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【災害の話】人は、心にも無いことを、口に出せない

先日から、台風19号関連のニュースを頻繁に見ます。

まだ被害の全容が解明できてはいない様子ですが…分かっているだけでも、相当に酷い被害が出ています。

 

mainichi.jp(2019/10/14)

台風19号による甚大な被害が出た東日本の自治体では14日、警察や消防、自衛隊などが行方不明者の捜索などを続けた。

 

毎日新聞の午後6時時点の集計では、死者が11県で54人、行方不明者が6県で17人となった。

 (https://mainichi.jp/articles/20191014/k00/00m/040/073000cより。改行・強調等は筆者によるもの。以下同)

 

今回の台風19号は、早い段階から「酷い被害が出るかもしれない」との予測がありました。

そのレベルは、2018年に関西を直撃した「台風21号」と同じか・それ以上というもの。

 

「2018年・台風21号」による死者は14人、負傷者は約1000人。浸水や損壊などの住宅被害は、10万件を軽く超えました。

今回の「2019年・台風19号」は、死者数だけ見ても、21号より遥かに酷い。恐らく、怪我人や住宅被害等においても、かなり強烈な状況になっているでしょう。

当たって欲しくなかった予測が、当たってしまった形になりました。

 

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この予測に関して、とある政治家が「この人は…何を言っているんだ?」と耳を疑う発言をしたとして、ほぼ全てのメディアから総攻撃を受けています。

その人の名は、自民党幹事長の二階氏。

発言内容は、「台風の被害は、まあ…まずますかな」というヘンテコな見解を示したものです。

www.jiji.com(2019/10/14)

自民党二階俊博幹事長は13日午後、台風19号被害を受けて同党本部で開かれた緊急役員会で「予測されていたことから比べると、(被害は)まずまずに収まったという感じだが、相当の被害が広範に及んでいる」と述べた。

 

死傷者が出ている上、被害の全容がはっきりせず、さらに拡大する恐れもある中での発言で、批判を招きそうだ。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019101300411&g=pol

 

「まずまず」とは、「まあ、こんなモンだろ」という意味です。

今の状況では、言ってはいけない部類の言葉でしょう。

政治家は、言葉が命。死者や被害者が増え続けている状況で、この言葉のチョイスは致命的です。

「揚げ足を取ってくれ」と言わんばかりの不用意発言に、全方位から批判が湧き出ています。

 

台風被害「まずまずに収まった」~二階氏釈明も野党批判 - FNN.jpプライムオンライン

台風被害「まずまずに収まった」発言~官房長官コメント控える~NHKニュース

「まずまずで収まった」自民党の二階幹事長の発言に批判相次ぐ(BuzzFeed)

自民・二階幹事長、台風19号被害「まずまずに収まった」:日本経済新聞

台風巡る二階氏の発言は「信じられない話」立憲・枝野氏:朝日新聞デジタル

二階幹事長「まずまずに収まった」台風被害で発言…後に釈明/芸能/デイリースポーツ online

台風19号被害「予測に比べ、まずまず」自民・二階氏~毎日新聞

釈明も…二階氏失言~台風被害に「まずまずに収まったという感じ」―スポニチ SponichiAnnex社会

【台風19号】二階幹事長「対策を早急に」、自民が緊急役員会~産経ニュース

 

各メディアとも、内容はほぼ同じです。

二階氏の「まずまず」との発言に、「認識が軽いんじゃないのか?」という疑問の声が出て、「そういう意味ではない」と二階氏から弁明が出た…という流れ。

筆者が探し当てた記事の中では、産経だけが若干ソフトな書き方です。

(それでも、言葉のチョイスがおかしいという印象は消えない)

 

これで、国会がまた荒れますね。審議時間が、個人攻撃で埋まります。

しかし、イチ議員の発言ではなく、与党のボスキャラクラスの発言ですから、他の政治家やメディアも無視できません。

無視すれば、批判しなかった側が怒られるレベルの話。

 

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先ほども書きましたが、政治家は「言葉が命」です。

普通に考えて問題視されるような発言をして、後で釈明に追われるという事態になれば、「政治家として能力が低い」とのレッテルを貼られます。

 

加えて、「人は、思ってもいないことを、口に出せない」という事実があります。

人の命を、ただの数字として見ていたんでしょうね。

確かに、東日本大震災阪神大震災などの大災害から見れば、死者数は低いものです。今の所は。

しかし、同じ事を遺族の前で言えないでしょう。「過去の事例と比べて被害数が少ないから、今回は良かったよ」と、家族を亡くした人の前で言えるなら、大したモンです。

 

f:id:tenamaka26:20191014222312p:plain

(イメージ画像 http://www.ashinari.com/2010/06/06-337338.php?category=29

 

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発言は、前後の文脈によって、解釈が違ってきます。

今回の「まずまず」発言も、話の流れで見れば、意味合いが変わるのかも知れません。

(全文を掲載しているメディアが見つからないので、詳細は不明ですが)

 

しかし、そのことを考慮に入れても、二階氏が被災者の感情を逆撫でし、野党に攻撃材料を与えてしまったことは確かです。

釈明すればするほど、どんどん胡散臭くなっていくでしょう。

 

もし、筆者が二階氏の立場であれば、以下の様なコメントを出します。

これだけでも、随分違うハズ。

 

 

「今回の台風19号は、昨年の台風21号以上だとか、1958年に発生した狩野川台風(かのがわたいふう)に匹敵する被害が出るかも知れない等の警告が、気象庁から出ていました」

狩野川台風の被害は、死者・行方不明者が1000人を超えるという凄まじいものでした」

「まだ全容が判明しておりませんが、今回の台風19号は、狩野川台風ほどの被害は出なかったと考えております。これは、防災技術の発達・情報伝達の仕組みを変えたこと等が役立ち、国民の皆様の意識と行動が変わった結果であろうと、そう思います」

「しかし、不幸にも大勢の犠牲者が出ています。被害に遭われた方々に心からのお見舞いを申し上げると共に、我々が支援できることはどんどん行っていくつもりです」

 

 

筆者は、政治家でも何でもありませんが、これくらいの文章は思いつきます。

上記の内容に、「まずまず」「こんなモンだろ」という考えはありません。

プロの政治家で、与党のボスキャラクラスの先生であれば、筆者以上の文章が書けて当然のハズですが…?

 

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筆者は、今回の台風19号に関連し、直接的被害を受けた者ではありません。

被災地域には、知り合いが多く住んでいますが、その中に死者はいません。

 

そんな筆者でも、同じ国に住む人間として、被害のニュースを見聞きする度に、気が滅入ります。

被害回復に尽力しなければならないハズの政治家さんは、気が滅入らないのでしょうか?

 

明日以降の国会答弁がどうなるのか、注目する価値はあると考えます。

「批判は当たらない」とか「政府の対応に問題ない」とか「適材適所」で済ませないことを祈るばかり。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

<余談>

当ブログは、時事ネタ批評も多いですが、エンタメ紹介などの記事も多い。

ただ、世間の情勢がこんな感じなので、ここ2~3日は気が滅入ってしまい、楽しい記事を書く気になりません。

 

しかし、いつまでもソレでは、当ブログの内容を楽しみにしてくださっている読者様に対し、申し訳が立ちません。

明日からは、また楽しい内容の記事も書く様に、努力していきます。