大人気マンガ『だがしかし』。
それに触発されて書く、駄菓子記事の第9弾です。
今回取り上げるのは、クラシエ(旧・カネボウ)さんから発売されている駄菓子、「ねるねるねるね」です。
「ねるねるねるね」は、1986年から現在まで店頭に並ぶ、ロングセラー商品です。
『だがしかし』では、2巻に登場しています。
「ねるねるねるね」の特徴は、何といっても
◆練れば練るほど色が変わって
◆だんだん膨らんできて
◆飴やラムネのコーテイングをつけて
◆美味い!(テーレッテレー)
…という一連の流れ。
「ねるねるねるね」は、袋から出しただけでは、食べることができません。
ちょっとした「調理」をしなければならない、変わった駄菓子です。
そこが最大のウリ。
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「ねるねるねるね」のパッケージ内には、プラスチックトレー・材料の粉・コーティング用の飴やラムネ・かき混ぜるプラスチックスプーン…が入っています。
これらの材料を、パッケージに記されている手順通りに混ぜていくと、粉の色が変わったり、フワフワに膨らんできたり、明らかな変化が見て取れます。
こういう変化が、小さな子どもさんにウケた様子。「ねるねるねるね」は、売り上げを順調に伸ばし、ロングセラー商品になりました。
手を加えることで、様々な変化の起きる菓子。科学実験にも似た様子を見せることから、「ケミカル菓子」「サイバー菓子」との異名が生まれた時もあります。
しかし、この名前は現在使われておりません。今は「知育菓子」と呼ばれています。
なぜ「サイバー」のままではいけなかったのか?
これには、ロングセラー商品にありがちな悩み「時代の流れに対応しなければならない」という背景がありました。
www.oricon.co.jp(2018/7/31)
「『知育菓子(R)』と名付けたのは2006年からです。
それまで『ねるねるねるね』は、作っている途中に紫や緑色といった明るい色へと変化し、膨らむ作用もあることから『サイバー菓子』『ケミカル菓子』という名前で表現されていました。
子どもたちからは興味を持ってもらえていたのですが、親御さんには“体に悪い”というイメージを持たれていました。
それを払拭するべく、“子どもたちの知的好奇心をくすぐる”という特徴を打ち出した『知育菓子(R)』という名称に変更しました」
(https://www.oricon.co.jp/special/51491/より。改行・強調等は筆者によるもの)
「ねるねるねるね」の色が変わるのは、いわゆる「リトマス試験紙」と同じ原理。得体の知れない・怪しい理由ではありません。
中に入っている成分も、ムラサキキャベツから採取した自然素材等がメインで、合成着色料・保存料は未使用。
それでも、口に入れるものを「サイバー」とか「ケミカル」と呼称するのは、健康志向の高まりに逆行するのではないか?…との声があり、「知育」と名を変えたとのこと。
また、発売当初は「何ができるんだろう?」というミステリーな雰囲気がウケた様子ですが、近年は真逆。透明性が求められます。
その為、商品パッケージの説明や、ネット等での積極的な情報開示によって、イメージアップを図ったそうです。
www.nerune.jp(2019/11/17閲覧)
www.youtube.com(2019/11/17閲覧)
これらの行動が実を結び、一度は下がった売り上げが順調に回復。
今なお愛される駄菓子として、店頭に並んでいます。
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クラシエさんが展開する「知育菓子」シリーズには、様々な品が並んでいます。
www.kracie.co.jp(2019/11/17閲覧)
「色・形状・硬さなど、素材の変化を楽しむ」という菓子もあれば、「寿司やラーメンに模した菓子を作成できる」という凝ったものまで様々。
小さなお子さんにとっては、ちょっとした「調理師」「パティシエ」の気分が味わえるお菓子。親御さんと一緒になって作れば、共通の話題にもなります。
特に「ねるねるねるね」は、30年以上販売されているロングセラー商品。今はパパ・ママを頑張っている方の中にも、「自分が子どもの頃に、よく作ったわ~」という方が多いでしょう。
自分がかつて楽しんだものを、自分の子も同様に楽しんでいる。そんな姿を見るのは、感慨深いものです。
スマホやゲームもいいけれど、たまにはこういう知育菓子を話題にして、親子そろって楽しむというのも…なかなかオツなものですよ。
---------(記事了)---------
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