大人気マンガ『だがしかし』。
それに触発されて書く、駄菓子記事の第6弾です。
今回取り上げるのは、駄菓子界の老舗「オリオン製菓」さんが発売している有名商品「ミニコーラ」です。
(提供:au Wowma!)
「ミニコーラ」は、1978年(昭和53年)に発売され、今なお店頭に並ぶロングセラー商品です。
コーラ味のラムネ菓子。シッカリとした甘さが特徴。
この「ミニコーラ」は、『だがしかし』の4巻に登場しています。
ミニコーラが取り上げられる話は、第70話。
この話の中で、以下の様なセリフがあります。
「プラスチック容器に入った、コーラ味のラムネ菓子。
アレにやけに似てるが、そこはまぁ色々あったけど、なんとかなったようです!!!」
ミニコーラは、「アレ」に、とっても似ている…。
「アレ」って、何でしょう?
お分かりの方も多いでしょう。ミニコーラは、超有名飲料「コカ・コーラ」をモデルにしたものです。
それが元で、コカコーラから訴えられた過去があります。
www.sankei.com(2014/6/15)
赤いプラスチック容器に入ったラムネ菓子「ミニコーラ」の元ネタは、コカ・コーラ。
缶のプルタブのように引き抜いて開ける、ふたにこだわった。昭和53年の発売当時、小遣いではコーラを買えなかった子供の心をつかんだ。
(https://www.sankei.com/west/news/140615/wst1406150053-n2.htmlより。改行・強調等は筆者によるもの。以下同)
上画像が、御馴染み「コカ・コーラ」です。
ミニコーラと並べてみましょう。
とっても似てますね…。
それはそうです。「コカコーラをモデルにした」と、明言されているので。
この外見を理由に、オリオン製菓vsコカコーラの裁判になりました。
裁判の結果は…オリオン製菓の勝訴。
xtrend.nikkei.com(2019/9/2)
ミニコーラは発売の翌年、米コカ・コーラから不正競争防止法違反で警告を受けた。
しかし飲料と菓子では分類区分が異なるうえ、日本市場での販売実績が認められ、10年にわたる裁判で勝訴。
(https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/watch/00013/00593/?P=2)
この裁判に勝ち、今でもミニコーラが販売。
我々一般消費者は、懐かしい甘さを楽しめるワケです。
オリオン製菓さん、凄い。
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こういう裁判沙汰が発生する理由は、オリオン製菓さんの社風にあります。
オリオンさんは「パロディが好き」という駄菓子メーカーさん。
パロディにはモデル(元ネタ)があり、そのモデルを製造している企業さんが笑って済ませてくれるかは…企業によりけりですね。
パロディの分かりやすい例としては、「おくすりやさんカプセルラムネ」という商品があります。
(提供:au Wowma!)
「メンソーレソーレ」は、どこかが出している塗り薬に似ている気が…。
「ハイッチャオールA」は、肌に効く薬で似たものが…。
上記画像以外だと、携帯電話型の箱に入った「CoDoMo」、ウソ・ゴリ押しに効く「正論丸」。「独身打破」や「ビヲフェロモン」等の菓子もあります。
某インスタントフィルムカメラによく似ている「食べルンです」という商品もアリ。
際どいところだと、「なめてひらめくSTAR細胞ラムネ」を考えたそうですが、元ネタの方が世間を揺るがす大騒ぎになってしまい、ボツになった…とのこと。
もし出していたら、コカコーラ騒動とは別方向で問題になっていた可能性がありますね。
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オリオン製菓さんは、本当にいろいろ考えますね。
さすが「本社が大阪にある企業」です。
ユニークな名前で、気を引く所から攻める。面白いアプローチ方法です。
そういう遊び心が、ロングセラー商品を生み出してきたのでしょう。
これからも、楽しい商品を作り続けてください。
…ただ、くれぐれも「ガチで怒られない範囲」に留めてくださいませ。
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