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【吉本興業の話】「苦笑いしてはいけない」5時間記者会見

連日話題となっている、いわゆる「お笑い芸人の、闇営業」問題。

この件に関し、昨日、吉本興業の岡本社長が記者会見を行いました。

 

この会見は、問題の発端となった芸人、「雨上がり決死隊宮迫博之氏」と「ロンドンブーツ1号2号田村亮氏」が開いた記者会見に応える形で開催されました。

 

www.daily.co.jp(2019/7/20)

 

宮迫氏と田村亮氏の会見では、

■吉本上層部から受けた、パワハラと恫喝

■各種の隠蔽行為や、テレビ局との怪しい繋がり

■反社会勢力と吉本興業の関係

…等々、衝撃の裏側が暴露され、世間の注目を浴びる事態に。

 

宮迫氏と田村亮氏の会見を見で騒いだのは、一般視聴者やマスコミ関係者だけではありません。同じ吉本興業所属の芸人からも、吉本上層部に多数の批判が噴出。

ダウンタウン松本人志氏を始めとする大御所芸人も動き、岡本社長の会見開催へと事態が進展します。

世間の注目は、「岡本社長の口から何が語られるのか?」に集中。

 

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昨日の会見には、岡本社長だけでなく、顧問弁護士や他の取締役も参加しました。

大きな会場で、記者を沢山入場させ、時間無制限・記者からの質問が尽きるまでやるという、かなり珍しい形態。

各テレビ局は、会見の様子を生中継。ネットでは、全編ノーカットで放送。会見時間は、5時間を超えました。

 

ここまでやって、「宮迫・田村亮会見」で語られた疑問点が、どこまで明らかになったかといえば…

ハッキリ言って、9割以上はアヤフヤな回答。

疑問に答えているかどうかも分からない的外れな応答で、後味の悪さだけが残った形に。

 

www.asahi.com(2019/7/22)

 

hochi.news(2019/7/23)

 

岡本社長が涙を見せる場面もありましたが、多くの人は「何ソレ?」「今更泣いてどうする?」という、かなり冷めた見方をした模様です。

 

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岡本社長の口から出た言葉は、

「そんな言い方はしていない」

「そういう意味では無い」

「ただの冗談」

「そんなつもりはありません」

というモヤモヤした話ばかりが飛び出し、歯切れが悪い印象しか残っていません。

 

こういった答え方をする理由は、「後で追加の証拠が出てきても、言い訳ができる様に、ボンヤリとした表現にしておこう」というもの以外に思いつきません。

不正を働いた政治家や、イジメを放置した教育者にありがちな話し方。どこか後ろ暗い所がある人間は、こういった表現をやりたがるものです。

 

結局「経営陣の刷新」は無く、トップの減俸処分のみ。

宮迫氏に対して行った契約解除(クビ)処分は撤回となりました。

 

余りにも酷いグダグダ記者会見。

会見の最中も、会見終了後も、苦笑いや失笑が出る始末。

 

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会見の質疑応答の中で、最も多方面から批判・不満が集中したのは、「芸人の報酬(ギャラ)」の話です。

 

そもそも、今回の問題は、

吉本興業から支払われるギャラだけでは生きていけないので、仕方なく芸人達が自分で仕事を取ってきたのだが、その相手がマズい連中だった」

という所から始まっています。

 

では、吉本から支払われるギャラは、どの程度のものなのか?

岡本社長に対し、記者から質問が飛びました。

これに対して、岡本社長は「世間でよく言われている、会社の取り分が9でタレントが1というのは無い。平均して5対5から6対4」との回答。

 

この回答に対し、各所から強烈な不満と暴露が噴出。

 

www.nikkansports.com(2019/7/23)

 

ギャラを暴露したのは、吉本興業所属の「キンボシ・西田氏」です。

西田氏の、とある仕事のギャラは、「1円」だったそうです。

 

岡本社長の話によれば、「会社と芸人の折半が多い」との事。

では、上記記事で紹介されている「キンボシ・西田氏」のギャラは、2円だったという事でしょうか?

そんな仕事、あり得ません。

 

f:id:tenamaka26:20190723190237j:plain

(イメージ画像 https://www.pakutaso.com/20140448091108-1.html

 

これは、お金の話。最もシビアな領域であり、会社組織での証拠が残り易く、嘘に対しては情容赦無い怒りが飛ぶ話です。

そういう所で、身内から速攻で嘘認定される岡本社長。芸人全てのギャラを、事細かに覚えているワケでは無いのでしょうが、この酷さは目に余ります。

 

稀に見る、大失敗の炎上会見でした。

これでは、問題解決どころか、更に疑惑が深まるばかり。

写真週刊誌を始め、関係各所が裏をホジクリ返す為、動き回っている事でしょう。

 

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ただ、吉本興業側にも、ほんの少しだけ同情の余地があります。

 

それは、宮迫氏を始め・今回の問題で騒がれた芸人達は、最初「ギャラを貰っていない」と嘘をついた事。

その話を信じた吉本側が、「ギャラの授受は無かった」と発表するも、後に嘘だと判明し引けない状態になった事。

 

当初は、吉本所属芸人の言葉を信じ、芸人を守ろうとした吉本興業。そこには同情の余地があります。

ただ、次から次に出てくる裏事情や、「ギャラの安さ故に、トラブルの起き易い状況だった」という事を考えると…吉本に対する同情は、吹っ飛んでしまうのですけどね。

 

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吉本興業に関する一連の問題は、岡本社長の記者会見で鎮まるどころか、余計に酷くなってしまいました。

暫くの間は、この問題が消えそうにありません。2019年中に解決するのは無理かも。

長期間放置した不満のツケが、一気に回って来た形になっています。そう簡単に消えるワケがありません。

 

吉本興業は「税金絡みの仕事が多い」という特徴があります。

公的機関の宣伝を受注し、吉本興業の芸人を派遣する場面が沢山あります。その時に支払われるギャラの原資は、当然「税金」という事に。

悪くすれば、各議会でも問題視される可能性・大。

 

 

「吉本の認識は、”パワハラだろうがボッタクリだろうが、表に出なければよし!”でしょ?」

世間からこう思われているのに、火に油を注ぐ吉本上層部。

問題意識の欠如は、ここまで恐ろしいものか…と、再認識する話です。

 

 

---------(記事了)---------

 

 

【参考書籍】

『図解とQ&Aでわかる セクハラ・パワハラ・マタハラをめぐる法律とトラブル解決法130』 

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