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【ネットスラングの話】闇ワード「上級国民」の起源

筆者は、毎日ネットニュースのチェックをしています。

それらをモトネタに、ツイッターで呟く事も多い。

 

先日も、いつもの調子でニュースをチェックしていました。すると、懐かしい名前を発見。

その方の名は、デザイナー佐野研二郎氏。

 

www.jprime.jp(2019/8/16)

 

2015年に起きた「五輪エンブレム盗作騒動」を発端に、次々にパクリ疑惑が指摘され、大騒ぎになりました。

その疑惑の主が、この佐野研二郎氏。

あれからもう4年も経過したのですね…時が経つのは早いもの。

 

www.asahi.com(2015/9/1)

 

多数のネットユーザーから、「佐野氏の過去作品・パクリ疑惑」の情報が寄せられ、大騒ぎに。

今でも記録は残っていて、佐野研二郎 パクリ」で検索すると、詳細なデータが無数にヒットします。

完全に「デジタルタトゥー」になっていますね。

 

www.itmedia.co.jp(2015/8/15)

 

ただ、上記「週刊女性PRIME」記事によれば、「パクリ騒動直後に比べれば、佐野氏の仕事は順調」とのこと。

'17年には新しい地図のロゴをデザイン。

またさらに今年は、3月から6月まで開催された香取慎吾の国内初となる個展のロゴ、サントリーの清涼飲料水DAKARAのCM、8月公開の映画ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』のポスターや新聞広告など、すべての宣伝まわりを担当しており、大手企業相手の仕事が続いている。

 

依頼することに懸念はなかったのか。

DAKARAを販売するサントリー食品の広報部に起用した理由について話を聞くと、

「盗作疑惑などについては、コメントを差し控えさせていただきます。CMはあくまで佐野氏個人のクリエイティブ能力を評価しての起用をさせていただいております」

 

ドラゴンクエスト』は、担当者不在のため回答は得られなかった。

 (https://www.jprime.jp/articles/-/15790より。改行・強調等は筆者によるもの)

 

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ところで…。

 

この佐野研二郎氏。とあるネガティブワードの起源と言われている方です。

その嫌な言葉とは、「上級国民」です。

 

(提供:honto)

(著:橘玲  小学館新書)

 

この「上級国民」という言葉。

いわゆるネットスラング(真面目・厳粛な場には相応しくない、ネット上の砕けた言い方。俗語)です。

この言葉の発生源となったのが、佐野研二郎氏とされているのです。

 

 

上記書籍『上級国民/下級国民』によれば…

 

◆数々のパクリ疑惑を指摘され、佐野氏を始め「デザイナー業界の関係者」に質問の嵐が。

◆その際、とある人物が「業界では、この程度は普通。一般国民には分からないだろうな」的な発言をした。

◆その発言を聞いたユーザーから

「一般には分からん? どう見てもパクリなのに、随分上から目線だな」

「じゃあ、あんたらは一般国民とは違い、上級国民なのか?」

という意見が出て、爆発的に拡散。現在に至る。

 

…こんな話の流れ。

 

普通に考えれば、盗作であると判断せざるを得ない状況。

そこに、身内を庇う様な業界関係者の発言。

「一般」と「上級」で分断された構図。

 

今なお続く、現代社会の闇と言えます。

 

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近頃、この言葉の出現率が上昇しています。

その最大原因は「池袋の暴走事故」でしょう。

 

bunshun.jp(2019/8/17)

 

2019年4月。東京・池袋で、若い母親と幼い子どもさんが轢き殺されました。

犯人は、「元通産官僚」「工業技術院の元院長」「大企業の元役員」等の肩書きを持つ、飯塚幸三氏(88)。

 

人を二人も殺して、逮捕されず。

加えて、当初の報道では犯人が匿名。

「エリートは、人を轢き殺しても特別扱いで、逮捕されないのか?」「忖度か?」という疑問が、犯人・警察・報道機関にぶつけられました。

その流れで「上級国民」の露出が急上昇。

 

