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【ネットデマの話】煽り運転のデマ

ここ最近、世間を賑わせている話題があります。

それは、茨城県守谷市常磐自動車道で起きた、煽り運転&暴行事件」の犯人が、大阪で逮捕された…という話です。

 

www.sankei.com(2019/8/18)

茨城県守谷市常磐自動車道で起きたあおり運転殴打事件で、茨城県警が傷害の疑いで指名手配し、18日に逮捕された宮崎文夫容疑者(43)は、自身がオーナーを務めているとみられる大阪市東住吉区のマンション付近で身柄を確保された。

 

捜査員に取り囲まれた宮崎容疑者は「自分から出頭させてくれ」と最後まで抵抗を続けた。

https://www.sankei.com/affairs/news/190818/afr1908180013-n1.htmlより。改行・強調等は筆者によるもの。以下同)

 

この事件は、

高速道路で異様な運転をし、

他の車を強制停車させ、

運転手を執拗に殴り続け、

その様子をドライブレコーダーが記録していた。

…という、冤罪の可能性が低すぎる事件です。

 

犯人の顔や車のナンバーまでハッキリと記録されており、テレビ等で繰り返し動画が放送されて「逃げられない」と分かっていそうなモンなのに…。

 

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容疑者は逮捕されたばかりであり、取調べはこれからですが、概ね容疑を認めている模様です。

あそこまで明白な証拠が残っているので、さすがに「知らぬ存ぜぬ」で通すのは無理だと思ったのでしょう。

 

www.news24.jp(2019/8/19)

茨城県の高速道路で車を運転していた男性が、男に「あおり運転」をされた上、殴られた事件で、警察は、男と、その交際相手の女を傷害などの疑いで逮捕した。

 

この事件は、今月10日、茨城県守谷市常磐自動車道で、24歳の男性が運転する車に「あおり運転」をして停車させたうえ、「殺すぞ」などと怒鳴りながら、男性の顔を数回殴りケガをさせたとして、会社役員の宮崎文夫容疑者が傷害の疑いで逮捕されたもの。

また、警察は、事件当時、宮崎容疑者と一緒に現場にいた交際相手の喜本奈津子容疑者が、宮崎容疑者をかくまって食事を提供していたとして逮捕した。

 (http://www.news24.jp/articles/2019/08/19/07485102.html

 

宮崎容疑者の車に同乗し、暴行の様子を携帯電話で撮影していた「喜本奈津子容疑者」も、逮捕されました。

逮捕事由は、宮崎容疑者をかくまった「犯人隠避」の容疑。

 

両名共に、余罪がどこまであるのか、見当もつきません。

 

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ところで…。

 

こういう「どう見ても犯人が悪い」という話が出た時、かなりの高確率で発生する現象があります。

それは「デマ情報の拡散」です。

 

 

今回の騒ぎは、最初は「犯人が匿名」「犯人の顔を隠した動画が公開」という状況であり、何処の誰が暴漢なのか不明でした。

こういった状態になると、警察関係者以外による「犯人探し」が始まります。

多数のネットユーザーが、フェイスブックツイッター・インスタグラム・個人ブログ…等々、ネット上の情報を虱潰しに当たって、犯人の実名を暴こうとする光景。

最早お馴染みとなってしまいました。

 

その結果、本当の情報が出てくる事もありますが、全く無関係の人を犯人扱いする事も非常に多い

そして、その嘘情報を鵜呑みにして、拡散してしまうユーザーも多い。

今回の件でも、そういった「デマ拡散」が発生しました。

 

nlab.itmedia.co.jp(2019/8/19)

 

irocommu.com(2019/8/19閲覧)

 

犯人扱いされたのは、とある会社の代表者「笹原えりな」氏。

笹原氏は、既に法的措置の検討に入ったそうです。当然ですね。

明らかに名誉毀損。酷ければ業務妨害

 

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この話、真偽不明のまま大騒ぎになっている段階で、筆者も見ました。

