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『ポプテピピック』の話(3) ポプテの被害者

ポプテピピック』関連記事。第3弾です。

ちなみに、前回記事は以下。

tenamaka26.hatenablog.com

 

今回も、前回と同じく「ポプテピピックを知ってる、中級者向けの記事」です。その中でも、特に「アニメを見た人」を対象にしています。

なぜなら、当記事の中心が「声優さん」に関する話だからです。

hoshiiro.jp

 

ポプテピピック』の魅力は、「タブー(禁忌。やってはいけないこと)の破壊」「パロディ」「やりっぱなし」というところ…等の話は、前回の記事にも書きました。

今回注目するのは、タブーの破壊について。その中でも、最大級のタブー破壊である「主役の声優を、次から次に変える」という行為について、述べていきます。

製作サイドが「声優ガチャ」と自称する行為。

 

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そもそも、「主役の演者を固定せず、コロコロ変えまくる」という行為は、アニメに限らずやってはダメ視聴者が混乱するからです。

 

例えば、有名ドラマ『相棒』の主役「杉下右京」といえば、俳優の「水谷豊」さんです。これが毎回違う人になったら、どうでしょうか?

www.tv-asahi.co.jp(2019/4/24閲覧)

先週の杉下右京は「水谷豊」さん、

今週の杉下右京は「錦戸亮」さん、

来週の杉下右京は「北川景子」さん、

再来週の杉下右京は「江頭2:50」さん。

…こんな感じになると、人物像や作品のイメージが固定せず、何が何やら分かりませんね。こんな事は、まずやりません。

 

しかし、『ポプテピピック』は違います。話や媒体によって、主役の声優さんが違います。今の所、同じ声優さんが・同じ媒体で・二回以上同じ主役をやった事がありません。前代未聞です。

 

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ポプテピピック』の主役は、上記画像の2人。

黄色い髪で小さい方が「ポプ子(ポプこ)」で、主にボケ・キレ担当キャラ。

青い髪で面長の方が「ピピ美(ピピみ)」で、主にツッコミ・フォロー担当キャラ。

どちらも中学生という設定です。

この2人に、様々な声優さんが声を当てるのですが、その交替頻度もおかしい(注:褒めてます)。

 

ポプテピピック』は、30分番組です。

この手の番組は、「オープニング→前半(Aパート)→後半(Bパート)→エンディング」という構成が一般的です。

ポプテも同じ様な構成ですが、この前半と後半で、声優さんが変わります。

更に言えば、前半と後半の内容がほぼ同じ。30分番組というより「15分のアニメ映像を、主役声優を別人に変えて、同じ日に2回放送し、合計で30分」という構成。これも前代未聞。

 

出演している声優さんは、若手からベテランまで様々。何とも豪華な顔ぶれです。それぞれの声優さんに個性があり、映像は同じでも、声だけで雰囲気が全く違います。

2018年のテレビシリーズだけでも、以下の声優さんが担当されています。「ポプ子とピピ美は中学生」という設定なのですが、そんな事はお構いなし。老若男女・善悪・得意分野の関係なく、配役されています。
注:カッコ内は、(ポプ子役 ピピ美役)の順で担当声優さんを表記しています。敬称略。

 

第1話 前(江原正士 大塚芳忠)後(三ツ矢雄二 日高のり子[正確には”日髙”])

第2話 前(悠木碧 竹達彩奈)後(古川登志夫 千葉繁

第3話 前(小松未可子 上坂すみれ)後(中尾隆聖 若本規夫

第4話 前(日笠陽子 佐藤聡美)後(玄田哲章 神谷明

第5話 前(金田朋子 小林ゆう)後(中村悠一 杉田智和

第6話 前(三瓶由布子 名塚佳織)後(下野紘 梶裕貴

第7話 前(こおろぎさとみ 矢島晶子)後(森久保祥太郎 鳥海浩輔

第8話 前(諸星すみれ 田所あずさ)後(小野坂昌也 浪川大輔

第9話 前(中村繪里子 今井麻美)後(斉藤壮馬 石川界人

第10話 前(徳井青空 三森すずこ)後(小山力也 高木渉

第11話 前(水樹奈々 能登麻美子)後(郷田ほづみ 銀河万丈

第12話 前(小山茉美 三石琴乃)後(速水奨 中田譲治

 

この出演者の皆さんを、ネット等では「出演者」ではなく「被害者」「犠牲者」と呼称する動きもあります。これは、悪意から出たものではありません。『ポプテピピック』のノリで表現すると、こうなってしまうのです。

何せ、自ら「クソアニメ」「クソ四コマ」と名乗り、「信者に媚びやしない」「アンチなんてどうでもいい」と喧伝する作品です。

ツンデレというか、ヒネクレ者というか…。しかし、そこが何とも言えない魅力。

 

なお、2018年のテレビシリーズだけで、上記のラインナップ。これに「2019年TVスペシャル」の出演者が加わると、更にカオスな状態になります。

なぜなら、放送媒体が「地上波テレビ」「ニコニコ動画」「AbemaTV」と複数あり、その媒体ごとに主役担当声優さんが違うからです。

その数、13話と14話だけで、合計32名。やりすぎです(注:褒めてます)。

www.animatetimes.com(2019/4/2)

 

更に、ポプ子とピピ美が出演するCMやゲームが複数ありますが、その全ての担当声優さんも別人。アニメ版には出ていない方もいらっしゃいます。

その他諸々考えると、ポプ子とピピ美を演じた経験者って…約100人これもまた、前代未聞。

ポプテピピック』の人気は衰えていないので、今後も増加の一途でしょうね。

 

(参考書籍 『声優道』 著:声優グランプリ編集部 主婦の友社

 

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この「主役の声優がコロコロ変わる」という構成について、視聴者からは「面白い!」という賞賛の嵐。

同様の反応が、声優さんの側からも出ています。最も熱い反応を示したのは、ベテラン声優の「古川登志夫」さんでしょう。ご自身も、第2話で出演されています。

 

animeanime.jp(2018.1.22)

第2話Bパートで千葉繁さんと組みポプ子を演じていた古川さんは、この奇抜な手法について「声優個々の演技論の違いが明確に分かる」と発言。「ある意味、俳優教育、声優教育に一石を投じるコンテンツにも思える。基礎訓練(土台)は同じでもその上に建てる演技論(家)は多様。極論にせよ「演技論はプロの表現者の数だけ有る」は成り立つ」との見解を示しました。

 

古川さんのこの意見には、ファンからも「同じシーン同じセリフでも声優によってここまで印象が変わるのかと思いました」「AパートとBパートで声優さんの演技比較ができるアニメって初めて見ました」と同意するリプライが到着。

 (https://animeanime.jp/article/2018/01/22/36566.html 朱入れは筆者によるもの)

 

古川さんは、『機動戦士ガンダム』の「カイ・シデン」や、『ドラゴンボール』の「ピッコロ」役で有名なベテラン声優さんです。その方が、ポプテピピックを褒めていらっしゃいます。

前代未聞の作風だったからこそ、業界に与えるインパクトも大きかったのでしょう。

 

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ポプテピピック』は、2019年4月の「TVスペシャル」が放送された後、新作の話が出ていません。

しかし『ポプテピピック』の人気は、まだまだ健在。今後も続編が増えていくことでしょう。

「演じる声優さんが、もういません」となるまで続いたとしても、全く不思議ではありませんね。楽しみです。

 

 

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