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トランスフォームの必要性

皆さん、新聞を定期購読していますか?

ネットではなく、「新聞配達員さんが、毎朝配達してくれる、紙の新聞です。

私は、1紙だけ取っています。

 

その新聞販売所の職員さんと話す機会があったのですが、「昔に比べて、新聞を取る人が減って、年々弱っている」という話が多い。

同じ話題は、全国ニュースでも出ています。本日も、その話がまたひとつ。

 

abematimes.com(2019.3.28)

 最盛期の1997年には約5377万部を誇った新聞の発行部数が4000万部を割り込むまでに落ち込んでいる。

 街でアンケートを取ってみると、約7割の人が新聞を読んでいないと回答した。「携帯とテレビで情報が入ってくるから」(20代・会社員)、「ネットなら無料で情報をキャッチアップできる」(30代・会社員)、「あのでかいものを広げて読むこと自体大変じゃない?」(20代・会社員)、「いや?、ゴミになるから」(70代・無職)と、"新聞離れ"は老若男女問わず進んでいるようだ。

 

上記引用にもありますが、紙の新聞に代わるものは、やはり「ネット」です。

ネットは基本的に無料で、速報性が高く、カラー画像やリアルタイム動画が掲載される事も多く、古新聞の様にゴミ出しの手間も要りません。

紙の新聞に比べて、購読する側の利点がとても多い。

 

ネットには「読む為の端末や回線維持費が、そこそこ高価」という欠点はありますが、スマホやパソコン等を持つ人が大半を占める現代です。何らかの形で「ネット記事を読む事が可能な環境」になります。さほど気にならないでしょう。

 

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ネットに押されて、弱る一方の紙。

しかし、「紙の新聞が絶滅するか?」と言えば、そうではないと考えます。生き残る可能性は、あります。

但し、各新聞社の努力次第。

 

「紙の新聞は、古臭い」「情報の質や早さでは、ネットに及ばない」という事は、恐らく変わらないでしょう。

その為、従来の「情報伝達手段としての、紙の新聞」は、衰退の一途だと思われます。

生き残る為には、別の側面から模索する必要アリ。

 

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(画像はイメージです)

 

こういう困った時は、「過去の事例」や「他の媒体」について調べてみて、ヒントを得る事が有効です。

 

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先ずは、過去の事例から。

紙が普及する以前の情報伝達手段が、どのように変化したかを考えてみます。

 

「紙の前に存在した情報記録・伝達手段」といえば、壁画・石板・粘土板・木簡・竹簡・羊皮紙…などなど。製紙技術が発達するまでは、こういった物が媒体の主流でした。

では、「紙が出てから、この手段が全て消えたか?」と言われれば、そうではありません。昔の勢いは無くなったものの、情報伝達手段として残っているものがあります。

 

例えば「石板」です。

古代では石に文字を刻んで、情報伝達の手段としてきました。今ではほぼ使われなくなりましたが、「碑文(ひぶん)」としては残っています。

大きなイベントがあったり、大災害があった時に「記念石碑」を建てて、そこに情報を刻んで後世に残す…という光景は、今でも続いています。墓石も同様。表札も同じ。

なぜ紙にしなかったのか?…という理由は、「石に刻まれた文字は、風雨に耐え、長く残る」「情報と存在感を同時に表現できる」という点でしょうね。すぐボロボロになる紙よりも、石の方が優れています。

 

「木簡(もっかん)」も残っています。木の板などに文字を書いたり、彫り込んだりしたもの。

主には宗教的なものですが、「魔除けのお札」「卒塔婆」「木製の位牌」などが存在しています。

宗教的には「重厚さ」や「ありがたみ」が大事です。しかし、存在感や保存性に長けた「石」は加工に手間がかかりますし、「紙」はペラペラで存在感が薄い。その石と紙の中間に位置するものが「木」なので、今でも使われているのでしょう。

宗教的なもの以外では、「高級製品を梱包する箱」等があります。桐の箱に入った高級品といえば、着物からお酒までいろいろ。箱の表面には文字が書かれ、情報伝達手段として使われています。これが紙の箱だと…イマイチ高級感に欠けますし、保存性や耐久性にも劣ります。

