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「お前は、過去の仕事を、全て記憶しているのか?」

先日から問題になっている「吉本興業に所属しているタレントの、闇営業問題」ですが、進展がありました。

 

laughmaga.yoshimoto.co.jp(2019/6/24)

弊社所属の雨上がり決死隊宮迫博之(みやさこひろゆき/49歳)、

ロンドンブーツ 1号2号・田村亮(たむらりょう/47歳)、

レイザーラモン・HG(住谷正樹・すみたにまさき/43歳)、

ガリットチュウ・福島善成(ふくしまよしなり/41歳)、

くまだまさし(46歳)、

ザ・パンチ・パンチ浜崎(ぱんちはまさき/38歳)、

天津・木村卓寛(きむらたくひろ/43歳)、

ムーディ勝山(むーでぃかつやま/39歳)、

2700・八十島宏行(やそしまひろゆき/35歳)、2700・常道裕史(つねみちひろし/36歳)、

ストロベビー・ディエゴ(41歳)、

の11名を、本日をもって、当面の間、活動を停止し、謹慎処分とする旨を決定致しました。

 

本件は、5年ほど前に、上記芸人が特殊詐欺グループとされる反社会的勢力主催の会合へ参加していたとするものです。

弊社が、複数回にわたり、該当タレントへのヒアリングや各自の記憶の整理、確認を丁寧に行った結果、

該当する芸人において、反社会的勢力主催の会合であるとの認識はなく、

また、報じられていたような金額ではありませんでしたが、会合への参加により一定の金銭を受領していたことが認められました。

https://laughmaga.yoshimoto.co.jp/archives/20110?_ga=2.260766541.1917717846.1561425860-703332469.1561425860より。改行等は筆者によるもの)

 

要約すると、「名前が出ている芸人達に、会社が詳しく聞き取りをした」「営業相手が詐欺集団とは知らなかった」「しかし、対価としてカネを貰っていた」という事ですね。

 

当初は「ノーギャラ」で通していた話が、一転「カネを貰っていた」となり、各関係方面では大騒ぎ。

慌てて放送内容を変更する局が続出しています。中には、慌てて対応したが為に、放送事故を起こしてしまった局もあり。

 

関西のテレビ局、対応に追われる - 産経ニュース(2019/6/24)

MBS、明石家電視台の放送事故を謝罪 謹慎処分の宮迫が冒頭出演、途中で切り替わる/芸能/デイリースポーツ online(2019/6/25)

テレ朝「ロンハー」田村亮出演部分を再編成して放送 - 事件・事故 : 日刊スポーツ(2019/6/25)

宮迫ら謹慎で「アメトーーク」「行列のできる-」出演シーンカット (1/3ページ) - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ)(2019/6/25)

 

吉本興業の芸人だけではなく、ワタナベエンターテインメントの芸人にも騒動は波及。どこまで行くか分かりません。

 

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この騒動で、先ず批判されているのは、嘘ついた芸人達。

そりゃあそうです。「カネを貰っていない」と断言していたのですから。嘘つきだと思われて当然。しかも、ギャラの原資は「詐欺で儲けたカネ」です。裏側を知らなかったとしても、イメージは最悪。

 

次に批判されているのは、所属している吉本興業

過去には、同様の騒ぎで島田紳助氏を引退させているわけですから。教訓が活きていないと思われても仕方ない。

加えて、騒動発覚の初期段階では、「芸人からは、”カネを貰っていない”と聞いている」と発表し、そのまま通そうとしていました。調査が甘いとして、火に油。

 

芸人にも疑義、会社にも疑義。両方に疑いを持たれる要素があるわけですから、関係各所にも大迷惑です。

特に行列のできる法律相談所なんて、番組の趣旨と正反対。エンタメ番組ですが、一応は「法律の話」を扱い、本物の弁護士の面々が出ています。そこに堂々と嘘をつく芸人を出すのは、いかがなものかと。

(まあ、過去に番組出演していた大渕愛子弁護士が、着手金不当受領で懲戒処分・業務停止を喰らった話もありますので…。出演者選定に、今更感はあります)

 

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そんな中、最大の謎である「なぜ、4年前の営業が、今頃になって話題になるのか」について、とある記事が出てきました。(スポーツ紙ですが)

www.sponichi.co.jp(2019/6/25)

