makaran宝箱

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「正義vs悪」じゃないですよ

本日の記事は、「上級国民をシバき倒す漫画」を紹介する予定だったのですが、変更します。

その理由は、「何だ?この記事」という、甚だ疑問のある文章を見つけてしまったから。

違和感がハッキリしているうちに記録に残しておこうと考え、筆を執りました。

 

その違和感記事は、「2019年5月8日に起こった、大津の事故」についてのもの。

書いた媒体は、「東洋経済」です。

www.msn.com2019年5月10日 18時00分)

 

当ブログにおいて「他記事を引用させて頂く」という場合、私は元記事のアドレスを探して、そのアドレスをリンクに使います。

「LINE」「Yahoo」「msn」「nifty」「ライブドア」等のニュースサイトやアプリでも、転載記事が読めます。

が、記事を書いた方に敬意を持って、転載されたアドレスではなく、元記事を探してリンクさせます。

元記事まで辿るのは、手間がかかります。しかし、手間がかかっても、記事を書いた方の苦心を想像すると、お手軽に済ませる事はできません。

 

ただ、この「東洋経済」の記事に関しては別。上記「msnニュース」のリンクで止めています。

元記事まで辿る気が無くなる内容だったからです。それぐらい疑問の大きな内容。

 

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東洋経済記事の趣旨は、「マスコミ擁護」です。

 

 

事故発生から程なくして開かれた、保育園側の記者会見。

その時の「マスコミ側の対応」に、批判が出まくっています。

私も、批判記事を書きました。

 

tenamaka26.hatenablog.com

tenamaka26.hatenablog.com

 

その「マスコミ批判」に対する反論を書いているのが、上記の東洋経済記事。

「マスコミが、ここまで批判を喰らうのはおかしい」とする内容です。

 

全文を丸コピペ引用しようかとも思いましたが、さすがにそれはやり過ぎだと考えます。その為、東洋経済記事の要素だけ抜き出して、以下に並べます。

 

・大津の事故は、社会に対する影響が大きかった。

・中でも、「保育園側の記者会見」の場で、マスコミの態度が悪いとする意見が続出。「マスコミが悪」という論調が世間に噴出し、炎上状態に。

・しかし、本当にマスコミは悪なのか?

・マスコミは、まだ情報が分からない段階で記者会見に臨んだのであり、質問できる内容は限られている。その為、普段の保育園での様子を尋ねるのは、仕方のない流れだ。

・会見でのマスコミの態度は、批判を受けやすいものであったのは間違いない。しかし、「大変申し訳ありませんが」と気遣う言葉をかけながら質問した記者もいた。マスコミ全てが悪と言うのは、いかがなものか。

・そもそも、世間は感情的であり、悪意に満ちている。事件があれば、どこかに悪を作って攻撃し、対する自分は正義でありたい…と思う人が多い。

・今回は、園児を轢いた犯人と、被害者を責める様な質問をしたマスコミが悪とされている。

・そういう考えは生産的ではない。賢明な方々は、こういう痛ましい事故が起きたときこそ、感情論ではなくクリエイティブな声を発して欲しい。

 

…こんな感じです。

まあ、分かる部分もありますね。

 

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東洋経済の元記事には、読者に対し、いろいろと気遣いを見せている面があります。

記事内には、「マスコミの態度には、失礼な点があったと思う」とか「”#保育士さんありがとう”ハッシュタグが流れるのは、救いのある話でよかった」等の記述があります。

言葉遣いも丁寧で、高圧的な記事ではありません。

 

しかし、以下の部分が甚だ奇妙です。

 

なかでも象徴的だったのは、被害状況が明らかになる前に行われた保育園の記者会見。泣き崩れる園長、質問を続ける記者たち、それを見て怒りの声を上げる人々とワイドショーの出演者……世の中の論調は、「♯保育士さんありがとう」のツイートが広がるとともに、「正義の園長と悪のマスコミ」という構図になっていきました。


しかし、この構図こそが事件の本質からかけ離れる要因となるとともに、現代の人々が体内に抱える悪意そのものだったのです。

 (元:大津事故で見えたマスコミのミスと人々の悪意 感情論で終わらせていては本質に辿りつかない 朱入れ等は筆者によるもの)

 

上記記事を執筆した方は、どうも「正義vs悪」という構図から離れていない。

この視点から分析をしてしまうと、議論が明後日の方向に行ってしまいます。

 

今回の話は、「交通事故」です。虐殺事件じゃありません。

夕方の時点で、そこそこニュースを見ている一般視聴者であれば、それくらいは知っている状態でした。

記者会見が開かれる前の段階で、マスコミ側が知らないはずはない。

 

「交通事故なので、悪意のある殺人事件じゃないだろう」と思う視聴者が大半だったでしょう。少し口の悪い人はいても、殺人事件だと大騒ぎにはならなかった。

薬物・高齢・持病・危険運転…等々、批判を喰らう要素も出て来なかった。

 

物凄くやりきれない話ではありますが、当時は「不運な事故」という見方が最有力。多くの視聴者が、そう思っていたでしょう。

「無常と理不尽」という構図はあっても、「正義vs悪」という構図が世間にあったとは考えにくい。

百歩譲って、「正義vs悪」という思いが世間にあったとすれば、そう思った理由は「マスコミ報道を見たから」です。

ネットのデマ等が原因ではなく、マスコミの流す情報を見たからです。

 

一般視聴者が強く感じたのは、「混乱して泣いている人を指名して、無理に答えさせるな」という事でしょう。

 

泣いている園長先生に向かって、「園長さんに伺いたい」と指名した記者の人、いませんでしたか?

園長先生の泣き声が大きくなった途端に、連続撮影モードで写真を撮りまくった人、いませんでしたか?

気遣いのある記者もいたのでしょうが、それなら「答えられる方、お願いします」と言えば良かっただけ。

 

正義とか悪とかではない。

明らかに気の毒な状況にある人を、そっとしておかないマスコミの考えが、視聴者には理解できないのです。

理解できないから、批判されるのです。

 

号泣する園長さんの姿を見かねたのでしょう。保育園側の方が、園長さんに代わって返答する場面がありました。

あの光景を見て、目が点にならない人って…どれくらい存在するんでしょうね。

f:id:tenamaka26:20190510234004j:plain

(「目が点になる」というイメージ画像 https://www.pakutaso.com/20180641165post-16502.html

 

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この手の「マスコミ批判」が噴出するのは、今回が初めてではありません。

 

地震の被災地で給油列に割り込む。

・被災地のトイレを盗撮して放送。

・「勝手に撮影しないで」と言われても無視。

・身内が死んだばかりの一般人に向かって「今のお気持ちは?」

・取材を拒否されると、腹を立てた記者が塀にキックかまして去る。後日、監視カメラの映像でバレて炎上。

 

こんな話は、枚挙に暇がありません。

特定の報道機関だけがやったものでもなく、マスコミ業界に蔓延している問題だと考えられています。

そういう下地があるから、ちょっとした事で「マスゴミ」という蔑称を使われるのでは?

 

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今回の話は、上に列挙した不適切行為に比べれば可愛いものでしょう。

しかし、前科があるのに・悪事を繰り返す者に対し、世間の風は冷たいもの。

 

ただ、それだけです。