makaran宝箱

時事ネタ・法律・エンタメなどなど、様々な話題を分かりやすく&面白く味付けしてお届け!

バカッターが、速攻で、個人情報を特定されてしまう理由

連日報道されている、いわゆる「バカッター」の面々。

今度は「大戸屋」で発生した模様です。

 

www.tokyo-sports.co.jp

 

裸の状態でトレーを持ち、股間を隠す…という「裸踊りの様子」を撮影し、ネットにアップ。

その後、大炎上。

 

この手の炎上ネタは減って欲しいところですが…。

尽きないですね…。

 

--------------------------------

 

こういった「動画による炎上」は、今に始まった事ではありません。少なくとも、10年前くらいから存在します。

しかし、パターンは大体同じです。

 

 ・小売店や飲食店の従業員(特に多いのは、若いアルバイト)が、

・自分の勤務先にて、

・商品を粗末に扱ったり、調理場で不潔な行為をしたり等、馬鹿騒ぎする。

・その様子を、動画で撮影して、ネットにアップ。

・動画を見た人が問題視し、多方面に拡散。

・ネットが大騒ぎに。大手メディアまでが取り上げる話題になる。

・小売店や飲食店は評判ガタ落ちで、数億円以上の損害が出る事も。

・やらかした連中は、即刻解雇。刑事・民事の責任を問われる場合もあり。また、本名や住所などの個人情報がバレて拡散され、学校や関係者にも迷惑が飛び火。

 

…こんな感じです。

仲間内のバカ騒ぎのつもりなんでしょうが、ネットは数十億規模の人間が参加する場です。「仲間内」で済ませる事は、不可能だと思った方がいいんですが…。

 

--------------------------------

 

さて…ここからが当記事の本題。

「バカッター騒ぎを起こした者は、かなりの短時間で個人情報を特定される事が多い。それは何故か?」

 

 

普通に考えて、ちょっと不思議じゃありませんか?

警察発表があったわけでもなく、運営企業から個人名が流れたわけでもない。しかし、速攻で「騒ぎの主」の素性が詳しく判明し、ネットに情報が流れる。何故?

 

これには、大きく分けて2つのパターンがあると考えます。

「身近な人が、情報をネットに流す」というものと、

「騒ぎの主が、炎上する以前から、自分の情報をネットにバラ撒いている」というもの。

 

--------------------------------

 

(1)近しい者がバラす。

「仲間内でのバカ騒ぎ」として、動画をネットにアップした…としても、見ている側が拡散しないと約束してはいません。外に漏らすなんて簡単。

動画の在り処(アドレス)を、参加人数の多い掲示板に貼り付けるだけで十分。

動画そのものをコピーして拡散する事も難しくない。

 

加えて、この場合は「騒ぐ人物に近しい者」なので、個人情報なんていくらでも持ってます。

「同じクラスの者」でなくても、「同じ学年」「同じ学校」で十分。知り合いを辿って、犯人の情報を掴むことは容易です。

 

 

 

(2)騒ぎの主が、自分でバラす。

先述の通り、ネットは「数十億人の目がある場所」です。誰が見てるか分かりません。

多くの人は、その事をよく分かっています。その為、「本名や職場の情報を書かない」「場所が分からないように工夫する」「顔写真には加工を入れる」等、事前に手を打っています。

 

バカッターの中心人物は、その辺りに気を遣いません。

 

炎上ネタをネットにアップする人は、基本的に「やってOKな事と、駄目な事」「外に出していい情報と、そうでない情報」の区別が曖昧です。その感覚が原因で、危険なネタをアップしてしまうのです。

加えて、炎上ネタを出す以前にも、様々な情報をタレ流している事が多い。具体的な個人情報もそのひとつ。

要は”警戒心が薄い”のです。

 

「顔写真」「名前」「年齢」「所属組織」…という重要情報でも、タレ流し放題の人がいます。バカッター騒ぎの主も、同様。

それだけの情報があれば、簡単に偽者を作る事が出来るんですが…。怖くないんでしょうかね。

 

