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漫画『キングダム』の話(レベル2・一回は通しで読んだ事のある人向け)

前回に続き、大人気漫画『キングダム』の話です。

秦(しん)の始皇帝が、いかにして中国統一を果たしたかを描く歴史漫画。

「従来の始皇帝イメージとは、全く違う姿」を描く作品として、高い人気を誇っています。

(↓ちなみに、前回分は下記リンクにて↓)

tenamaka26.hatenablog.com

 

前回は、題名の通り「漫画をよく知らない方、初心者向けの記事」でした。

今回は、最新刊までコミックスを読んでいて、話の流れも大体分かるという「中級者くらい」を意識した記事になっております。

 

今回のテーマは、「秦の六大将軍が復活した時、主人公・信はメンバーに入れるのか?」

 

(注意)先述の通り、当記事は「キングダム中級者以上の方」を対象にした内容になっております。その為、漫画をあまり読んでいない方にとっては、ネタバレ要素が混じっている恐れがあります。その事を注意・ご理解頂いた上で、続きを読んでください。

 

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まずは、「六大将軍とは何か?」について、振り返ってみましょう。

 

 

作品内で、初めて「秦の六大将軍(秦六将)」が語られるのは、コミックス10巻です。

ちなみに、この10巻から「最大の敵のひとり、秦の丞相・呂不韋(りょふい)が、本格的に登場します。

(丞相とは、現在の日本で言う所の総理大臣と同じか、それよりも上の重職。)

 

(著:原泰久 集英社

 

「秦の六大将軍(秦六将)」とは、「秦の昭王(しょうおう)」の時代に存在したシステムの事。

昭王は、現在の秦王であり・後の始皇帝である「嬴政(えいせい)」の曾祖父に当たる人。別名を「戦神(いくさがみ)」。ガチガチの武闘派

「曾祖父」とは「ひいおじいちゃん」の事ですが、つい何年か前まで現役だったという元気な王様。その為、六将制度も最近まで存在していました。

 

昭王の時代、秦には沢山の将軍がいました。その中でも、特に優れた能力を持ち・王に対する忠誠心が強く・絶対に裏切らないと判断された6人を選んで「秦六将の制度」が作られました。

 

昭王時代の六将メンバーは、

・王騎(おうき)

・白起(はくき)

・摎(きょう)

・王齕(おうこつ)

・胡傷(こしょう)

司馬錯(しばさく)

この面々。10巻の時点で現役なのは王騎のみで、六将制度は消えていました。

 

この六将制度が、秦の軍事力を強力にし、他国を圧倒する要因となります。

キーワードは、「戦争の自由」

「六将に任命された者は、独自の判断で敵を決め、戦争をしていい」という特権を与えられたのです。

 

『キングダム』の舞台は、紀元前200年代の中国。無線も電話もありません。早馬や伝書鳩などが通信手段。連絡が届くまで、片道で何日もかかるという事ばかり。「使者が走っている間に、現場の状況が激変する」という事もあり。

国としての意思決定スピードは、物凄く遅い。情報の精度もバラバラで、正確な決定能力にも欠ける。現在に比べ、比較にならないほど未熟な状態でした。

そこで昭王は、「中央に連絡せず、各方面軍司令官の独自判断で、勝手に戦争してもOK」としました。これにより、侵攻のスピードが段違いになります。

その結果、昭王時代の秦は、他国から恐れられる強国となりました。

 

他方、各自の判断で自由に戦争してOKという事は、反乱も起こしやすいということ。その為、「秦王を絶対に裏切らない」という強い忠誠心が無いと、六将には任命できません。

 

その制度を復活させてくれと言い出した、獅子身中の虫呂不韋」の一派。

呂不韋が危ない男だという事は、本人は勿論の事、嬴政を始めとする主人公サイドも認識しています。「秦の重臣でありながら、反体制派のクーデターを放置」「大王である嬴政の暗殺未遂事件」等の行動を起こしており、絶対に油断できない相手。