ツイッターで「笹原氏が同乗者の女性だ」と拡散している人がいて、筆者の目にも入った次第です。

 

しかし、そのツイートを見ると…根拠がまるで無い

警察発表であるとか、どこの新聞社からの情報だとか、そういうのが全く無い。

筆者は「根も葉もないデマの可能性がある」と考え、見るだけにして・拡散に加担せず。

 

もし拡散に加担していたならば、筆者もデマ拡散の容疑者になっていたところです。静観して正解。

筆者と同じ考えのユーザーさんも大勢いて、デマ拡散ツイートに対し「それ、本当なのか?デマじゃないのか?」と書き込む光景もチラホラ。

 

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この「犯人探しのデマ」。

覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、「2017年の、東名高速道路・煽り死傷事件」でも発生しています。

 

石橋和歩容疑者(現在は被告)が、自分を注意した人の車を執拗に追い回し、高速道路で強制停車させ、それが元で注意した側の人が事故死した事件。

亡くなった方は夫婦であり、車にはお子さんが乗っていました。お子さんの目の前で、両親が事故死したのです。「させられた」と言った方がいいのかも。

 

この悲惨な事件に対し、世間は大騒ぎ。

犯人の名前は報道されていたので、そこから関係者を探してやろうとする連中が発生。

その結果、「石橋被告と苗字が同じで、居住地域と業種が似ている」という理由だけで、名指しを受けた会社がありました。

全く無関係で、部外者であるのに。

 

nlab.itmedia.co.jp(2017/10/18)

 

デマを鵜呑みにしたユーザーが、ネット上で誹謗中傷を繰り返したり、電話をかけたり等、名誉毀損業務妨害を連発。

後にデマだと報じられ、妨害は収束しましたが…デマに踊らされた人々は、裁判の場に引きずり出されています。

 

www.asahi.com(2019/3/7)

神奈川県の東名高速で2017年に起きたあおり運転事故についてのデマをネット上に書き込まれたとして、「石橋建設工業」(北九州市)と石橋秀文社長(48)が7日、書き込んだ男性ら8人を相手取り、計880万円の損害賠償を求める訴訟を福岡地裁直方支部に起こした。

会社が休業したり、精神的苦痛を受けたりしたと訴えている。


代理人弁護士によると、被告は、デマをネット上に投稿したとして、福岡県警が昨年6月に名誉毀損(きそん)容疑で書類送検した福岡など9道県の11人(いずれも不起訴処分)のうち8人。

示談の成立などで3人は除いた。

https://www.asahi.com/articles/ASM3743XKM37TIPE019.html

 

注意すべきは、「騒ぎがあったのは2017年で、裁判は2019年に開始」という点。

2年間かかっています。逆に言えば、2年経っても見逃して貰えないということ。

 

事案によっては、もっと長期間かけて追われる場合があります。2年というのは、ほんの一例に過ぎません。

「デマ流しを忘れた頃、ある日突然、警察や裁判所から呼び出しを喰らう」という話は、夢物語でも・他人事でもありません。

 

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昨日の「常磐自動車道・あおり運転殴打事件」でも、同じことが言えるでしょう。

匿名掲示板へのデマ書き込み、ツイッターでのデマ拡散、悪質トレンドブログでの中傷…等々。

それら全て、調査対象です。

 

デマに気付いた後、慌てて書き込みを消しても、記録は残っています。

数年かけて調査され、場合によっては逮捕・起訴される覚悟を持たなければなりません。

怖いですね。

 

そういった事態に陥らない為には、

「出所不明の情報を、鵜呑みにしない」

「先ずは、根拠を確かめる」

「安易に拡散しない」

という、ネットリテラシーの基本を守ることが重要。

 

ネットのデマ拡散は、頭に血が上ると・誰でもやりかねない話です。

筆者も同様。油断大敵。常に用心しないと。

 

 

-----------------(記事了)-----------------

 

 

【参考書籍】

『ネット検索が怖い ネット被害に遭わないために

 

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