでは審査を甘くしてきたが、今後は優遇せずに普通審査に切り替える」とした。

これを「徴用工裁判に対する仕返しだ」と韓国が主張し、更にその仕返しでGSOMIA破棄を主張。

…こんな感じでした。

 

今回記事では、残りの (4)と(5)について見ていきます。

 

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(4)何故、ここまで揉めたのか?~横滑り&カオス

 

前回記事でも触れましたが、韓国がGSOMIA破棄を言い出したのは、「仕返しには仕返しを」という理由から。

日本が採った「輸出管理の見直し」を、別問題の「徴用工判決」と結び付けて反撃…という形にしています。

 

ただ、そもそも輸出の話と判決の話は別問題。それが日本の立場です。論理的にも、日本の主張は通ります。

 

なぜ日本の主張が通るのか?

なぜ徴用工判決とは別問題なのか?

そう言える理由は、「なぜ輸出管理を見直したか」について見ていけば、割と理解し易いでしょう。

 

 

まず重要なのは、「日本は、韓国向けの品の中で、何について輸出管理を見直したのか」という点。

その品はフッ化水素」「フッ化ポリイミド」「レジスト」の3品。聞き慣れない名前でしょうが、これらは「コンピューター製造」や「スマートフォン製造」には欠かせない材料です。

が、使い方によっては「核兵器の製造」や「毒ガスの製造」にも利用できるもの。その為、テロ組織などの物騒な連中に渡らない様に、取引のルールが決められています。

 

日本から韓国に対し、これら3品目を輸出する際には、審査が緩めで取引がなされていました。緩かった理由は「韓国は、品物の管理を徹底していて、変なところに流す恐れが低いから」というもの。

ところが、韓国内での管理方法が不透明だとする意見が出て、「物騒な連中に対し、横流しをやっているのでは?」との懸念が浮上。この疑問点について、韓国からは明確で筋の通った回答がありませんでした。

 

その結果、

「韓国が管理しきれないのであれば、日本が代わって管理する他はない」

「今までは韓国を信用して、審査緩めだったけれども、特別扱いするの止める」

となりました。

この決定に対し、韓国は反発。その報復として、GSOMIA破棄を言い出したのです。

www.itmedia.co.jp(2019/7/16)

 

韓国側の勘違いなのか何なのか、各種メディア記事で見る”韓国が激怒する理由”は、「全面禁輸措置である」と「新規の輸出制限を課した」という2点の認識です。

実際は、

「全面禁輸ではない。申請すれば輸出可能であり、実績もある」

「今までの審査が”特別扱い”だっただけ。新たに輸出制限を課したのではなく、普通の扱いに戻しただけ」

という話です。

(参考:韓国への輸出、半導体材料の一部許可 規制強化から初:朝日新聞デジタル

 

「変な人に大事な品を渡すと、売った日本が怒られる。だから、韓国任せにしていた審査を、日本でやります」

「日本の仕事が増えるのは嫌ですが、取引の安全確保が第一」

こうなった話であり、日本から韓国に対する嫌がらせというのは…ちょっと斜め上の解釈だと言えてしまうのです。(まあ、日本政府の腹の内は分かりませんが)

普通に考えれば、「”韓国内での、品物の扱いが怪しい”となっているので、キッチリ調べて・日本に納得させればいいだけの話」に見えます。

 

何故に軍事協定破棄になるのか?…説明に困る話。

何が何だか分からない、カオスな状況になっています。

 

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(5)韓国が急に態度を変えた理由は?

 

韓国が態度を急変させたのは、2019年11月22日。

その前日である11月21日までは、「日本が態度を変えない限り、GSOMIAを破棄する」としていました。

 

しかし、破棄にはならなかった。

日本が韓国の要求を呑んだというニュースも、今のところ表に出ていません。

「輸出手続きについて、日韓で話し合いをする」とはなったものの、そもそも「日本は、韓国との話し合いを、金輪際・全面拒否する」という流れになっていたワケじゃない。

(少なくとも、筆者の知る限り、その様な対話拒否姿勢が日本から出たという話は無い)

 

つまり、韓国は要求を通せないまま、問題を先延ばしにした…と見て取れます。

そうなった理由は、やはりアメリカの圧力が強かったから」でしょう。

www.afpbb.com(2019/11/23)

日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の失効が土壇場で回避されることが決まり、米国務省報道官は22日、声明で「韓国の決定を歓迎する」と表明した。

トランプ政権は過去数週間にエスパー国防長官やスティルウェル国務次官補ら政権高官を相次いで韓国に派遣し、破棄撤回へ圧力を強めていた。

 

報道官はこの中で、日韓両国に対して、関係悪化の引き金となった徴用工問題などを念頭に「歴史問題の永続的な解決を確実にするために誠実な議論を続けるよう促す」と要請。

その上で、「防衛・安全保障の問題は日韓関係のその他の分野と切り離すべきだ」とも強調した。

 (https://www.afpbb.com/articles/-/3256231より。改行・強調等は筆者によるもの)

 

アメリカは、韓国に軍隊を配備しています。

GSOMIA破棄でアメリカが激怒し、もし米軍が韓国から撤収すれば、北朝鮮が侵攻してくる可能性・急上昇。

韓国首都であるソウルは、北との国境から近い。戦闘になれば、かなり危険です。

 

加えて、近年の韓国国内は、かなり物騒。

2015年には、アメリカのリッパート駐韓大使が殺されかけていますし、つい先日は駐韓米大使公邸に20人近い侵入者が入り込み、騒ぎになりました。

www.afpbb.com(2019/10/18)

トランプ大統領が、在韓米軍への費用負担を激増させるという話も出ていますし、韓国への風当たりは強くなる一方。 

そういう事態を懸念して、韓国はGSOMIA破棄をストップした…と考えられます。

 

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とりあえず、当面のGSOMIA破棄は回避されましたが、いつ再燃するか分からない話のままです。韓国は「いつでも破棄する」と明言していますので。

 

そうしている間にも、北朝鮮や中国が次の手を打ち、ますますアジアの緊張が高まっていく。

先の大戦第二次世界大戦)が始まる前は、こんな感じだったのかな?…と考えてしまう、物騒な雰囲気の2019年11月になってしまいました。

 

悲しいことに。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

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