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けもフレ騒動(2)炎上話ばかりでも何なので…

有名アニメけものフレンズ関連記事。第2弾です。

前回記事は、以下。

 

tenamaka26.hatenablog.com

 

元々はアニメ単体ではなく、「けものフレンズプロジェクト」というメディアミックス活動でした…というのは、前回記事で述べた通り。

その中で、最も人気があるのは、2017年に放送されたアニメ第1期です。

しかし、2019年放送のアニメ第2期では「裏方のゴタゴタが原因で大炎上中」…というのも、前回記事で述べた通り。

 

ホンワカと緩いアニメだった筈が、なんとも苦い状況になってしまいました。

製作サイドが適切に対処してくれる様に、期待しております。

 

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さて…

派手な炎上話ばかりでも何なので、あまり騒がれない、「けものフレンズ」の地味な部分の話題をひとつ。

「何も考えないままでは、炎上する可能性が高かった。しかし、炎上を避けた」という要素について、触れてみます。

 

アニメ『けものフレンズ』と『けものフレンズ2』には、様々な動物が出演します。その全てが「可愛い女の子の姿に擬人化された状態」で描かれています。

 

けものフレンズ』『けものフレンズ2』共通の主要キャラは、サーバル(レプタイルルス・セルヴァル)というネコ科の動物です。「サーバルキャット」と呼ばれる事もあり。

このサーバルが、ネコミミ少女に擬人化されて、アニメに出ています。

【『けものフレンズBD付オフィシャルガイドブック1』著: けものフレンズプロジェクトA(監修)】

 

実際のサーバルは、中型の肉食獣。主な生息地はアフリカ。大きな耳と、独特の模様が特徴。

大きさは中~大型犬くらい。スタイルが非常に美しく、スラリとしたモデル体系です。ただ、爪はゴッツイです。

野生の成獣は概ね獰猛ですが、子猫の段階から人に慣れていれば、賢いペットとして飼う事も可能です。

 

f:id:tenamaka26:20190417063626j:plain

(出典:http://mousai.pics/pics/8899/

 

しかし、このサーバルを飼うのは、かなり大変。

まず、価格が高い。相場は1頭130~200万円。扱っているショップも限られています。筆者が確認できた範囲では、最安値が128万円。

 

また、環境省によって「特定動物」に指定されており、都道府県知事又は政令市長の許可を得ないと飼育できません。

特定動物とは、「人間に深刻な危害を加えかねない動物」のこと。熊、ワニ、チンパンジー、ジャッカル、象、狼、毒蛇、ヒクイドリ…等々、多種多様な生物が指定されています。

 

www.env.go.jp(2019/4/17閲覧)

 

相手が危険生物なので、飼育するには相応の準備が必要です。具体的には「頑丈な飼育小屋の設置」「逃走防止の環境整備」「第三者接触禁止を徹底」「定期的な設備点検」「マイクロチップの埋め込み」等々。

これらにも費用がかかります。飼育小屋の設置だけでも、数十万くらいは飛びそう。

なお、ルールに違反した場合、飼育許可を取り消される事もあります。悪質な場合、個人では6ヶ月以下の懲役または100万円以下の罰金、法人では5000万円以下の罰金に処せられる事もあり。

飼育には覚悟が必要ですね。

 

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この「サーバルを飼うのは大変」という話。

炎上する・しないという事と、どういう関係があるの?…と思われた方、いらっしゃると思います。

 

実は、関係が大いにアリ。

これは、「飼いにくい動物を主要キャラにした事で、妙な飼育ブームが起きない様にした」とも言えるのです。

 

人気アニメキャラの関連グッズは、売れます。主要キャラが動物の場合は、飼育を考える人も多い。

しかし、衝動的に飼育を始めて、途中で投げ出す人がいるのも事実。そういった飼育放棄を抑える為には、そもそも飼育を始めにくい種を主要キャラに据える事が有効です。

「このアニメが流行って、無責任な飼い主が増えた」となれば、大炎上必至。それを上手に避けたと言えますね。

 

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「いやいや。アニメが元で飼育問題が起きるなんて、ありえないでしょう」

こう思われた方、いらっしゃいませんか?

 

確かに、『けものフレンズ』で飼育熱問題が発生する!…と断言はできません。

しかし、過去に「アニメが元で、変な飼育熱が湧き上がり、大問題になった」という例があります。

それは「アライグマ」の話。

www.sankei.com(2018/11/3)

 

アライグマは、その名の通り「エサを洗う様な仕草をする」という動物。その姿が愛らしく、魅力があります。

1970年代には、アライグマを主要キャラとしたテレビアニメが放送され、大人気になりました。その熱が元で、飼育者が激増。日本には生息していない種の為、海外から輸入したのですが…。

アライグマは、子供の頃は可愛いのですが、大人になるにつれて気が荒くなり、飼う事が難しくなります。その為、衝動的に飼い始めた人が、日本国内でアライグマを捨てるという行為に出ます。アライグマは適応能力が高く、日本国内で繁殖。現在では害獣として駆除対象になっています。

 

過去には、こういう事例がありました。同じ事が再び起きても、不思議じゃありません。

1970年代にはネットは存在していませんでしたが、もし存在していれば、間違いなく大炎上していたでしょう。「よく考えずに、変な動物を主要キャラに据えたから、害獣が増えたんだ! 責任とれ!」というコメントが湧きまくる…そんな光景が目に浮かびます。

(悪いのは、動物を捨てた飼い主のハズなんですが…)

 

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けものフレンズ』では、そういう「害獣発生のリスク」を避ける格好になっています。出演する動物の90%以上は、日本で飼うのが難しいものばかり。

主な出演動物は、動物園レベルの設備がないと飼育できない種ばかりです。

 

そもそも、「けものフレンズプロジェクト」の主要コンセプトに、「動物園や水族館と協力して盛り上げる」というものが含まれています。

その結果、珍しい生き物ばかりが出演する事になり、視聴者側の「衝動的な飼育熱」が抑えられます。上手にできています。

 

 

 

本来の「けものフレンズプロジェクト」は、可愛い・ゆっくり・ホッコリが中心。

メディアミックスなので、アニメ以外にも漫画や音楽等、多種多様な作品があります。

動物園などで、擬人化されていない・実物を見る…というのも楽しみ方のひとつ。

 

ネガティブよりポジティブに。楽しむ方を優先させてはいかがでしょう?

 

 

 

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