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適材適所

競泳の池江璃花子選手が、白血病だと発覚。

まだ18歳なのに。

 

ただ、医学は猛スピードで進化しています。

昔は「治療が難しい」とされていた病気でも、今や普通に直る病気になっていた…なんて事は多い。

若いし、体力もある。治療に専念して、体調を良くすることが最優先。

まだまだチャンスは多いと思いますよ。

 

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で、この話に、別方向からの炎上騒ぎが。

桜田義孝衆議院議員東京オリンピックパラリンピック競技大会担当大臣)が、「がっかり」という発言をして、あちこちからフルボッコ状態となりました。

 

www.sankei.com

www.asahi.com

 

「有望な選手なのに、出場できないとなれば、オリンピックが盛り下がるんじゃないか」

「がっかりしている」

こういう発言をして、SNS・ニュース・ワイドショーなど多方面から集中砲火。

早々に謝罪・撤回となりました。

 

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まあ、普通の感覚であれば、

「五輪を目指して厳しい訓練を積んできたのに、このタイミングで病気が発覚とは…。多分、本人さんはガッカリしてるだろうけど、記録より命が大事です。治療に専念して貰いたい」

こういった「頑張った選手に対し、気を遣う言い回し」をすると思います。

 

しかし、桜田大臣は…そこまで気を遣わなかったみたい。

 

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一方、「失言だとしても、政権否定の道具にするな!」という意見も出ていますね。

そんな記事をひとつ、ご紹介します。

 

www.j-cast.com

 

この記事では、

・「罷免しろ!」という声が多発。

・ 野党は激しく怒り、政権全体の問題だと捉えている。

この様な論調で紹介しています。

 

政治家は、言葉が仕事道具。

そこにヘマを見つけたら、そりゃあ政敵は責めますよ。

 

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しかし…桜田発言の概要が、ちょっと変。

 

上記のJ-Castニュースから、桜田五輪相の発言を引用すると、

桜田五輪相が2019年2月12日、池江選手の白血病公表について、

 

「金メダル候補ですからね。(略)がっかりしております。(略)盛り上がりが若干、下火にならないかなと思って心配してますよね」

 

と発言。NHKが映像・音声付きで報じるなどしている。

 

こうなっています。(略)の文字が2箇所。何を略したのか?

 

 

一方、最も早い段階で、桜田発言を報道した「NHKニュース」では、こう書いています。

www.nhk.or.jp

桜田オリンピック・パラリンピック担当大臣は記者団に対し、「金メダル候補で、日本が本当に期待している選手なので、がっかりしている。早く治療に専念して頑張ってもらいたい。また、元気な姿を見たい。1人リードする選手がいると、みんなつられて全体が盛り上がるので、その盛り上がりが若干、下火にならないか心配している」と述べました。

 

NHKの書き方だと、選手への気遣いが…全く無いワケじゃない。

 

同じ話のハズなのに、かなり印象が違いますね。

 

この発言に関し、「頭から湯気を上げて批判してる記事・コメント」を、あちこちで多数見ますが…そういう人達は、

桜田が、”オレが担当する五輪を盛り下げやがって!”と、自分の利益ばかり考えた発言をしている」

という風に捉えた感じがします。

しかし、NHKの記事を読むと、そこまで酷くも無い。

 

やたらと怒ってる人、こういう「書き方の違い」について、どう思ってるんでしょう?

 

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…とまあ、「記事によって書き方が違い、それに伴って印象も変わってくる」という事がある。

それはそうでしょう。

 

しかし、それを考慮に入れても、桜田氏が凡ミスした事は変わらないと思います。

マズかったのは、「がっかり」の主語が何か、曖昧な状態でコメントを終わらせてしまった事。

 

そうなると、

「長らく頑張ってトレーニングしてきたのに。病気って…何?」と思った選手が、落ち込んでガッカリしたとも読めますし、

「スター選手が出ないと、盛り上がらないじゃねぇか!。オレの評価が下がる!」と、大臣が落胆したとも読めます。

 読み手によって、評価が正反対になりそうなコメントです。

 

どっちの解釈にも取れる発言をし、それが記事になり、読者に選択権を持たせれば、「発言者のイメージ」や「好きか嫌いか」で判断されてしまうのですが…。

 

残念ながら、桜田氏は、失言が豊富。

サイバーセキュリティ担当なのに、「パソコンを使った事が無い」「USBって、穴に入れるヤツだろ? よく分からん」なんて言っちゃう人なので。

【サイバーセキュリティー担当の桜田義孝五輪相、PC使ったことない発言が話題に(ASCII)2018年11月21日 16時10分更新】https://ascii.jp/elem/000/001/774/1774732/

 

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私に言わせれば、「桜田氏が、池江璃花子選手に対し、怒りをぶつけた」という感じには見えません。

しかし、政治家としては、凡ミスだと言わざるを得ません。

政治家は、言葉が武器。

仕事の殆どは、「状況を説明する」「改善策を示す」「相手を説得する」といった、言葉を使うもの。

その言葉の扱いがお粗末で、ここまでツッコミを喰らうというのは…。

政治家として如何なものかと。

 

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日本国憲法・第68条に、こうあります。

第六十八条 内閣総理大臣は、国務大臣を任命する。但し、その過半数は、国会議員の中から選ばれなければならない。
○2 内閣総理大臣は、任意に国務大臣を罷免することができる。

http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=321CONSTITUTION#185

 

国務大臣過半数は、国会議員」となっています。

つまり、国務大臣が10人必要であれば、6人は国会議員でないと駄目だけど、残りの4人は国会議員でなくてもOKということ。

仕事が出来る人材であれば、民間から大臣を起用してもよいのです。そういう事例は、過去に多数あります。

 

「なぜ、ここまでツッコミ所の多い人を、このポストに据えたのか」について、説明は必要でしょう。

大臣を任免するのは、内閣総理大臣です。

総理が何を考えて任命したのか、一般人に分かる言葉で、ちゃんと説明しないと。

いつまで経っても国会で責められて、無駄な時間が過ぎるばかり。

 

「適材適所」とだけ言われても、一般人には分かりません。

「なぜ適材適所なのか?」という、もう一段掘り下げた所の説明をして頂かないと。

その理由が、理路整然とした納得のいくものであれば、誰も文句を言わないでしょう。