そんな考えを持つ呂不韋ですから、忠誠もヘッタクレもありません。嬴政サイドとしては、反乱リスクの大きい「六将制度」を許可するなんて…とんでもない話。絶対無理。

 

そういった経緯で、10巻の段階では「六将制度は棚上げ」となります。

 

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その後、再び六将制度の話が持ち上がるのは、第41巻です。

 

(著:原泰久 集英社

 

 41巻の段階で、やっと秦国の内部が安定。
いよいよ中国統一へと本格的に動き出します。
 
当時は「戦国七雄」と呼ばれる7カ国が覇を争う、戦国時代の最終段階。
その7国とは、
「秦」
「韓(かん)」
「魏(ぎ)」
「趙(ちょう)」
「燕(えん)」
「斉(せい)」
「楚(そ)」

 

秦が中国を統一する為には、他の6国を平定しなければなりません。

嬴政は、自分の代で統一を完成させようと考えています。

しかし、国力には限りがあり、そうそう長期戦はできません。そこで、侵攻スピードの早い「六将制度」を復活させるプランを策定。新たな6人を選ぼうと計画しています。

 

 

新しい六将の候補は、ザッと見ただけで…6人以上います。

コミックス53巻時点の状況を基に、ランク分けを兼ねて名前を挙げると…


・Aクラス【既に「大将軍」に任命済み。大失敗が無ければ、六将入りは確実】

蒙武(もうぶ)、騰(とう)

 

・Bクラス【Aクラスに次ぐ実力の持ち主。六将入りが濃厚】

桓騎(かんき)、王翦(おうせん)、楊端和(ようたんわ)

 

・Cクラス【主役級の面々。あと一段階昇進して将軍になれば、六将入りの可能性あり】

信(しん。恐らく「李信」に改名する筈)、王賁(おうほん)、蒙恬(もうてん)、

羌瘣(きょうかい)

 

・Dクラス【高位の者が多いが、露出が少ないので地味。六将入りは疑問】

壁(へき)、騰軍・王翦軍など各軍の配下武将達

 

 

この中から、選ばれるのは6人。A~Cクラスだけで、9人いますね。少なくとも3人は入れない事になります。

Dクラスは大穴という事で、とりあえず候補から外すとして…。誰が六将になるのか、推測してみましょう。

 

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まず、Aクラス。

蒙武と騰は、既に大将軍。裏切りのニオイも無く、六将入りは確実でしょう。

 

次に、Cクラスを見てみます。

主人公の信は、将として成長著しいし、主人公なので…六将入りするでしょう。

王賁と蒙恬も、六将入りするでしょう。準主役キャラで、露出も多いですし。特に蒙恬は、現段階で「将軍と同格」にまで出世していますので、名実共に十分かと。

問題は羌瘣。信が率いる「飛信隊」の副長ですが、本人はあくまでサポート役に徹する素振りがあり、部隊長ランク的にも信より2ランク下。六将入りの可能性は低いですね。

 

最後にBランク。ここが問題。

王翦は、恐らく六将入りします。現在、秦国史上最大級の軍を率いていますし、一時期は色濃くあった「謀反の気」が、随分静かになった感があります。

次に楊端和。彼女は「山界の王」で、独立国の女王様です。秦国の家臣ではなく、同盟相手。その為、「秦国から戦争を許される」という立場ではありません。あくまで協力国の君主。よって、六将入りの可能性は低い。

最後に桓騎。彼は脱落の可能性が非常に高い。秦国にも居場所が無くなると考えます。よって六将入りは無い。

 

よって、新生・秦六将は、

・蒙武

・騰

王翦

・信(李信)

・王賁

蒙恬

このラインが最も固いと思われます。

 

 

ところで、「桓騎の脱落」という文言を書きましたが…。

なぜそう言えるのか、気になりませんか?

これには、一定の根拠があります。詳細は、次回記事にて。

 

 

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