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「メメタァ」「メギャン」で困る人々

2019年4月から、「外国人労働者の受け入れ枠」が拡大しました。

以前にも増して、外国人の方々が沢山やってきて、日本で暮らす状態に。

 

外国の方が日本で暮らすとなると、まず気になるのは「言葉の壁」ですね。

日本語は、「数ある言語の中でも、習得が難しい部類である」という話を聞きます。

 

そんな「日本語を学ぶ外国人の方々」について、ユーモラスに描いたコミックエッセイがあります。

題名は日本人の知らない日本語です。

 

(著:蛇蔵、海野凪子  KADOKAWA)

 

主人公の「なぎこ先生」は、日本語教師。著者として名前が出ている「海野凪子」さんの事ですね。

作中で明記されている訳ではありませんが、恐らくは彼女の実体験を基に描かれたエッセイ本だと思われます。

 

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この日本人の知らない日本語は、日本語学校での授業風景や、先生が外国人生徒さんからの質問に答える様子を描いています。

そのヤリトリが、非常に面白い。

 

日本語学校の授業風景」と書きましたが、描かれているのは上級クラスらしく、出てくる生徒さんは「そこそこ日本語が話せる方」ばかりです。しかし、完全にペラペラという訳でもなく、妙な日本語が出てくる事があり。

 

また、「”何から日本語を学んだか”の違いで、話せる日本語が大きく変わる」という面を描いています。

例えば、仁侠映画にハマって日本語を習い始めた外国人の方は、自分の事を「姐さん(あねさん)」と呼んだりします。

黒澤映画にハマった外国人さんは、時代劇口調で話します。

アニメや漫画にハマった外国人さんは、各作品の世界観に合った話し方をします。難しいのはメメタァ」「メギャン」などの特殊擬音の意味について、どう教えるか?…という事なんだとか。

作中では具体名が出てませんが、明らかに『ジョジョの奇妙な冒険』からですね。ここに「グッパオン」「レロレロレロレロ」「ゴゴゴゴゴ」が加わったら、どう教えてるのでしょうか?

 

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日本人の知らない日本語は、日本語を学ぶ外国人さんが中心となって描かれる作品です。

しかし、「日本人でも怪しい日本語」について語られる事も多く、日本語ネイティブの方でも面白く読めます。

 

例えば「敬語」。日本人でも苦労することが多い表現方法ですね。

日本語以外の言葉でも、「丁寧な表現」として分類されるものはあります。が、日本語ほど細かく分かれている訳じゃありません。その差を教えなければならない教師の方々は、結構大変です。

例えば、以下の2例について、違いをハッキリ説明できますか?

・「教えて下さいますか」

・「教えて頂けませんか」

さて、どうでしょうか。何となく分かっていても、日本語を知らない外国の方に「ここがこう違う」と明確に説明できる人は、あまりいない気がします。

 

 

敬語の他には、「助数詞」がヤヤコシイです。

助数詞とは、モノを数える時に添える言葉。動物なら「1匹」「1頭」などの言葉を使い、本なら「1冊」、ペンなら「1本」等々、対象によって使い分けが必要。

この概念がやたら細かいのも、日本語の特徴と言えますね。

 

他にも、「習慣の違い」「言葉の歴史」について描かれる部分もあります。

ただ言葉を覚えればいいのではなく、言葉の背景にある考えを学ぶ事が重要。

 

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「教えることは、教わること」

他者に何かを教える人々の間で、よく言われている言葉です。

 

他者に教えることを通し、自らを省みて、新しい発見をする。

教えるつもりが、教わっていた。

教えていくうちに、「自分では理解していたつもりでも、実はそうではなかった」と気付き、もう一回勉強した。

…割とよくある話です。

 

日本人の知らない日本語の中には、そういう要素が沢山。

外国の方が学ぶ姿勢は、とても素直で無邪気です。その姿を通して、新たに見えてくるものがありますよ。

 

 

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