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【B級映画の話】制作費は数百万円で、収入は数百億円

B級映画という言葉があります。

主な意味は、「大作映画に比べて、見劣りする作品」くらいのもの。

 

なぜ見劣りするのか?

その理由は様々ですが、最も大きいものは「制作費が安い」

 

制作費が安ければ、製作側は「あちこちでヤリクリして、できるだけ金を使わないでおこう」と考えます。

具体的には、以下のような粗がチラホラ。

◆撮影スケジュールが短期間でギュウギュウ詰め。やっつけ仕事になり易い。

◆給料が安いスタッフを集めるので、やる気が無かったり・未熟だったりする。同じ理由で、シナリオの完成度が低いことも多い。

◆有名俳優はギャラが高いので、安く済む若手・無名俳優を使う。当然、演技もギャラの安さに応じたものになる。

 

作品のアチコチで「安さ優先。面白さや完成度は二の次」という姿勢が出易い。

それが積もり積もって、作品全体の質が悪くなる。

B級映画あるあるです。

 

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しかし、中には「大作映画よりも面白い」との評価を得て、巨額の収入を叩き出す作品もあります。

そういった作品の多くは、

「制作費の安さを逆手に取り、予算が豊富な大作映画では考え付かないものを撮る」

という方法で、新ジャンルを切り開く作品です。

要は発想の転換に成功した作品」

 

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そんな成功作品の中から、当記事では「コストパフォーマンスに優れた作品」として、映画をひとつ御紹介します。

作品のタイトルは、『ブレア・ウイッチ・プロジェクト』

 

(提供:紀伊國屋書店)

 

『ブレア・ウイッチ・プロジェクト』 は、1999年のアメリカ映画。

ジャンルはホラーです。ホラーが苦手な方は御注意。

ただ、残酷描写やグロ場面は、比較的少なめ。そういったものが苦手な方でも楽しめるホラー作品です。

 

 

この作品が映画業界に与えたインパクトは、大きいものでした。

何せ、制作費が激安中の激安だったのに、叩き出した収入が超A級クラスだったのです。

 

数字は紹介記事によって変動しますが…最もよく見る数字は、

「制作費が300万円。収入が140億円

という、驚異的なもの。桁が4つも違います。

 

筆者が調べた範囲では、制作費の最高額が「600万円」で、収入の最高額が「255億円」となっています。

収入が大きく違うのは、恐らくアメリカ国内では140億円、世界規模だと255億円」という意味でしょう。

 

アメリカ映画(ハリウッド映画)だと、「B級といえども、数億円の制作費が出る」という話が普通。

そんな中、数百万円という激安価格で、100億円単位の利益を出したという、驚異の記録。「コスパ(コストパフォーマンス)が重要」とか「原価が知りたい」と主張する人々が聞けば、卒倒する話です。

 

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『ブレア・ウイッチ・プロジェクト』のあらすじは、以下の様なもの。

 

 

▼1994年10月。アメリカで大学生3人が行方不明になるという事件が発生。

▼3人は映画学科に所属。自主制作映画の撮影を目的に、アメリカ・メリーランド州の森へ入った。その後、消息がプッツリ途絶えた。

▼学生が入った森は、かつて「ブレア」と呼ばれていた地区にある。ブレア地区には、古くから魔女(英語で「ウイッチ」)の伝説があった。学生達は、その伝説を取材するドキュメンタリー映画を撮影しようとして、森へ入ったらしい。

▼3人が消えてから、警察を含め、各関係機関が付近の捜索を続けるも、何の手掛かりも得られなかった。そのまま、捜索は打ち切りに。

 

▼3人が消えてから1年後。同じ森の中で、偶然にも撮影機材が発見される。その中に、撮影済みの映画フィルムがあった。

▼フィルムは、幸いにも現像可能な状況であった。フィルムを現像し、その内容を確認したところ、行方不明になった3人の大学生が撮影したフィルムだと判明。

 

▼フィルムに収められた映像は、撮影期間が「約1週間程度」のもの。

▼その内容は、不気味なものだった。初日こそ「地域住民へのインタビュー」から始まる、ドキュメンタリー番組的な切り口だったのだが…。

▼撮影が進むにつれ、魔女伝説が残る地域へ深く進入していく3人。彼らが「いわくつきの場所」で野営をしたあたりから、明らかにおかしな現象が発生。その様子は、フィルムにハッキリと撮影されていた。

 

▼日に日に増えていく怪奇現象。精神的に追い詰められていく3人。残されたフィルムの最後には、何が映っているのだろうか?

この作品は、「警察の調査が終わって、行方不明学生の家族に返却されたフィルム」を、映画の形で公開できる様に編集したものである。

 

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念の為に申し上げますが、『ブレア・ウイッチ・プロジェクト』は、フィクションです。

学生の行方不明事件は、創作です。

 

しかし、製作スタッフの上手いところは、

「ネット等を駆使し、行方不明事件が実際にあったと思えるような、真に迫った宣伝をした」

という点。

 

つまり

「映画と同時に、都市伝説も作った」

「都市伝説に乗っかる形で映画を公開したので、押し上げ効果が凄く、気付いたら収益が百億円台に達した」

という形になったのです。

 

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『ブレア・ウイッチ・プロジェクト』は、制作費が数百万円。

当然、作りは粗くなります。

 

主要な登場人物は、行方不明になった学生3人のみ。

カメラを回している人も、その3人の中のひとり。手ブレも多く、撮り方は素人同然。今でいう「自撮り」「YouTuber」に近いもの。

特別なセットを組むことも無く、物語の大半は「魔女伝説が残る森」の中。

どれも「制作費をかけなくても、撮影可能な方法」と言えます。

 

しかし、その粗さを逆手に取って、

「素人臭さが抜けない。逆に言えば、ガチで素人が怪奇現象に遭遇したのかも?」

 という印象を与える事に成功。

 怖いもの見たさで映画館に来る観客が増え、大成功を収めました。

 

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しかし、この映画『ブレア・ウイッチ・プロジェクト』。

収益性はともかく、内容について賛否両論が激しい作品。

 

「素人臭さ」や「映像の粗」を指摘する人も多いですが、最も多いのは「結末の意味が分からない」という意見でしょう。

 

一応は伏線が張ってあり、いきなり発生した結末ではないのですが…。

素人臭い映像が邪魔して、ちょっと分かり難いのは否めないかも知れません。

 

そこで、分かりやすく結末の意図を説明したいのですが、結末のネタバレを紹介記事で書くのはマナー違反だと考えます。

その為、詳細は次回ネタバレ記事にて。

ネタバレが嫌な方は、次回を読み飛ばしてくださいませ。

 

 

--------------(記事了)--------------

 

 

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