「自分は大丈夫! ちゃんとバレないようにしてるから!」と思っている人でも、意外と隙があります。

ひとつひとつの情報には目隠しをしていても、隠しきれていない部分というのは残ります。その部分を集めて繋ぎ合わせると、正体がバレてしまう場面は多いもの。

 

例えば、「食べたもの」「買物した店」「行ったイベント」「お気に入りの風景」などを、画像・動画付きでネットに上げる人は多いです。

ひとつひとつは独立した情報ですが、全体を見ると「その人物の行動傾向・行動半径」がだんだんと分かってきます。

大体の見当がつけば、「Googleストリートビュー」などで確認し、目隠しされた情報を暴く事が可能。

それを繰り返せば、その人物を特定する事ができます。

 

--------------------------------

 

炎上案件と個人情報がセットで流れてしまうと、もう取り返しがつきません。

「騒ぎになった店の名前」と「犯人」というワードの組み合わせで検索すれば、簡単に引っかかります。

 

こういう情報は、「まとめサイト」や「トレンドブログ」の大好物。無数に存在するので、連中に目を付けられれば、

・本名や、各種の個人情報

・顔写真

・騒ぎの内容

・自宅近辺の地図や写真

この程度は拾われて、半永久的に残ると思った方がいいでしょう。

 

ネットで検索すれば、すぐに出てくる過去の悪行。俗に言う「デジタルタトゥー」です。完全に消すことは難しい。

 

根本的な事を言えば、そもそも騒ぎを起こしては駄目だし、安易に個人情報をバラ撒くのも駄目なんですが…。

 

--------------------------------

 

ただ、こういう「犯人の個人情報」とされるものには、デマが混じってる場合があります。そこも怖い。

有名なのは、タレント「スマイリーキクチ」さんの話。

 

「根拠も無く、とある事件の犯人扱いされて、10年もの長期間、被害を受け続けた」という経験をお持ちの方。

それ故、昨今の騒ぎに対し、苦言を呈していらっしゃいます。

www.tokyo-sports.co.jp

スマイリーは「バイトテロやいじめをした人物など問題が起きると、ネットには真偽不明の犯人の個人情報が拡散する、次はネットリンチ。住所が特定される、危険はそこから。家に出前や着払いの品物が届けられたり、見積もりとか派遣型風俗の人も来る」と次第に嫌がらせがエスカレートしていくことを指摘。
 
 明らかに行き過ぎた行動もあり「悪い奴なら何をしてもいい。正義の皮を被った暴力ほど危ない」と過剰な個人攻撃に警鐘を鳴らした。

 

最初に誤情報を流した人は勿論、拡散に加わったユーザーも逮捕されるかも知れません。リアルな嫌がらせを行ったユーザーは、更に重い罰が下されるかも。

安易な情報拡散は、控えた方がよろしいかと。

 

--------------------------------

 

最後に。

 

本当に大事なのは、「騒ぎが起こらないようにする」という事なんですが…。

そこに触れた大手マスコミの記事を、あまり見かけない気がします。

 

バカッター騒ぎを起こさせない、有効な対策は3つあると考えます。

・高い給料を払い、職場の雰囲気を良好にし、「騒ぎを起こしてクビになるのは嫌だ」と思わせること。

・騒ぎを起こすとどうなるか、過去のニュースや事例を踏まえて、職場受け入れ時に、しっかり教育すること。

・それでも騒ぎが起これば、騒動の発生原因を考えること。同時に、法律に則って、トコトン追い詰めること。

 

これを逆に考えると

・低賃金でコキ使い、職場の改善なんて考えない管理方法では、騒ぎが起こり続ける。

・教育が不十分な職場では、騒ぎが起こり続ける。

・「クビで終わり」な職場では、騒ぎが起こり続ける。

という考えに至ります。

 

 

バカッター騒ぎは、どこでも起こります。

どんなに職場を整えても、変な人が混じっていれば、起こります。

「ウチは、絶対に大丈夫」と断言するのは、非常に難しい。

 

ただ、発生確率を下げる事は可能だと考えます。

騒ぎが起こる前に、ちゃんと周囲を見直した方がいいんじゃないでしょうか。

万が一、起きてしまったとしても、1回きりで終わらせる様な方法を考えてはどうでしょうか。

鍵は、運営・管理者側が握っていると思います。