makaran宝箱

時事ネタ・法律・エンタメなどなど、様々な話題を分かりやすく&面白く味付けしてお届け!

【声優さんの話】後任はつらいよ

本日は、とある老舗アニメの話をば。

そのアニメのタイトルはサザエさんです。

 

(提供:Neowing)

 

サザエさん』は、1969年から放送されている作品。今年で50年目に突入。

これだけ長く放送を続けていると、どうしても製作スタッフや担当声優さんが変わってきます。

 

今年も、主要キャラの声を担当する方が、番組を引退されました。

その方の名は「増岡弘(ますおか・ひろし)」氏。

長年、サザエさんの夫である「マスオさん」の声を担当された方です。

 

www.asahi.com(2019/8/28)

 

増岡氏は、既に80代に入っていらっしゃいます。高齢を理由に、今回の声優交代となりました。

後任は、声優の「田中秀幸(たなか・ひでゆき)」氏です。

田中氏は、『キン肉マン』のテリーマン・『CITY HUNTER』の槇村秀幸(香の兄)・『聖闘士星矢』のアイオリア等で知られた有名声優さんです。

 

(提供:Neowing)

 

--------------------------------

 

増岡氏が担当された役で、マスオさんの他にもうひとつ、かなり有名なキャラが存在します。

それは『それゆけ!アンパンマン』のジャムおじさんです。こちらも、マスオさんと同じく声優交代。

後任は、有名声優の「山寺宏一(やまでら・こういち)」氏。

山寺氏は”七色の声を持つ男”の異名を持ち、声優だけでなく「番組の司会進行」「ものまね」等の分野でも活躍する、マルチな方。

 

toyokeizai.net(2019/9/1)

 

山寺氏は、『それゆけ!アンパンマン』の初期メンバーのひとりで、犬の「チーズ」の声を始め、準レギュラーやゲストキャラを20以上も担当されている凄い方。

ここに、「ジャムおじさん」の役も加わる訳です。

彼は、エンディングテロップが”山寺氏だらけ”になりそうなくらい、番組への貢献度が右肩上がりの方。

 

--------------------------------

 

ところで…。

 

こういう「有名アニメキャラの、担当声優が変わる」という話は、珍しいものではありません。

先に名前が出た『サザエさん』も同様。番組初期から変わっていないのは、サザエさんとタラちゃんくらいで、他の役はほぼ交代経験アリ。

マスオさんの交代も、今回で2回目。増岡氏は「2代目マスオさん」で、今担当されている田中氏は3代目です。

 

同様の例は、他作品にも数多くあります。

クレヨンしんちゃん』のしんちゃんも、今は2代目。

ドラえもん』のメインキャラは、全員が交代経験あり。ドラえもんに至っては、現在4代目です。

 

 

この「有名アニメキャラの、担当声優交代」ですが…。

実は、後任の声優さんにとって、物凄いプレッシャーがかかる仕事。「できればやりたくない」と思う方もいらっしゃるほどの大仕事なんだとか。

そのことについて、詳しく語っている方がいらっしゃいます。大御所声優の古川登志夫(ふるかわ・としお)」氏です。

 

古川氏は、『ドラゴンボール』の「ピッコロ(マジュニア)」、『ワンピース』の「ポートガス・D・エース」、『うる星やつら』の「諸星あたる」、『機動戦士ガンダム』の「カイ・シデン」、『北斗の拳』の「シン」…等々、超有名キャラを多数演じていらっしゃる方です。

 

(提供:ホビーサーチ)

 

そんな大御所・古川氏でも、「有名キャラの後任は嫌だ」と仰っています。

その理由について、2014年7月19日放送のTV番組『ジョブチューン』に出演した際、詳しく語っていらっしゃいました。

 

www.tbs.co.jp(2019/9/4閲覧)

 

古川氏が後任を引き受けた有名アニメキャラは、あのルパン三世』の「ルパン」です。

1987年の作品ルパン三世 風魔一族の陰謀にて、一時的に主要キャラの声優が全員交代し、古川氏がルパン役を担当したことがありました。

 

(提供:au Wowma!)

