makaran宝箱

時事ネタ・法律・エンタメなどなど、様々な話題を分かりやすく&面白く味付けしてお届け!

「伏線回収の見本」といえる名作(1)

伏線(ふくせん)。この言葉、お聞きになった経験はありますか?

小説や漫画などで、よく使われる言葉です。

 

「Goo辞書」で調べてみたところ、以下の意味でヒットしました。

1 小説や戯曲などで、のちの展開に備えてそれに関連した事柄を前のほうでほのめかしておくこと。また、その事柄。「主人公の行動に伏線を敷く」


2 あとのことがうまくゆくように、前もってそれとなく用意しておくこと。また、そのもの。「断られたときのために伏線を張る」

 (https://dictionary.goo.ne.jp/jn/191777/meaning/m0u/

 

創作で使われるのは、「1」の意味での伏線ですね。

 

この伏線、読者や観客を「あっ!」と驚かせる効果が抜群。伏線の敷き方が上手か下手かで、作品の評価が全く違ってきます。

特に「謎解き系の作品」では、最も重要な要素。代表的なのが推理モノです。「犯人の手がかりを撒いておいて、後で解説する」という部分の完成度が高ければ名作・低ければ駄作となる事が多い。伏線は、物語の骨子と言ってよいものです。

 

最近では、「バトル・戦争モノ」でも重要視されます。例えば、

 ・主人公が、敵の攻撃を受ける。

・この時、攻撃によるダメージを受けた事は分かるのだが、誰が・どこから・どうやって攻撃してきたのか不明。

・敵を倒すためには、まず「敵の正体」や「相手が隠している能力」を暴かないとダメ。謎を解く手がかりを見つけ、相手の能力を見破り、反撃するにはどうすればよいか?

 …という展開は、わりとよくあるもの。

これに加えて、「誰が仲間になるのか?」「誰が裏切るのか?」という展開も、結構あります。かつての強敵が味方になったり、仲間だと思っていた者が敵のボスだったり…という展開は、物語を熱く盛り上げます。

この盛り上げ方が上手い作品は、大勢の人に愛され、名作とされます。

 

-------------------------

 

そんな「伏線を上手く使った作品」の中で、間違いなく上位に入るであろう名作があります。題名はうしおととら

(著:藤田和日郎 小学館

この作品、

「伏線の使い方が、物凄く上手」

「伏線を余さず回収し、使い切る」

「話の盛り上げ方が上手」

「キリの良い所で話を終わらせ、上手にまとめた」

という点が群を抜いており、かなりの名作と言えます。

 

 

特に「伏線を余さず回収」という点が凄い。

「伏線を撒いたのはいいが、回収しきれず放置される」という作品は多いもの。撒く事よりも、拾う事の方が数倍難しい。

うしおととら』は、少年サンデーにて約7年間連載され、コミックスは全33巻。その長期間に撒いた伏線を、綺麗に回収しています。

ここまで完成度の高い作品は、そうそうありません。

 

-------------------------

 

念の為、この作品のあらすじを、酷いネタバレにならない範囲で書くと…

 

・主人公「蒼月潮(あおつき うしお)」は、元気な中学生の男の子。実家は500年ほどの歴史がある寺。

は、僧である父から、毎朝こんな話を聞かされる。「世の中には、妖怪や化け物がいる。ウチの寺には、そういった妖怪を祓う、ありがたい槍が収められているのだ」

・しかし、聞く耳を持たない。「そんな槍、見た事もないし、バケモノはもっと見た事が無い。いい加減にしろ!」と、親子喧嘩になる事もしばしば。

 

・ある日の事。また槍の話が始まり、殴り合いの喧嘩を始めた蒼月親子。喧嘩は親父の勝ちで、負けたは蔵の整理を押し付けられる。

・ブツブツ言いながら、蔵の整理を始めた。古道具を掻き分け、古書のホコリをはらい、ゲホゲホ言いながら作業をしていると、おかしな事に気付く。「今までは分からなかったが、この蔵には、地下室があるらしい」

 

・地下室へ下りた。その部屋には、一匹の妖怪が封じ込められていた。妖怪の肩には、1本の槍が抜けずに刺さっている。

妖怪は言う。「この”獣の槍(けもののやり)”の力で、この場に封じられてから500年。久しぶりに人間を見たな。おい小僧、この槍を抜け。これを抜けるのは人間だけだ」

・答える。「抜いたらどうする?」

妖怪「そりゃあ、この辺の人間を喰らって、地獄の様な世界にしてやるぜ…」

「誰が抜くか! そのまま封じられていろ!」

 

が地下室から出ると、寺の周囲に、見た事もない化け物の群れが発生。どうやら、にしか姿が見えないらしい。「あの妖怪が、自分に幻覚を見せているに違いない」と思ったは、再び地下室に行って妖怪を問い詰める。

妖怪「それは、ワシの妖気に引かれて集まってきた低級のバケモノだよ。放っておくと、人を襲うぞ。ワシならバケモノを退治できるが、どうする? この槍を抜いて、ワシを自由にするか?」

・迷う。その時、外から女性の悲鳴が。どうやら、地下室の妖怪言った事は正しい様子だ。悩んだ末、は槍に手をかける。

「槍は抜く。妖怪よ、約束は守って貰うぞ。外のバケモノを退治しろ」

・抜かれる”獣の槍”。自由になる妖怪。ここから、妖怪の奇妙な関係と、長い戦いの旅が始まる。

 

こんな感じです。

 

 

”獣の槍”が刺さっていた妖怪は、その見た目から「とら」と呼ばれ、主人公の潮と共に、巨大な敵に立ち向かう事になるのですが…。

 

長くなるので、本日はここまで。

次回は、『うしおととら』を読んだ事のある、中級者の方向けの記事にする予定です。

お楽しみに。

 

 

↓↓↓↓書店リンク『うしおととら』↓↓↓↓↓

【ebook-japan】

【NTTぷらら/光テレビブック】

【漫画全巻ドットコム】

【e-hon】

【総合書店 honto】