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【昭和特撮の話】「ウルトラセブン」が、ガチで地球人を殴ろうと考えた瞬間 

当ブログでは、毎度御馴染み。

昭和特撮の名作『ウルトラセブン』の、エピソード紹介記事です。

 

今回紹介するエピソードは、

ウルトラセブンが・本気で・地球防衛軍に対し・「こいつら、シバキ倒してやろうか」と考えた話

という、かなり変わった内容になります。

 

(提供:ホビーサーチ)

 

そのエピソードタイトルは、第26話「超兵器R1号」

 

「R1号(アールいちごう)」とは、地球防衛組織が開発した、惑星間弾道ミサイルの試作品のことです。

試作品とはいえ、その威力は凄まじく、簡単に惑星を破壊できるレベルの超絶兵器。

この兵器を中心に語られるエピソードが、第26話になります。

 

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第26話の内容をザックリ説明すると、以下の様なものになります。

 

 

▼地球防衛国際委員会が開発した、惑星攻撃用の試作弾道ミサイル「R1号」が完成。その威力は、新型水爆の8000倍。ちょっとした惑星ならば、粉々に破壊できるレベル。

▼完成後、「R1号を発射して、実際に惑星を破壊する実験」が行われることになった。実験の目標として選ばれたのは、専門の科学者が6ヶ月かかって探した「ギエロン星」という惑星。

▼ギエロン星は、地球から遠く離れており、破壊しても地球に影響は無い。また、気温270度・酸素0.6%の厳しい環境であり、生物が存在しない。新兵器の実験に最適である。

▼もしR1号の実験が成功すれば、さらに威力を増したR2号の製造も計画されている。同様にR3号・R4号の製造プランも検討中。順調に進めば、地球の防衛体制は「宇宙有数の強力なもの」になるであろう。

 

▼また、今回の「R1号発射実験」には、R1号の性能試験とは別の目的もあった。それは、「地球には、これだけ強力な破壊兵器が存在する」という対外アピールである。

「地球の兵器によってギエロン星が吹っ飛べば、敵対的な宇宙人はビビッて、そう簡単に地球に攻めて来ないだろう」防衛軍の上層部は、そう考えていた。

 

▼この実験に対し、主人公の「モロボシ・ダン(正体はウルトラセブン)」は、強烈な嫌悪感を持つ。

しかし、実験を止める権限は、モロボシには無い。

彼に出来る事は、仲間に対して疑問をぶつけることだけであった。

 


▼計画は予定通り進み、R1号の実験は成功。破壊目標であったギエロン星は、宇宙から消えた。

▼成功の報告を受け、喜ぶ地球防衛隊の面々。ところが、観測班から緊急報告を受け、事態は一変する。

▼宇宙観測艇から途切れ途切れ聞こえてきた通信には、こうあった「ギエロン星から攻撃を受け…」

▼慌てて情報収集を始める地球防衛軍。すると、観測レーダーに「ギエロン星が存在した宙域から、まっすぐ地球へ向かっている、正体不明の物体」が映っていた。確認の為に、ウルトラホーク(宇宙戦闘機)で飛び立つ主人公・モロボシ。

 

▼やがて、肉眼で飛行物体を確認。その正体は、宇宙船や惑星の破片などではなく、巨大な生物であった。

▼ギエロン星を実験地として選んだ科学者は、その話を聞いて仰天。「ギエロン星には、生物が存在しないはずだ。何かの間違いでは?」

▼しかし、状況から考えるに、目の前の巨大生物は「ギエロン星の土着生命体」以外に考えられない。科学者の選択は、最悪の結果を生んでしまったのだ。

 

(提供:ホビーサーチ)

(上画像:ギエロン星獣)


▼ギエロン星の土着生命体と思われる巨大怪獣(ギエロン星獣)は、強靭な肉体を持つ。ウルトラホークの通常攻撃を屁とも思わないし、巨大隕石を頭突きで割るという強さ。

加えて、R1号の爆発で被爆し、変異したらしい。放射性物質を大量に含んだ煙を吐き出し、周囲を汚染する生物になっていた。


ギエロン星獣は、本能的に「地球が悪さをした」と理解している様子。他の星には目もくれず、ウルトラホークからの攻撃も無視し、真っ直ぐ地球に向かってくる。

▼遂に地球へ降り立ったギエロン星獣。それに対し、強力な武器で応戦する防衛サイド。すると、ギエロン星獣を簡単に倒してしまう。

▼「被害拡大の前に駆除できた」ということで、喜ぶ地球側。しかし、ギエロン星獣「超兵器・R1号を喰らったのに、生き残った生命体」である。そう簡単に死ぬ訳がなかった…。

 

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第26話「超兵器R1号」は、兵器開発競争に対する、痛烈な皮肉を込めたエピソードです。

 

ウルトラセブン』が放送された1960年代後半は、米ソの冷戦真っ只中。

1962年には、世界全面核戦争の一歩手前までいった「キューバ危機」という大事件がありました。

当時は「人々の中に、全面戦争に対する、リアルな恐怖があった」と言えるでしょう。

そんな時代に、このエピソード。視聴者側は「子ども向けの空想ドラマだ…と馬鹿にできない何か」を感じていたことでしょう。

 

それを象徴した台詞が、主人公であるモロボシ・ダンの口から出ます。

「破壊兵器の開発競争は、吐血しながら走り続ける、悲しいマラソンだ」

 

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更に驚きなのは、モロボシの思ったこと。

モロボシは、ウルトラセブンの仮の姿です。その事を前提にして、本気でこう思っていました。

「R1号の実験を、無理矢理にでも止めればよかった」

つまり、ウルトラセブンが、人間に攻撃をしようと、マジで考えた」という話です。

 

実際には「ウルトラセブンが、実力を行使して、実験を中止させた」という場面は描かれていませんが…。

もしそうなっていたならば、ウルトラセブンも駆除対象生物として扱われていたかも。

凄い話です。

 

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極めつけは、R1号を開発した、地球人の偉い科学者の発言。

その科学者は、R1号の作用で凶暴化したギエロン星獣に対して、「R1号の改良型であるR2号を使用し、駆除するべきだ」と提案します。

R2号の破壊力は、R1号の十数倍。

そんなモンを地球上でブッ放したら、間違いなく地球は粉々。

どうやら、実験の副作用を目の当たりにして、正気を失った模様です。

 

 

怖いのは、侵略宇宙人でもなく、ギエロン星獣でもなく、怒れるウルトラセブンでもなかった。

口では失敗を認めて謝罪しても、腹の底では非を認めていない「人間の科学者」が、最も怖かった…という話。

 

 

2019年現在でも、この手の話に心当たりがある気がします。

「想定外」という言葉、乱れ飛んでいませんか?

 

 

------------------(記事了)------------------

 

 

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