 

ルパン三世の声といえば、声優の「山田康雄(やまだ・やすお)」氏。

山田氏が亡くなったのは1995年で、『風魔一族の陰謀』が公開されたのは1987年。

古川氏は、山田氏がまだ存命・活躍している最中に「ルパンの声」を担当することになり、相当なプレッシャーを受けていたと語っています。

 

そんな重圧下で、ルパン役をやりきった古川氏の感想は、「やるべきじゃなかった」

「死ね!」と書かれたアンチレターが多数届き、かなり凹んだそうです。

 

結局、ルパン役は古川氏から山田氏に戻りました。

『風魔一族の陰謀』の内容を見るに、古川氏の演技力が劣っていたという感じはありませんが…。

「ファンの愛着には勝てなかった」ということですね。

 

--------------------------------

 

今回の「マスオさん交代劇」の裏にも、「古川氏のルパン交代劇」と同じ構図があると思われます。

 

前任声優さんの演技力は素晴らしく、それ故に長年愛されたキャラクターです。その状況を引き継げるかどうかと言われたら…。

本物のプロであればあるほど、「自分には難しい」と思ってしまうのでしょう。

 

しかし、誰かが後を継がねばならない。

そこにチャレンジする後任声優の方々。

前任声優さんと同じ感じで演技すれば「パクリだ」「モノマネだ」と言われ、前任さんと違う演技をすれば「そんなキャラじゃない」と言われる。

どっちに転んでも批判されるのは目に見えているので、開き直ってやるしかない。

 

後任の方は、仕事を引き受けた時点で、既に葛藤やプレッシャーと戦った後なのです。

その戦いは、しばらく続くものです。

「前任者の偉大さ」を理解する目を持った、実力派の声優さんであればあるほど、苦しみも大きいもの。

 

それでもなお、名作を続ける一助になろうとする、後任の声優さん達。

凄い気力と覚悟です。

 

視聴者側としては、「慣れるまで、暖かい気持ちで見守る」という姿勢を取ることが、最も良い対応だと考えます。

いくら百戦錬磨のプロ声優さんでも、直ぐに馴染むのは困難です。

 

--------------------------------

 

最後に余談を。

 

先に名前が出たルパン三世 風魔一族の陰謀

この作品は、主要キャラの声優さんが、軒並み交代しています。

なかなか個性的なメンツが揃っているので、この機会に御紹介します。

(以下、敬称略)

 

ルパン三世

声:古川登志夫


次元大介

声:銀河万丈(ぎんが・ばんじょう)…他作品では、『機動戦士ガンダム』の「ギレン・ザビ」、『ダイの大冒険』の「クロコダイン」が有名。

石川五ェ門

声:塩沢兼人(しおざわ・かねと)…『機動戦士ガンダム』の「マ・クベ」、『北斗の拳』の「南斗水鳥拳のレイ」が有名。


峰不二子

声:小山茉美(こやま・まみ)…『機動戦士ガンダム』の「キシリア・ザビ」、『Dr.スランプ アラレちゃん』の「則巻アラレ」、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の「グラディス艦長」が有名。


◆銭形警部

声:加藤精三(かとう・せいぞう)…『巨人の星』の「星一徹」、『トランスフォーマー』の「メガトロン」、『名探偵コナン』の「松本管理官(松本清長)」が有名。

 

----------------(記事了)----------------

 

 

↓↓Shopリンク↓↓

ルパン三世 風魔一族の陰謀

【animate ONLINE SHOP】

【au Wowma!】

【e-hon】

 

【Neowing】

【TSUTAYAオンライン】

【紀伊國屋書店】

 

【総合書店 honto】

【タワーレコード】

【ムラウチドットコム】

【楽天】