makaran宝箱

時事ネタ・法律・エンタメなどなど、様々な話題を分かりやすく&面白く味付けしてお届け!

【昭和特撮の話】第四惑星の悪夢(その1 紹介編)

昨今、AI(えーあい。人工知能)の話が、現実のものとなっています。

現実のものどころか、「次の産業革命」として注目する企業が続出。熾烈な開発競争は、今もなお続いています。

そんなAIに関し、以下のニュースが発生。世間を騒がせています。

 

www.itmedia.co.jp(2019/8/1)

 

就職情報サイト大手の「リクナビ」が、サイトを利用した学生の個人情報を勝手に使い、「学生の内定辞退率」を予想するAIシステムを開発。その成果を商品として販売していた…というニュース。

「就活生の同意を得ず、勝手に個人情報を抜き取り、それを販売していた」という悪質な事件です。個人情報保護法に触れる行為であり、日本政府からも怒りの声が出ている話です。

外部の反応を受け、リクナビ側はデータ販売を中止しました。

 

----------------------------

 

リクナビが「データ販売を”中止”した」ということは、今まで「データを買っていた企業がいる」ということの裏返しですね。

その購入企業を見てみると、かなり有名な名前が続々出て来ます。これにも驚かされます。

 

gendai.ismedia.jp(2019/8/28)

購入各社は、日本経済新聞の取材に対し、下記のように答えています。

 

トヨタ自動車「内定辞退者を減らす目的で購入していた」

ホンダ「購入したデータは就活イベントに参加した学生のフォローに使用した」

大和総研ホールディングス「採用活動における将来の人工知能(AI)活用のための技術検証」

りそなホールディングス内々定者をフォローするためにのみ使用した」

アフラック生命保険「志望度を上げるよう学生をフォローするため」

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66751より。改行・強調等は筆者によるもの)

 

どこも「採用の決定に使った」とは言っておらず、あくまで添え物として使っていたとのこと。

各社の発表を信じるならば、「AIの判断を盲信する企業は、さすがに無かった」「人間の判断で決め、機械の言う通りにはしなかった」という話になりますが…。

どの程度の決定力があったのかは、定かではありません。

 

少なくとも、AIの示す「内定辞退率」を考慮に入れ、フォロー内容を決めていたのは確実です。

そうなると、AIの意見を重要視している大企業は、そこそこ存在することに。

 

----------------------------

 

この「AIの判断が、人間の思考や生活環境を大きく左右する」という現象。
SFの世界では繰り返し描かれており、様々な作品で扱われています。

最も多いのは「AIの判断により、機械が人類に対して反乱を起こす」というディストピアもの。映画『ターミネーター』『マトリックス』等が有名ですね。

 

が、『ターミネーター』よりもずっと前に、AIの危険性について描いた「日本の特撮作品」があります。

その作品の名は、ウルトラセブンです。

 

(提供:ホビーサーチ)

 

ウルトラセブン』は、1967年に放送された作品。「ウルトラシリーズ」の、最初期作品です。

 

ウルトラセブン』は、一応は”子ども向けの特撮番組”なのですが、シナリオの内容が深くて渋い。
「これ、話の内容が難しすぎて、子どもには分からないんじゃ?」というものが多いことで有名です。

逆に言えば、「大人の鑑賞に耐え得る名作」が多いということになります。

その為、リアルタイムで見ていた方が「当時を懐かしむ」という意味でファンになることだけでなく、放送当時には生まれていなかった方が映像ソフトで鑑賞し、ドラマの内容に感動して新規ファンになることも多い。

この現象、昔の特撮作品には、よくある話です。

 

----------------------------

 

そんな渋い内容の『ウルトラセブン』ですが…。

先に申し上げた通り、「AIが人類を管理する世界」を描いたエピソードを製作・放送しています。
そのタイトルは「第四惑星の悪夢」

 

このエピソードは、ウルトラシリーズでも珍しい「ウルトラ超人と敵怪獣の戦闘が無い」という内容のモノ。
話の9割以上は、人間サイズの世界で完結しています。

ウルトラ超人シリーズというより、世にも奇妙な物語のテイストが強い話。

 

「第四惑星の悪夢」の内容をザックリ述べると、以下の様なものになります。

 

 

▼新造宇宙ロケット「スコーピオン号」が完成した。その試験航海に、地球防衛組織「ウルトラ警備隊」から2名のテストパイロットが選ばれる。
その者の名は、「モロボシ・ダンウルトラセブンの仮の姿)」と、「ソガ(普通の地球人)」。

スコーピオン号の特徴は、
コールドスリープ機能があり、有人での長期航海にも耐えられる」
「目的地を入力すれば、AIが自動操縦してくれる」
「万が一の安全策として、地球の管制システムが常時監視している」
というもの。

