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基礎工事がシッカリしていれば、増築しても耐えられる

機動戦士ガンダム

全く知らない人を探す方が難しいであろう、超有名作品です。

 

初めて世に出たのは、1979年。今からちょうど40年前。当時10代だった人も、今は50~60歳くらいですかね。光陰矢の如し。

 

40年前の作品ともなれば、普通は「懐かしアニメ特集」みたいな番組で流れる程度でしょうが…ガンダムは違います。

第一作は「ファースト」と呼称され、今でも根強い人気があり、書籍・映像ソフト・プラモデル等が売れ続けています。

又、続編や派生作品が多数発表され続けており、人気に衰えがありません。

 

こんなに長く愛される作品は、そうそうありませんね。

 

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長く愛される秘訣は、「最初の段階から、物語の基礎をしっかり作っていた事」でしょう。

 

ガンダムの特徴として、「劇中に出てくるSF科学技術に、ある程度の根拠がある」という点があります。

あくまでSFなので、ある程度の不明瞭さはあります。しかし、他のSF作品に比べると、「実際の科学技術・若しくは技術の延長線にある要素が、劇中で語られる技術や出来事の根拠に使われる」という事が多いのです。

 

例えば、物語のキーワードとして「ミノフスキー粒子」という架空の粒子が出てきます。この粒子が根拠となり、「小型の核融合炉」「巨大戦艦が空中に浮く」「電波撹乱」などの基礎設定ができました。

SF作品なら「そもそも当たり前の事として扱い、詳しく語らない」や「未来の科学力で実現…というザックリ説明」等という手で済ませてもよいのですが、仮想とはいえ物理学的設定を用いる事で、説得力を増す事に成功しています。

 

基礎がしっかりしていれば、後に乗せるものが多少重くても支えられますし、余りに突拍子も無いものは「ガンダム世界の物理法則に合わないから」という事で、早々に排除&矛盾要素を減らす事ができます。

その結果、旧設定と新設定のバランスが取りやすくなっています。

 

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ガンダムの凄い所は、科学設定の堅牢さだけではありません。

現実世界の歴史・思想・政治システムの問題点などなど、人文系のポイントまでシッカリ押さえている事も、特筆に値します。

 

 

1970年代のアニメは、「地球を守る正義のロボと、宇宙や地底から来た邪悪な異種族が戦う」という、単純かつ勧善懲悪なものばかりでした。

一方、ガンダムは「人類同士の戦争」を描いています。

植民地の不条理な環境、官僚組織の腐敗、政治思想の対立による暗殺、プロパガンダで煽られる民衆、戦争孤児の苦境…。現実の歴史には、こういった場面がいくつも存在しています。「ただの作り話」では無いのです。

 

子ども向けのロボアニメに、ここまで濃くて重い要素を入れる事自体が、当時は異端でした。

しかし、「大人になってから、初めて分かる事が多い」として、幅広い年齢層から根強い人気を得ています。

 

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その人気の高さ故に、新規記事が頻繁に出ています。

本日も、「新規のネット記事」として、以下の話を目にしました。

 

www.itmedia.co.jp

 

この記事は、アニメ考察とか宣伝とかいうものではありません。

真面目に「労働問題」を論じた記事です。

現実世界における人事考課のあり方、組織運営の方法などについて語っています。

その例示素材が『ガンダム』で、しかも違和感が少ない。「ガンダムって、どうせ作り話なんだから」と流せない説得力があります。

 

なぜ説得力があるのか?

それは、先述の通り、「物語の基礎部分を、しっかり作っているから」でしょうね。現実世界で起こった事を下敷きにしているので、ノンフィクション的な要素があります。その為、現実世界の問題を論じる時に、材料として使えるのでしょう。

 

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こういった「作り話が、現実世界の出来事に対し、説得力を持つ」という現象は、今に始まった事ではありません。昔からありました。

その典型例が「寓話」です。

 

有名な『イソップ寓話』は、紀元前の古代ギリシア時代には存在していたもの。

『アリとキリギリス』『ウサギとカメ』『王様の耳はロバの耳』『金の斧、銀の斧』…などなど、誰もが一度は聞いた事のある話がたくさん。

 

寓話は、明らかに作り話です。動物が会話するとか、虫がバイオリンを弾くとか、そういう事は考えられません。

しかし、話の結末が教えてくれる教訓は、どれも現実世界であり得るものばかり。作り話と流せるものじゃありません。

 

 

機動戦士ガンダム』にも、寓話的な要素があります。

それが魅力であり、未だに続編が次々発表され、幅広い人気を集める理由のひとつでしょうね。

 

 

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