 

石板も木簡も、お手軽さでは紙に負けます。しかし、存在感・保存性・耐久性・高級感などの要素では、紙よりも優れています。それらが、生き残った理由です。

 

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次に「他の媒体」について。

紙以外の情報伝達手段としては、狼煙(のろし)・早馬・伝書鳩・身振り手振り・発光信号…などなどがあります。

これらも、性質に応じてシッカリ残っています。

 

例えば「狼煙(のろし)」。これは、火を起こして煙を立て、その煙を使って遠方に情報を伝える手段です。戦国時代を描いた作品などで、よく見る情報伝達手段です。

この狼煙、今でも残っています。山岳地帯などで救助を求める際、自分の居場所を示す為に使う「発煙筒」がそれです。赤色の煙といった、自然には発生しにくい煙を出す事で、遠くからも見えます。救助ヘリコプターが目印にし易いもの。

 

「身振り手振り」については、「手旗信号」「野球のサイン」「手話」等の形で存在しています。

普段の会話でも、「身振り手振りを加えて、イメージを伝わり易くする」という場面があります。

決して絶滅した情報伝達手段ではありません。

 

「発光信号」も同様。

車に積む「発炎筒」も、故障を知らせる発光信号の一種。車の方向指示器(ウインカー)も、発光信号の仲間。「軍艦同士の光信号通信」も同様。皆が現役で使われているもの。

 

それぞれ、「見ただけで分かる」「相手に専用受信機が無くても、情報が伝わる」という点で優れています。そういった点が、電話や無線機が存在する現代でも、絶滅しない理由です。

 

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電波の世界を見れば、テレビとラジオの関係性が参考になります。

 

情報量で見れば、圧倒的にテレビの方が上です。テレビは映像と音声を同時に受け取れますが、ラジオは音声のみです。

しかし、「今現在、ラジオが絶滅したか?」と言われれば、全く違いますね。今でもしっかり残っていて、番組によってはテレビ以上の影響力を持つ場合もあります。

その理由として、「ラジオは、聴きながら、別の事ができる」という性質があるでしょう。深夜ラジオを聴きながら勉強したり、ラジオを流して車を運転したり…。

テレビだと、画面に目と耳を集中させなくてはなりませんが、ラジオでは耳だけでOK。テレビと性質が違います。

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(画像はイメージです)


ラジオの特徴としては、「ラジオ番組は、”リスナーの意見”を軸に展開する」という性質もあります。

好きな曲のリクエストだけでなく、「周囲で起きた面白い話」「悩み事相談」等を番組に送り、ネタにして貰う。この様な「リスナー参加型の企画」の多さは、ラジオの特徴です。「スタッフと一緒に、聞き手も番組を作っている」という感覚は、テレビに勝ります。そこもラジオの強み。

 

ラジオは、「ネットを上手に使っている」という側面もあります。

それは、ラジオ受信アプリ「radiko」の出現。北海道にいながら、沖縄でしか流れていない番組を聴く事も可能です。今迄は実現困難だった話。

その番組を聴いた人が、即座にメールで意見を伝える事も可能。これも、ハガキ中心の時代では出来なかった事です。

 

ラジオは、「テレビとは別の強み」を追及し、ネットの利点も取り込み、今なお独自のポジションを確保しています。

 

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この様に、「古臭いとされたもの」「新しいものに比べれば、かなり劣るもの」であっても、目の付け所を変えてみれば、いくらでも生き残る事が可能です。

紙の新聞も同様。新聞だけでなく、紙媒体の書籍も同じ。

 

真っ向からぶつかって勝てないのであれば、戦い方を変えればよい。

そこに気付いて、有効な手段を取れるかどうかが、生き残りのカギ。

 

過去の栄光・シガラミを捨て、有効な手段を模索し、時代に合った形へトランスフォーム(変形)できるかどうか?

各社の経営サイドの皆様、腕の見せ所ですね。

 

 

 

なお、私が提案できる「紙の強み」はいくつかあるのですが…。

長くなってしまうので、また別の記事にて。