▼モロボシとソガは、お気楽な「寝台列車の旅」くらいの感覚で、テスト飛行に参加した。

 

スコーピオン号の打ち上げは、無事成功。予定コースに乗った後、コールドスリープ装置を起動。モロボシとソガは、約1ヶ月間の眠りについた。

▼2人が眠りについた後、地上管制が異常を検知する。宇宙船が、予定のコースから外れているのだ。原因は不明。

▼地上からの操作は不可能。
モロボシとソガのコールドスリープ状態は、セットした期間が終わるまで解けない。
その為、コース修正ができず、外れたままの状態で漂うことになってしまうスコーピオン号。

 

▼時間は経過し、コールドスリープが解けて目覚めるモロボシとソガ。

スコーピオン号は、地上に着陸していた。どうやら、地球に戻ってきたらしい。予定されていたものとは違うが、異常を示す記録は無い。
「推測だが、軽微なトラブルがあって、本部が回収に動いてくれたのでは?」
こう考える二人。

スコーピオン号から出て、周囲を探索する2人。どこからどう見ても日本である。ただ、人通りが全く無いことと、本部との連絡が取れないことが奇妙に映る。

▼モロボシとソガは、しばらく歩いて周囲を探索。すると、少ないながらも一般人に遭遇した。しかし、どこかよそよそしい。まともに会話もできない。
「おかしいな…」と思う2人

 

▼更に探索を続ける2人。と、交通事故の発生現場に遭遇。トラックと子どもの事故である。

▼発生の瞬間を目撃していたモロボシは、100%トラックが悪いと判断。そこへ、警備組織らしい姿をした連中がやってくる。
連中の見た目は、警官というよりも「憲兵」に近い、ちょっと異様な格好。

 

▼「この事故は、トラックの無謀な運転が原因だ」と証言するモロボシ。それを聞いた憲兵風の連中は、驚きの言葉を放つ。

「トラックを優先しない方が悪いのだ。子どもの側に全責任がある」

▼その言葉を聞いて、目が点になるモロボシ。重ねてトラックの非を訴えるも、なぜか、モロボシとソガの方が逮捕されてしまう

 

▼意味が分からないまま、連行されるモロボシとソガ。2人が連れてこられたのは、「総合センター」という謎のビル。警察署ではなかった。

▼そのセンターのトップと思われる「長官」に面会する2人。長官の見た目は50歳前後の風貌をした男性で、スーツを着用している。

▼自分達の置かれた状況を、いまいち理解できていないモロボシとソガ。そんな2人に対して、長官が説明を始める。

 

▼ここは地球ではない。遠く離れた「第四惑星」という星。ここの司法・行政・立法を担っているのは、ロボットでありコンピュータである。

スコーピオン号を呼び寄せ、第四惑星に着陸させたのは、長官である。

▼およそ2000年前、第四惑星の人間はロボットを作り、様々な仕事をロボットに任せた。その結果、人間はスッカリ怠け者になってしまい、やがてロボットとの地位が逆転した。
今の人間は、ロボットに従うだけの存在で、奴隷の様なもの。

▼長官の話を聞いたが、全く信じられないモロボシとソガ。「この男、ちょっとおかしいんじゃ?」と思う二人。

▼しかし、施設内を見て回るうちに、あり得ない光景に遭遇。長官の話を信じ始める。同時に、命の危険が迫っている事も感じ始めた。

 

▼警備兵の隙を突いて、逃げ出す2人だったが…センターの内部構造を知らない為、逃げ場を失ってしまう。

そこに、長官の秘書をしていた「人間の女性」が現れた。彼女は、同じ人間である2人を逃がす為、危険を承知で逃走を助けようとするのだが…。

 

----------------------------

 

「第四惑星の悪夢」は、ウルトラセブンの中でも”硬派でダークな話”として有名です。

単純な「怪獣プロレス」の要素は皆無。やたらサスペンス要素の強い話になっています。

 

そして、「AI社会に対する警告」を含んだエピソードとしても有名。

今から50年前に、子ども向け番組の中で、このテーマを扱う製作スタッフ。なかなかに凄い。

 

加えて、この「第四惑星の悪夢」は、考察の余地が大きいことでも有名。

要は「新世紀エヴァンゲリオン」等と同じ楽しみ方ができるエピソードです。

その考察とは…。

 

 

 

長くなったので、本記事はここまで。

物語の裏側を読む考察については、次回記事に回します。

 

 

------------------(記事了)------------------

 

 

↓↓Shopリンク↓↓

ウルトラセブン Blu-ray BOX Standard Edition』

 

 

 

【animate ONLINE SHOP】

【au Wowma!】

【e-hon】

 

【Neowing】

【TSUTAYAオンライン】

【YAMADAモール】

 

【紀伊國屋書店】

【総合書店 honto】  

【タワーレコード】

【ムラウチドットコム】  

【楽天】