 

上記記事や、他媒体からの要旨を書くと…

 

(1)キーマンの芸人「カラテカ・入江氏」が、芸人よりもイベント企画業の方がいいとして、半ば独立して仕事を始めた。

(2)事業は拡大したが、怪しい連中との付き合いも増えた。

(3)そこに吉本興業が参入。経営ノウハウを持つ吉本の助けで、怪しい連中との付き合いが減った。

(4)そういう「経営の健全化・透明化」を推進する中で、今回の騒動の元になった「詐欺集団のパーティーに参加」という事案発生。なお、詐欺グループは、このパーティーから程なくして軒並み逮捕されている。

(5)その後も、経営の透明化が進み、入江氏と怪しい連中との付き合いは減る一方。入江氏サイドにとっては好ましい事だが、怪しい連中は「自分達は捨てられた」と思い、恨みを持つ者も。

(6)その恨みが噴出し、情報が流れ、今回の騒動に。

 

…こうなります。

 

確かに、辻褄は合います。

こういう暴露話は、「相手に強烈なダメージを与えるタイミング」か、「暴露する側に利益をもたらすタイミング」で放出される事が多い。

 

「相手に強烈なダメージを与えるタイミング」の分かり易い例としては、政治家のスキャンダルがありますね。

「大事な法案の審議や、次の選挙を控えたタイミングで、過去の不倫話が突然出てくる」という事、ありませんか? あれが「タイミングを狙って、相手にダメージを与える」という戦法。(スキャンダルネタを作った本人が悪いとはいえ、あまり褒められた戦法じゃないです)

 

今回、「この戦法を狙った」という話は、筆者の見る範囲では出ていません。そうなると、もうひとつの「暴露する側に利益をもたらすタイミング」で放出された線が濃厚だと考えます。

この「利益」というモノが曲者。個人的満足から、企業の浮沈に関わるレベルまで様々。特定が困難な話です。続報に期待。

 

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今回の「闇営業騒動」ですが、まだまだ沈静化する気配がありません。

 

元を辿れば、詐欺した集団が最も悪いのですが、そちらは警察沙汰になってからひと段落しており、あまり騒がれなかった模様。

その反動と言うべきか、関わった芸能人側が叩かれています。

 

この騒動には、売れっ子芸人が複数人関わっており、元締めが巨大芸能事務所の吉本興業。騒動の影響範囲が広く、後始末にも一苦労です。

一説によると、騒動で発生した損害違約金が、億単位に膨らむ可能性もある…との事。笑って流せる額では無い。

www.daily.co.jp(2019/6/25)

 

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最後に。

 

懸念されるのは、「闇営業案件は、これで出尽くしたか?」という点ですね。

第2・第3の闇営業騒ぎが出てきても、全く不思議じゃありません。

なぜならば、今回の騒ぎは「4年前に受けた仕事が、今になって大問題になった」という話であるから。

 

普通の会社員でも、「4年前に、どんな仕事してた?」と問われれば、事細かに答えるのは…難しいでしょう。

それが、「ハードスケジュールで、沢山のお客さんを相手にする芸能人」であれば、尚更です。忘れていて当然。

 

現在、「闇営業に参加していた芸人さんや、所属事務所を批判する同業者」が数多く存在します。テレビコメンテーターをやっている人も多く、かなり強烈に批判する人も。

内容が内容だけに、批判は当然です。名前の出ている芸人さんは、世間に嘘をついていたわけですから。

同業者だからといって、下手に擁護しようもんなら…炎上必至

 

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 (イメージ画像 https://www.pakutaso.com/20170426115post-11247.html

 

しかし、先ほど述べた通り、「事件は、4年前にはスルーされていた」という点が怖い。

批判を繰り広げている同業者さんは、「自分は大丈夫」と確信している方ばかりなのでしょう。その心意気や良し。

ただ、人間は忘れる生き物であり、意外な事で足元を掬われる生き物です。何があるか分からない。

 

批判をしなかったら、「お前も心当たりがあるのか? この同類が!」と炎上するでしょう。

批判して何事も無ければいいのですが、もし何かあれば「お前が言うな!」として大炎上します。

どっちも避けたいところ。

 

イチ市民として、これ以上の騒ぎが起きませんよう、お祈り申し上げます。