makaran宝箱

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命と食育

先日の「ハンター議員のSNS炎上話」ですが、早くも鎮火した模様。

飽きっぽい人、多いですね…。

 

ちなみに、その炎上騒ぎについて書いた記事です。↓

tenamaka26.hatenablog.com

 

まあ、本格的に火がついたのは2019年3月14日。これから追加情報が出てくるかも知れません。

「生命を侮辱している」として、当該議員に辞職を求めた団体は、議員の動向を見ているでしょう。

議員の方も「脅迫があったので、法的対処を考える」とコメントしています。警察が動いているかも?…です。

 

どちらにせよ、私の様な部外者は、報道で状況を知るのみ。

ニュースは、パッタリと止んでしまいました。追加情報ゼロ。

このまま見守るだけです。

 

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さて…。

ここからが当記事の本題。

 

この「ハンター議員炎上」という話を聞いて、自分なりに調査しました。

同時に、「狩猟とは何か?」「命を頂くとは何か?」等について、考察する機会を得ました。

要は、「食育」と「生命」の話。

 

私は、ヴィーガン(完全菜食主義者)ではありません。普通に肉も魚も野菜も食べます。

スーパーに行って食材を買い、自分で料理する事もあり。外で食べる事もあり。

 

ただ…思うところはありますね。

 

(※注意※ ここから先は、ハンティング・屠殺(とさつ)・食肉処理などについての記述があります。また、人間の生死に関する記述もあります。

グロテスクな記述は避けますが、そもそも話題として苦手な方は、ここから先の文章にショックを受けるかもしれません。

「その手のネタを読んでも、自分は大丈夫」という方のみ、読み進めてください。)

 

 

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私、屠殺の光景を見た事があります。いわゆる「家畜を殺し、解体し、精肉処理する工程」のこと。

私が見たのは、牛の屠殺。かなりショッキングでした。暫くは、肉からちょっと離れていました。

 

しかし、「美味い料理の裏には、糧となる命があって、それを処理する職人さんがいて、アチコチから支えられているんだな」と痛感。

食事の前には「いただきます」よりもワンランク上の、「別の命を頂かせて貰います。ありがとうございます」と思う様になりました。

 

学ばせて貰った事を、強く覚えています。

 

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そういった「目に見えない食の現場」を見れば、かなりの勉強になると思います。

ただ、刺激が強烈すぎるのも事実。

そこで、「業界の裏側を、マイルドに表現した漫画作品」をご紹介します。これなら読み易いハズ。

 

作品名は百姓貴族

(著:荒川弘 新書館)

 

『鋼の錬金術士』でお馴染みの「荒川弘」先生の作品。

先生の実家は、北海道のガチ農家。農作業に従事した経験が豊富。

その時のエピソードを描いたのが、この『百姓貴族』。

 

荒川家は、野菜栽培と畜産(乳牛)を中心とする農家さん。その為、子供の頃から家畜と接触する機会も多かった様子。

家畜は、そのうち出荷されます。ペットの様に、最後を看取るワケじゃありません。

乳牛も、時期が来れば食肉になります。運搬車に乗せられる前に、事情を察して涙を流す牛もいる…との事。そんな牛を、切ない気持ちで見送った経験もあり。

 

他方、害獣駆除の話もチラホラ。

北海道には「ヒグマ」がいます。世界最強クラスの熊。人が襲われた場合は、かなりの確率で熊の餌食に。身を守る為、殺処分も仕方ないとの事。

熊の他にも、農作物を荒らす動物が多数。シカ・リス・アライグマ・キツネ…等々。

被害が出るとマズイので、農地に侵入してきた個体は処分するのですが、心に引っかかるモノがあるそうです。

 

他にも、農業・畜産業に関する話が山盛り。

荒川節が各所で見られ、楽しく読めます。

 

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もうひとつ、ハンティングに関する漫画作品をご紹介。

ハンティングだけではなく、「生きるとは何か」についても描かれた作品。

(ただ、『百姓貴族』よりも、かなりハードな内容になっています。)

 

作品の名前は、自殺島

(著:森恒二 白泉社)

 

 

話の内容を、少しだけ書くと…

 

 

・舞台は、現代の日本をベースにした世界。

 

・『自殺島』で設定された日本には、実際の日本社会とは違い、とある統治システムが存在していた。それは、「自殺未遂を繰り返す常習者を、島流しに出来る」というもの。

 

・常習者が病院に搬送され、医師の治療を受ける。その際、治療に当たった医者が、常習者に「生きる意思はあるか?」と尋ねる。

そこで、「生きる気は無い」「現世における権利と義務を放棄する」という確認が取れた後、常習者を眠らせて離島に連行し、隔離する。

こうする事で、日本政府が自殺の手助けをする事もなく、医療費を補助する事もなく、自らの手を汚さずに自殺志願者を社会から消す事ができる。

 

・隔離後の島内は、日本政府の関与が無い治外法権の世界。警察官や医者などは一切存在しない。自殺するのも自由。争って殺しあうのも自由。

 

・島には廃村があり、「古いが、住める住居」や「農業・漁業の道具」くらいは残っている。これらを活用して食料を得て、生き続けるのも自由。

 

主人公の「セイ」は、常習者として島に連行された男性。セイの他にも多数の未遂者が同時連行され、放置されていた。

 

・島で自殺する者、他人と争う者、絶望で動けなくなる者…。様々な行動をする常習者たち。

人が死ぬ瞬間を自分の眼で見たセイは、こう思う。

「自分は、死に対する覚悟が甘かった。あんな凄惨な姿になるなんて…。

死ねない。この島では死ねない。

死ねないなら、生きるしかない。」

 

 

…こんな感じです。

 

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自殺島』は、社会派作品でもありますが、話の中心は「サバイバル生活」です。

残された家屋や道具はあるものの、食料やインフラは無し。商店も無し。自動販売機はあっても、壊れて動かない。

生きる為には、自ら動いて糧を得る必要があります。

 

生きる事を選んだ人々は、森に入って果実を収穫し、海に入って魚を獲り、畑を作って作物を育て…という行動に出ます。

そんな中、主人公・セイが選んだのは、鹿狩り

 

食わなければ死ぬ。

その極限状況の中で、「生きるとは何か」「動物を狩って食べる、その意味する事は何か」など、今まで気にもしていなかった事を見つめ直すセイ

自分で料理すらしなかったセイが、鹿を狩って命を繋ごうとします。

 

「他から命を貰っている」という想いを強くする事が、セイの生き方を変えるのか?

それとも、再び自殺へと向かうのか?

食育だけではなく、生きる意味をも問う作品。

 

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百姓貴族』も『自殺島』も、どちらもオススメ。

興味のある方は、読んでみてください。

 

 

書店リンク >『百姓貴族』第1巻

 

書店リンク >『自殺島』第1巻