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「コンビニをやりませんか?」 フランチャイズ営業が来た話

コンビニエンス・ストア。

日本各地にある、チェーン系の小売店。その多くは、24時間営業。

今の日本で、コンビニを1度も利用した事の無い人は…いるんでしょうか?

「そんな人、探す方が大変だろう」というくらい、誰でも利用経験のある店でしょう。

 

そのコンビニに関し、こんなニュースが出ています。

 

www.bengo4.com

 

コンビニは、「フランチャイズ契約」で成立するものです。

これは、ノウハウを持つ「本部」と、各店を経営する「オーナー」との契約。

 

本部は、「商品の配送ルートや、店舗管理のノウハウ等を提供する代わりに、オーナーから金を貰う」という契約内容で動きます。

オーナーは、「本部から提供されるノウハウ等を使って、店舗の運営・管理を行い、利益を出す」という事が仕事。

 

この契約がよく出来ていて、「オーナーの負担ばかりが増え、本部の利益は増す一方」として、問題視されている様子。

上記「弁護士ドットコムニュース」は、そういうスタンスで記事を配信しています。

 

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この手の記事を読んでいると、「コンビニって、”一国一城の主”みたいな感じだと思ったけど、そうでも無いんだな」と思います。

 

最近のコンビニは、仕事の種類がドンドン増えているのに、時給はあまり高くない。

これでは、求人を出しても人が来ない。

その責任は、店舗管理者たるオーナーにのしかかります。

結果、身体を壊す…というサイクルにハマると、もうキツイなんてもんじゃないですね。

 

「オーナーとしてコンビニを経営すれば、経済的に余裕のある生活が!」…という売り文句は、鵜呑みにしては駄目だなと感じました。

経営というものは、そんなに甘くない。

 

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そんな事を考えていると…ふと、思い出しました。

知り合いで、「コンビニをやりませんか?」と言われた人がいて、その時の様子を話してくれた事を。

 

正確に言うと、「私の知り合いのお父さん」が体験した話を、その子供であるところの「私の知り合い」が話してくれたので…又聞きになりますね。

従って、正確性に欠ける部分もあると思います。「史実を基にしたフィクション」の感覚で、以下の文章を読んで頂ければ幸いです。

 

ちなみに、営業をかけてきたコンビニは…名前を忘れました(汗)。

 

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かなり昔。

少なくとも10~20年くらい前の話。

 

私の知り合いのお父さん(以下、「親父さん」と表記)は、とある田舎で、小さな酒屋を経営しておられました。

ある日、その酒屋に「某コンビニチェーンの営業」を名乗る男性がやってきて、親父さんに誘いをかけてきました。

 

「これからはコンビニの時代。酒屋は流行らない。ウチのチェーン店になって貰えれば、絶対に成功しますよ」

こんなトークをしてきたそうです。

 

親父さんは、その話を鵜呑みにしませんでした。

親父さんの知り合いで、「コンビニをやってる人」はいなかったのですが、営業のトークが胡散臭いと思ったそうで。

小さいとはいえ、「商店の経営」をやっている親父さんです。色々な苦労を経験していらっしゃいます。

コンビニ営業が連呼する「成功」「安泰」「簡単」等の甘い言葉には乗らず。寧ろ「怪しい」と思ったそうで。

 

「うちは、フランチャイズ契約しない。お引取りください。」親父さんは、ハッキリと断りました。

しかし、営業は食い下がります。

断る親父さん。

諦めないコンビニ営業。次々に資料を取り出して説明を続けます。

ちょっと頭に血が上り始めた親父さん。

それでも勧誘を続ける営業。

 

 

遂に、親父さんがブチ切れました。

 

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「あんたは、勧誘するのが仕事だろうけど、最後まで面倒みてくれるのか?

この手の話は、勧誘する者と管理する者が別だろう。もし契約しても、あんたは他の所に勧誘に行って、後の世話はしないんじゃないか?

そもそも、経営やったことあるの?

こんな田舎の小さな店でも、何があるか分からないのに。あんたの言う様な薔薇色の経営なんて無いよ。いい加減な事言うなよ。

今すぐ帰ってくれ。さもないと、警察と、あんたの所の本部に電話する」

 

営業は、固まります。

その後、無言で資料を片付け、そそくさと出て行こうとしますが…。

最後に捨て台詞。「こんな店、潰れるわ!」

 

 

「何やコラ!」

親父さんが、塩の入った容器を取り出して、営業に投げつけてやろうと構えたところ、営業は走って逃げていったそうです。

 

親父さんの感想。「断って正解だった」

 

 

後になって分かったのですが、その地域の酒屋を狙って、同じ営業がウロウロしてたそうです。(軒並み断られたみたいですが。)

親父さんが言うに、「酒屋は、酒類販売免許を持ってるから。コンビニにした後で、手続きが簡単になると思ったんじゃないか?」

 

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この騒ぎから、長い時間が経った今。

親父さんは、「俺も、もう年寄りだから」と言って、店を閉めたそうです。

今は、のんびり田舎暮らし。

 

親父さんの子供である「私の知り合い」とも、最近は疎遠になっておりまして…。

「今のコンビニ関連ニュースを見て、どう思いますか?」と尋ねたいのですが、親父さんと連絡が取れません。残念。

 

まあ、当時の様子からするに、後悔はしていないでしょうね。

甘い言葉に乗らず、自分の考えで行動した親父さん。

それが「親父さんにとっての正解。」

幸いな事に、大きな事件や事故も無く、惜しまれつつ酒屋を閉める事に成功しました。(あえて「成功した」と書きます。)

 

 

 

ひょっとしたら、酒屋をコンビニに変えたほうが、儲かったかも知れません。

そう思うと、「惜しかったな~」となるのかも知れませんが、親父さんは気にしていないでしょう。

 

「自分で決める人生」とは、こういうものか…。

勉強させて貰いました。