当ブログでは、有名特撮作品「ウルトラシリーズ」について、よく記事を書かせて頂いております。(円谷プロさん。勝手ながら、いつもお世話になっております)
「ウルトラシリーズ」は、「仮面ライダーシリーズ」「スーパー戦隊シリーズ」と並ぶ、日本有数の特撮シリーズ。
初代『ウルトラマン』が放送されたのは、1966年(昭和41年)。それから50年以上経過した現在でも、新シリーズが製作・放送中です。物凄く息の長いシリーズ作品ですね。
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そんなウルトラシリーズ作品群の中から、今回紹介させて頂くのは『ウルトラマンマックス』という作品。
『ウルトラマンマックス』は、2005年(平成17年)に放送されたテレビシリーズで、全39話。
基本的に、1話完結形式の構成になっています。
(たまに前・後編があります)
『ウルトラマンマックス』は、「ウルトラマンの原点に戻ろう」とする意図が強烈に伝わってくる作品。
主人公である光の巨人「ウルトラマンマックス」が、人類を攻撃してくる怪獣や異星人と戦う…という、ウルトラシリーズの王道を行くストーリーです。
「分かりやすい」「楽しい」「カッコイイ」という、子どもさんが好みそうな雰囲気が強く、重厚なテーマやメッセージは少なめ。
純粋に”娯楽作品”として楽しめる造りになっています。
(上画像:ウルトラマンマックス)
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「純粋な娯楽作品」という特徴の他には、「親子で楽しめる作品を目指した」という点が挙げられます。
場合によっては、「祖父母・父母・子ども」の三世代で楽しめるかも。
なぜそう言えるのか?
それは「過去作品の使い方が、非常に上手」だからです。
『ウルトラマンマックス』よりも前に放送されたウルトラシリーズは、数多く存在します。
その作品群に出演した人物や怪獣などを引っ張ってきて、レギュラーやゲストキャラとして配置しているのですが…。
この使い方が上手い。往年のファンなら、ニヤリとしてしまう演出がアチコチに仕掛けられています。
例えば、以下の様な配役が。
◆地球防衛組織の長官→黒部進(初代ウルトラマンの、ハヤタ隊員役)
◆同組織の科学者→桜井浩子(初代ウルトラマンの、フジアキコ隊員役)
◆ゲスト出演の科学者→二瓶正也(初代ウルトラマンの、イデ隊員役)
この他にも、ウルトラシリーズに関係の深い役者さんが、多数出演されています。
同様に、過去シリーズから出演する敵怪獣陣も多数。しかも、有名どころが多い。「エレキング」「ゼットン」「バルタン星人」等々、過去シリーズを見たことが無くても・名前は知っている…というキャラが多い。
更に言えば、主人公・ウルトラマンマックスの設定にも、過去作品ファンを喜ばせる要素が多め。
ウルトラシリーズお決まりの「光線技」は勿論、『ウルトラセブン』で多用された宇宙ブーメラン「アイスラッガー」に似た技を、ウルトラマンマックスも使います。
おじいちゃん・お父さん世代は「懐かしい!」と喜び、お子さんは「カッコイイ!」と喜ぶ。一粒で二度美味しい演出。
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『ウルトラマンマックス』の冒頭を簡単に説明すると、以下の通り。
▼時は21世紀。世界各地で自然災害は酷くなる一方であった。その災害の中に、「怪獣による被害」があった。
▼様々な災害への対処を目的として、地球規模の防衛組織が設立。その中で、「怪獣専門部署」として「DASH(ダッシュ)」という実働部隊が組織された。
▼生物が繁栄すると、必ず天敵が出現し、世界のバランスを保とうとする。それが自然の摂理である。つまり、怪獣は「人類の天敵」として出現したのだ。人類は、怪獣と戦わねばならない。
▼ある日のこと。日本国内にある火山地帯で、地震災害が頻発。災害ボランティアが現地に入り、被災者を支援していた。
▼そこに、突然「高熱を発する怪獣」が出現。地震の元凶はこいつだったらしい。慌てて逃げ惑う人々。
▼DASHの戦闘機が緊急発進し、怪獣を倒す。これで一件落着。
▼しかし、また別の怪獣が出現。DASHが迎撃するが、今回は怪獣の攻撃を受けて墜落。いくら防衛組織でも、いつも簡単に勝てる訳では無い。
▼怪獣の攻撃を受け、怪我して倒れるDASH隊員の前に、一人の災害ボランティアが姿を見せる。
▼彼の名は「トウマ・カイト」。今はボランティア活動をしているが、実は過去にDASHの入隊試験を受け、最終選考まで残った経歴を持つ。その為、DASHが使う武器の操作には、多少の心得があった。
▼怪我した隊員の代わりに、勝手に戦闘機に乗り込んで怪獣を退治しようとするカイト。しかし、やはり入隊試験に落っこちた人間である。本職の隊員が勝てない相手に、カイトが勝てる道理は無かった。
▼「このままでは危ない!」とカイトが思った時、天空から「赤い火の球」の様なものが突如襲来。カイトを助ける。
▼その赤い球には意思があるらしい。カイトに話しかけてきた。
「私は、M78星雲から来た、文明の観測員だ。観察しているうちに、君の信念に出会い、それに共感した。もし私を受け入れてくれるなら、怪獣を倒す手助けができる。協力しないか?」
▼その申し出を受け入れるカイト。すると、真っ赤な姿の巨人が出現。後に「ウルトラマンマックス」と名付けられる巨人の戦いは、ここから始まる。
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『ウルトラマンマックス』は、ウルトラシリーズの王道的作品。
謎の事件が起き、DASHが調査して背景を暴き、怪獣が現れ、最終的にウルトラマンマックスが退治する…という、「安心して鑑賞できる展開」になっています。
他方、過去作品に対するオマージュというかパロディというか、ちょっと変わった話も多いことで有名。
「昔は侵略を考えたけど、長いこと地球で暮らして、いろいろあって…もう侵略を止めたわ」と言ってくるキャラも出演します。
そんな面白いエピソードに関しては、他記事で御紹介します。
長くなったので、本日はここまで。
------------------(記事了)------------------
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