この事件、未だに裁判すら始まっていません。

他方、世論の「飯塚氏に厳罰を」という声が、署名という形で顕在化しています。

時間をかければかけるほど、不満が加速度的に増える。飯塚幸三サイドにとっては、典型的な駄目スパイラルに突入中。

 

なかなか先が見通せませんが、続報に注視したいところです。

初公判には傍聴希望者が殺到し、傍聴券の入手倍率が異常に高くなる予感。

 

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佐野研二郎氏の騒動や、飯塚幸三氏の事故に限らず、常日頃から「上級国民とされる人々」への批判があります。

そういった人々は、「嘘のデータを提出したのに、罪に問われない」「失敗してもウヤムヤで終わり、責任から逃げる」等のイメージが強く、嫌われやすい事は否めません。

 

そういった負のイメージを消し去るには、情報開示が重要だと考えます。

 

最大の問題は、「処分を分ける基準が分からない」という状況です。

はっきりと明文化し、なおかつ分かりやすい形にして広報しなければいつまで経っても闇は晴れない。

予め内容を理解すれば、ルールに沿って行われたかどうかを判断すればよく、「忖度」や「裏事情」を考える余地が減ります。

 

そういう動きが、いまいち伝わって来ない。

「ヤル気が無いんじゃ?」と白い目で見られる。

それを繰り返せば、国全体に無力感が漂います。その結果が、今の日本の姿でしょう。

 

少子高齢化や、経済の停滞など、国に元気が無い。

元気を取り戻す為には、「頑張れば報われる」という希望や、「悪い事をすれば、社会的地位の良し悪しに関係なく、厳罰になる」という平等感が必要です。

残念ながら、そういった感覚は甚だ薄れてきました。

 

そういう嫌な雰囲気をかき消す為に、ちゃんと白黒つけましょう。

ウヤムヤにするという姿勢が、最も駄目。

これでもかと情報を開示して、誤解の余地を少なくしなければ。

 

その為には、ルールを担う側・組織のリーダー・業界の実力者達が、自ら手本を示さねばなりません。

その先駆けとして、佐野研二郎氏に頑張って頂きたいところ。

当時何があったのか? 納得のいく説明が無いまま、未だにダンマリ状態なので。

 

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他方、我々も勉強した方がいい。

 

上記の話でいえば、「飯塚幸三氏が、逮捕されないのはおかしい」という点について、もう少し掘り下げてみましょう。そうすれば、新たに見えてくるものがあります。

「そもそも、逮捕とは何か?」

「なぜ逮捕するのか?」

「逮捕をしない場合とする場合では、何が違うのか?」

こう問われて、即答できる人はどれだけいるでしょう。

 

正確な情報を持っている方は、その知識を使って思考を深めればいいでしょうし、情報が無い人は、読書等を通して獲得すればいい。

その繰り返しで、理論的な思考能力が養われます。理詰めの考えが上手になります。

ウヤムヤで通そうとする輩は、理詰めに弱い。

理詰めには、誤魔化しが効き難いからです。

 

その場の雰囲気で騒ぐだけでは、なかなか疑惑や不信は消えないもの。

正確な情報があれば、疑惑で終わらず・確信が得られます。

確信を得た後は、具体的な行動に移れます。

…この流れが、ウヤムヤにしたがる連中が最も嫌がること。

 

いわゆる「上級国民」がいたとして、その連中を追い詰めるには、我々が勉強することが最も効果的。

知は力なり。

 

 

---------------(記事了)---------------

 

 

【参考書籍】『上級国民/下級国民』

【au Wowma!】

【Book Live!】(試し読みアリ)

【BOOK☆WALKER】(試し読みアリ)

 

【ebook-japan】 (試し読みアリ)

【e-hon】

【Neowing】

 

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