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雑誌が倒れても、戦いは続く

本日は、とある「仮想戦記もの」を紹介します。

その作品の名は、『redEyes(レッドアイズ)』

 

(神堂潤 講談社)

 

2019年3月8日現在、既刊23巻。

連載はしていないのですが、物語は完結せずに、今も続いています。

 

と申しますのは、掲載していた雑誌「月刊少年マガジンプラス」が2014年に休刊となり、連載が強制的にストップしてしまったのです。

他誌に連載が移る事もありませんでした。

 

natalie.mu

 

しかし、「書き下ろし」という形で、コミックスは出続けています。

作者の執念を感じる、熱い作品です。

 

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ネタバレしない範囲で、物語冒頭を少しだけ説明すると…

 

・舞台は、ヨーロッパを意識した架空世界。時代設定は、衛星兵器や戦闘用AIが実用化された近未来。

 

・かつて存在していた超大国があった。かの国が残した強力すぎる衛星兵器「オービターアイズ」が原因で、戦争の姿は大きく変わった。

 ・オービターアイズは、強力な攻撃能力を持つ自律兵器。成層圏を飛ぶICBM等の「超長距離ミサイル」を探知し、即座に迎撃する事が可能。

偵察衛星気象衛星をも破壊するので、GPS等も使用不能

それまでの世界秩序は、ガラリと変わった。

 

・オービターアイズの影響で、旧世界の兵器や戦略の多くが無用の長物となった。各国は、従来のものとは別の戦い方を模索する。

・その結果、戦場は「顔と顔を合わせて戦う、近距離での戦闘」に逆戻りした。そこで主戦力となったのは、「SAA」と呼ばれるパワードスーツを着た兵士達であった。

 

・統合暦182年。レギウム共和国とドラグノフ連邦は、長い戦いの最中にあった。

・戦況は、ドラグノフ連邦が優勢。レギウム共和国はジリジリと戦線を後退し、首都の近くまで防衛線を下げざるを得ない、かなりの劣勢に立たされていた。

・押し寄せるドラグノフ軍のSAA部隊。それに対するレギウム軍は、大半が生身の兵士達。生身ではSAAに対して対抗できず、次々と突破されていく。

・「この防衛線も突破されるのか?」そんな絶望の淵にあったレギウム軍に、救いの手が。レギウムが誇るSAAの特殊精鋭部隊「ジャッカル」が、救援にやって来たのだ。

 

・ジャッカルのリーダーである、主人公「グラハルト・ミルズ大尉」。彼のあだ名は「ジェノサイド」。たった一人で敵部隊を壊滅させた戦歴多数。レギウム軍内最強との評判で、敵・味方双方から特別視される存在であった。

 ・この戦場でも、敵SAAや戦車を次々に撃破していくミルズ大尉。これで勝利は確実。そう思われた時、ミルズ大尉は味方の裏切りに遭い、反逆者の汚名を着せられてしまう。ミルズ大尉の怒りも空しく、彼は囚人として軍の刑務所に入れられてしまう。

 

・ミルズ大尉が反逆者として逮捕されてから3ヵ月後。ドラグノフ連邦とレギウム共和国との戦いは、レギウムの敗戦となった。レギウムは荒れ果て、首都すら昔の面影は無い。国は窮乏し、復興への道のりは見えなかった。

・そんな中、ミルズ大尉への死刑執行命令が出る。処刑場に連行する為、銃を持った兵隊がミルズ大尉の独房へとやって来た。

・このままでは、冤罪で処刑されてしまう。ミルズは、どうやって身の潔白を証明するのか?

彼の長い戦いは、ここから始まる。

 

 

…こんな感じです。

 

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この作品の魅力は、「リアリティ」にあります。

描かれる武器・兵器にはSF要素がありますが、その他は「今でも残る、欧州近隣の紛争地帯」を意識した描写になっています。

 

各地の特色、戦いの年表、戦場の地形図、軍隊の命令系統図などが資料として描かれ、「こういう戦場や国家、本当にあるのでは?」と錯覚してしまうレベル。

時代背景や設定などが細かく作られ、物語を重厚なものにしています。

読み応え抜群。

 

興味のある方は、ぜひ読んでみて下さい。

 

 

書店リンク >『redEyes』第1巻

 

(なお、「戦争」がテーマの作品なので、死者が大勢出ます。苦手な方は要注意です。)